880: ひゅうが :2019/02/20(水) 12:57:34 HOST:i114-190-112-36.s41.a038.ap.plala.or.jp
【修正版】神崎島鎮守府宇宙庁 「Hevy-lifter type-1A『おおとり』」型


全長125メートル
総重量2万811トン(最大ペイロード時)

第1段全長45メートル
第1段最大直径55メートル
第1段上部直径45メートル
  • メインエンジン:M-1A LH/LOxエンジン×24(推力10800kN×24, 259200kN=26461t)円形エアロスパイクノズル配置
  • 操舵用エンジン:J-2S LH/LOxエンジン×8(推力 1179kN×8, 9432kN=961.8t)機体側面2基×4軸

第2段全長50メートル
第2段直径36.5メートル
  • メインエンジン:J-2S LH/LOxエンジン×8(推力 1179kN×4, 9432kN, 961.8t)
  • メインエンジン(オプション):NERVA-H LE/NF原子力(核融合)加熱式エンジン×2(推力720kN×2, 1440kN=146.8t)


打ち上げ能力:極低軌道1100トン(最大)
       低軌道960トン
月周回軌道400トン

同型機:「おおとり」「しらとり」「ひしょう(竣工済)」「フレンドシップ7(R)(NASA専用機 建造中)」「メチータ(ロシア宇宙庁専用機 建造中)」


【概説】――神崎島宇宙庁が1960年代アメリカのNEXUS-SSTO計画を元に開発した超大重量打ち上げロケット
人類史上最大最強のロケットであったサターン5ロケットのおよそ8倍の打ち上げ能力を有する
また、SSTOと名のつく通り、1段目は5~8回程度の再使用を前提として設計されている

【開発経緯】――21世紀世界と異星文明との接触に伴い宇宙開発の積極的な推進を決断した鎮守府は、当初はヤル研との共同開発によって一気に宇宙艦の建造を考えていた
しかしながら、21世紀世界からの要望と神崎島独自の外交的展開に伴い計画は大きく変わる
当時の地球諸国の宇宙開発情勢は、宇宙から飛来したヤルバーンがある日突然地球を去る可能性を危険視していた
そのため、技術的には地球由来の技術をもってして可能な限り大型で安価なロケットの建造が主として米ロ両国から要望されていたのである
特殊な事情から安価に最先端製品の生産が可能とされたうえ、さまざまな歴史線上の技術を有する神崎島にはそれが可能だった
同時に、日本政府からも同様の危惧に伴う要請を受けた上に、将来的な宇宙艦建造における地球軌道上での実地試験のための大重量打ち上げ機として同機の発注を受けることになる
これに民間企業という形をとりロシアのエネルギア社が乗り相互ライセンス契約をとったことから計画は本格的に動き始めた
いわゆる真珠湾会談において神崎島側が提案した戦艦建造と譲渡に対して、アメリカおよび予算不足に喘ぐNASAからの返礼として提示された特許権フリーの宣言は、内部検討の段階であった栄光なき天才たちの枷を外してしまうことになったのである

開発の統括マネージャーとなったのは、ヴェルナー・フォン・ブラウン。ロケット本体の開発をセルゲイ・コロリョフとクラフト・A・エルリック(NEXUS計画提唱者 元ペーネミュンデ勤務)が、ロケットエンジン開発をヴァレンティン・グルシュコとポール・カステンホルツが統括することとなり、電装系においては糸川英夫が日系メーカー各社と共にこれを担当する
まさに宇宙開発のドリームチームであった

【機体構成】――全体は、角度70度前後の二等辺三角形断面を有する円錐形から側面をごっそりとって3段のピラミッドとロケットとの中間をとったような構造である
基本構成は、最下部の第1段を共通として、その上部に積載するペイロードの運び先により決定される

【第1段】

第1段は、エアロスパイク配置のエンジンを有したずんぐりした形状である
すり鉢の内側の構造を表裏逆にしてぐるりと取り囲むような壁面をロケット下部内側に設け、この壁の外周に内側の壁面に向け傾けられた主エンジンが24基、円形に取り囲む
そして外側に操舵用エンジンが90度違いの4か所に8基取り付けられておりこのエンジンによって進行方向が制御される

881: ひゅうが :2019/02/20(水) 12:59:40 HOST:i114-190-112-36.s41.a038.ap.plala.or.jp
機体上面は、再突入時に展開される耐熱シールドが装着され、操舵用エンジンと45°ずらした側面から展開されるエアブレーキ4か所によって大気圏突入時の空力制御が行われる
操舵用エンジンは、大気圏再突入後の落下傘による制動後基地へ再着陸する際の最後の逆噴射用エンジンも兼ねている

メインエンジンは、サターン5型ロケット開発にともなって計画延期とされたM-1液体水素・液体酸素系ロケットエンジンをもとに、サターン5型のF-1Aロケットエンジンの技術を応用した軽量化を実施
ヴァレンティン・グルシュコが晩年にエネルギアロケット用に開発した酸素リッチ燃焼方式をもって一気に大推力化を行った
これによりF-1Aの推力921トンを上回り、かつ真空中の比推力が高いM-1Aロケットエンジンが誕生した
なおこのときにのべ120回の実地燃焼試験と10回の爆発事故が起きているが、燃焼施設複数個所の建設で強引に乗り切った

操舵用エンジンは、スペースシャトル開発以前にの大重量打ち上げロケット使用が計画されていたJ-2ロケットエンジンの改良型であるJ-2Sを採用し、そのまま搭載している


【第2段】

第2段は高軌道ないしは月軌道以上へと一気に400トン以上の物資を運び上げることを目的として追加される
このために第1段でも採用されたM-1Aエンジンを搭載した化学推進系、もしくは、こちらはヤル研の協力による核融合ガスタービンのコアである核融合発熱体を共通とした核加熱型ロケットエンジンの選択式とされた
(なおNASAによる利用時は彼らが開発したNERVA原子力ロケットエンジンの採用が検討されているが、NERVAの炉心は核分裂動力の原子炉であるために計画の具体化はされていない)
結果として化学推進系は月面などの近惑星軌道への有人・無人探査を前提としており、核加熱型ロケットエンジンは火星以遠への大重量探査機投入と、日本政府の依頼による軌道上のエンジン試験機として用いられることになった


【ペイロード】

第1段のみの構成の際には、高度500キロの地球低軌道に960トンの重量物打ち上げが可能となったため、試験機ではヤル研およびヤルバーン共同製作による宇宙空間推進系および航宙試験艦の試験打ち上げが実施された
続く2回目は、実用型の2号機「しらとり」によるJAXAの悲願である軌道滞在ステーション「ひやく」の打ち上げと共に、アメリカ政府の依頼に基づく月軌道ステーション「ムーンベース0」の設置が実施されている

これら2回の成功に伴い、寿命が近づく国際宇宙ステーションISSの後継機を一気に打ち上げる「ISS-Next計画」、数回の打ち上げによる地球由来技術での有人火星探査船の建造となる「マーズ・グローバル・エクスプレス計画」などの計画が一気に具体化しつつある。
またヤルバーンの手による発達過程技術再現計画に伴う化学反応推進系打ち上げ計画「オペレーション・ライドバック」の打診を受けるなど、地球内外を問わず人類の期待は非常に大きい
201云年現在、ラグランジュ協会の提唱に伴うNASAとロシア宇宙庁との共同計画である実用型軌道植民地原型機の建設計画が俎上に上がりつつあり、予定では5年以内に100名滞在型の半恒久的軌道基地の建設が完了する見込みであるとされる
また、民間資本による打ち上げチャーターや宇宙ホテル建設計画も複数提案されており、宇宙開発のさらなる推進とともに「太陽系大航海時代」への期待は非常に大きいといえよう

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最終更新:2019年02月20日 17:31