8: 昭和玩具の人 :2019/02/22(金) 21:41:42 HOST:p3125028-ipngn20501hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
銀河連合日本×神崎島ネタ とあるライターの艦娘取材 その2

———えーと・・・ それでは次の質問に移らさせていただきます。続いては自分の半身ともいえる艦についてです。お互いの艦をどのように評価しているのか、ぜひ聞かせてください。

ローザ「ふむ、我々の艦について、か・・・」

エイラ「自分の艦だけでなく、他の娘達の艦も評価しろってことね」

ふじ「自分のだけならともかく、他の方達のもですか。むむむ・・・」

———それではまず、海上自衛隊のふじ型護衛艦についてからでよろしいでしょうか?

ペディ「わかった。じゃあまずはボクから言わせてもらおう。このふじ型戦「護衛艦です」・・・護衛艦は対空、対潜、対艦戦闘能力全てが纏まった優良な艦だと思うね」

———なかなか高評価ですね。

ペディ「それはそうだよ。なにせ主砲こそ十四インチが六門と少ないけど、六秒に一発という高速連射によって分間当たりの投射量をカバーしているし、対空戦闘は我が国のギアリング級駆逐艦に匹敵、そして第二次世界大戦の敗北から学び、以後半世紀以上鍛え続けていた対潜戦闘能力を有している。防御力等も必要十分に備えているし、これだけの能力を三万トンクラスの船体に収められたことは評価に値するね」

ジェファー「実際コストパフォーマンスは素晴らしいと思います。我が合衆国でもこのクラスの小型戦艦を建造すべきではないかという意見があるほどですから」

ふじ「そこまで褒められると、少し恥ずかしいですね」

———皆さんからも、なかなかの高評価ですね。実際、現在海上自衛隊が保有する汎用護衛艦全てをふじ型ないしその改良型で統一するオールバトルシップ構想があったなんて噂もあったみたいですから。

あそ「あー、それ、ね・・・」

———あそさん? ふじさんも、どうかされましたか?

ふじ「———その話、本当のことなんです」

あそ「———以前お偉いさんと飲む機会があって、その時冗談で「妹がたくさん欲しいなぁ」って耳元で囁いたら、なんか話が大ごとになっちゃってね・・・」

———えぇ・・・

あそ「危うく自衛隊の防衛計画を崩壊させかねない事態だったし、あの後ふじ姉には盛大に怒られたよ」

ふじ「あの時は本当に大変でした・・・ あ、すみませんが、この話はオフレコでお願いします」

———ア、ハイ。

9: 昭和玩具の人 :2019/02/22(金) 21:42:17 HOST:p3125028-ipngn20501hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
ローザ「なんだか他国のとんでもない裏話を聞いてしまったような気がするが———まあそれは置いておいて、話を戻そう。確かにふじ型はあらゆる戦闘に対応できる優秀な艦だとは思うが、それは三万トンクラスの艦の話であるわけで、我々のような七万トン級、十万トン級戦艦と比べれば物足りないと言わざる得ないな」

エイラ「それに、ふじ型に搭載されている機器類は一部を除いて、建造当時にあった既存の技術で作られたものということもあるわね。装備の信頼性は非常に高いのはいいことなのだけど」

クレア「まあ、私達のようにレールガンやらレーザー砲を搭載している艦艇の方がまだ希少ですし、そこはしょうがないと思います」

ふじ「正直私達では、皆さんと対峙するには力不足ですね。その役目は今計画中の新型打撃護衛艦(注:後のやしま型護衛艦)にお任せします」

あそ「なんでもヤル研や神崎島工廠の人達が中心となって設計しているらしいよ。一体どんな怪物が誕生するやら」

セア「セアの予想は空飛ぶ空中戦艦———いや、どうせなら宇宙戦艦クマ」

———流石にそこまでは———とは言えないんですよね・・・。まあ、ではふじ型護衛艦についてはここまでにして、続いてはイギリス海軍のロイヤル・サブリン級戦艦についてお願いします。

ローザ「おお、次は我々の艦か! よし、まずは私から説明しよう、我がロイヤル・ネイヴィー所属のロイヤル・サブリン級戦艦は二十一世紀という人類の新たなるステージにおいて戦うことを目的に建造された戦艦だ。かつて世界最大と言われた日本の大和級と同じ四十六センチ砲を持ち、装甲も自艦の攻撃に耐えうるだけの防御力。それでいながら速力は31ノット、巡航速度ならば12000海里と長大な航続距離を誇っている! さらに、弾道ミサイルに対応するため10メガワット級レーザー砲を搭載し、祖国の大地を守っ———でぇっ!?」

———あ、噛んだ。

セア「思いっきり噛んだクマ」

あそ「あれは痛い」

ローザ「~っ———!」

ペディ「おーい、我が姉~ ・・・だめだね。あれはしばらく立ち直れないだろう」

———・・・えーと、ローザさんを放っておいてもいいんですか? 部屋の隅っこで体育座りしちゃってますけど。

クレア「気にしないでください。姉さんはいつもあんな感じなので。しばらくすれば復活しますから」

———は、はぁ・・・

10: 昭和玩具の人 :2019/02/22(金) 21:42:53 HOST:p3125028-ipngn20501hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
エイラ「えーと、じゃあ話を戻していいかしら? 私から見たロイヤル・サブリン級戦艦だけど、私達エイブラハム・リンカーン級を小型化し、武装より航行性能を優先したイギリスらしい艦という評価ね」

ジェファー「かつてのイギリスは七つの海を支配していたといわれるほど各地に展開していましたから、長い航続距離と居住性を追求していました。ロイヤル・サブリン級もその伝統を引き継いでいるといっても過言ではないですね」

ふじ「武装も46cm砲八門と打撃力は必要十分、対空兵装も充実していますから、現代戦にも耐えうる強力な戦艦の一つです」

セア「将来的にはレールガンの搭載も検討していると聞いているクマ。拡張性も高いクマ」

———なるほど、航行性能を重視つつ、将来の拡張性も確保した有力な艦、と。

あそ「ただまあ、蓋を開けてみれば随分と堅実な艦だったよねぇ。一時期は戦略的迎撃艦っていう、なんだかよくわからない噂を聞いていたのに」

———ああ、あれですか。再攻撃を阻止するため、攻撃してきた艦を特定して息の根を止めることで完璧な迎撃を行う積極的迎撃構想・・・迎撃ってなんだっけ?

ジェファー「私にも聞かれても・・・」

ペディ「ボクとしてはむしろ、あの艦の方が良かったなぁと思うんだけどなぁ。だって十八インチ複合火薬式レールガンを搭載予定だったらしいんだよ? そんな夢のある兵器を搭載できる機会がなくなってしまったのは誠に残念だ」

クレア「私達は今のままでいいので、なりたいなら姉さんだけにしてください」

ペディ「そんな! 我が妹よ、ボク達は誓ったじゃないか! 生まれは違えど、死ぬ時は皆同じって!」

ローザ「どこの国の話だ。我々はそんなこと誓いあった覚えはないぞ」

セア「あ、復活したクマ」

ローザ「うむ、ではさっさと次の話に行こうではないか。次はエイブラハム・リンカーン級についてだな?」

———あの、勝手に進行しないで・・・いえ、何でもないです。

ふじ「ええと、では私から。エイブラハム・リンカーン級戦艦はアメリカが約70年ぶりに建造した戦艦で、神崎島工廠の協力の元、これまで世界最大最強と言われていた大和型戦艦を凌駕する性能を持った艦ですね。主砲は五十一センチと世界最大クラス、複合装甲を採用した直接防御力だけじゃなくて、256セルものVLSに搭載した対空ミサイルや30MW級のレーザー等による間接防御力も高いです」

11: 昭和玩具の人 :2019/02/22(金) 21:43:26 HOST:p3125028-ipngn20501hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
クレア「レーダーにはSPY-6フェーズドアレイレーダーを二セット、計八基搭載したため継戦能力も高く、機能停止に追い込むまでには相当苦労すると思いますね」

ペディ「おまけに近距離戦闘用のレールガンも搭載しているし、どの交戦距離でも対応可能ってところが実に凄いね」

あそ「敢えて欠点と言わせてもらえば、あまりに巨大すぎることで小回りが利かないって所だろうけど、そもそも戦艦に小回りを求めること自体がナンセンスな話だからねぇ」

ローザ「・・・改めて思ったが、なんだこの化け物。おまけにそれが三隻もあるとか」

あそ「三隻どころか、大西洋方面用にもう三隻の追加建造を行う予定らしいよ。流石米帝様、お金持ちのやることは派手だねぇ」

エイラ「イヤイヤ、あなた達日本の方が凄いでしょうが。ティ連から貰ったハイクァーンを使えば、色々作り放題じゃない」

ふじ「そうは言いますけど、実際には色々申請とか必要ですし、使いすぎると世界経済を壊しかねないので、制限されているんですよ」

———ハイクァーンって代物は人類にとって夢のような機械ですけど、資本主義社会においては今の価値観を壊しかねない劇薬ですからね。

セア「まあ、ハイクァーンの話は置いておいて。もう三隻追加するってことは私の妹達も出来るってことクマ。お姉ちゃんって呼んでもらえるようになるクマ。すごく楽しみクマ」

あそ「うちも新防衛大綱で新型打撃護衛艦だけでなく、ふじ型護衛艦の改良型がさらに四隻追加されることになるらしいから、あたしもついにお姉ちゃんになるんだよねぇ。一体どんな妹達が誕生するのやら」

ふじ「あそ。お姉ちゃんになるんだから、もう少ししっかりとしようか。取り敢えずお酒の飲む量を減らすとか」

あそ「あ、それは無理」

セア「即答すぎるクマ・・・」

クレア「———妹、ですか。少しうらやましいですね・・・」

———(妹よりも、彼女には自身を労わってくれる人が必要なんじゃ・・・ いや、よそう。私の勝手な予測で———)

ペディ「我が姉よ、なぜだ! なぜハッシュ・ハッシュ・クルーザーの良さがわからないんだ!?」

ローザ「そんなものわかってたまるか! というか珍兵器好きもいい加減にしろっ!」

クレア「ああ、頭が痛い・・・」

———つづく?

12: 昭和玩具の人 :2019/02/22(金) 21:46:18 HOST:p3125028-ipngn20501hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
以上、現代艦娘(?)達へのインタビューその2でした。一応次回でこの話をラストにしようと思っていますので、それまではよろしくお願いします。

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最終更新:2019年02月25日 14:22