426: 635 :2019/03/05(火) 00:39:24 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
銀河連合日本×神崎島 ネタ 鎮守府近海対潜哨戒
日本国南西諸島海域 臨時編成警備艦隊『Taffy 3』 駆逐艦浦風
「曳航ソナーが潜水艦を探知!距離2万、深度150、本艦より12時の方向です!」
「全く、懲りないもんじゃねえ。」
CICの艦長席に座るセーラー服を来た少女、浦風は呟いた。
「艦種は?」
「支那の商級ですね。気づかれてないと思っとるようですな。こちらを大東亜戦争中の艦となめているようです。」
神崎島が出現して以降、大陸側がアレな状況に成って以降日本の排他的経済水域及び領海に侵入する国籍不明の潜水艦の数が爆発的に増えた。
まあ、聴音やソナーを使った探査により中韓のものだと判明しているのだが、両国共に濡れ衣だ、日帝の陰謀だと否定している。
中には神崎島近海まで遠征する艦もあるが潜水型深海棲艦によるお化け屋敷的な嫌がらせと何故か毎回発生する
渦潮と働かなくなるソナーやレーダー等の電子機器、狂う羅針盤、仮にそこ抜けても何故かとんでもない場所にたどり着くという状況になっている。
神崎島自体が拒んでる他に、電探の性能不足と索敵機が搭載出来ないため索敵値が不足し、
羅針盤固定の為の電探の数も足りないので着けるわけないのだが。
そんなこんなで神崎島にたどり着けず、乗組員の中には悪戯が原因で発狂する者もおり、神崎島に向かった艦は呪われていると噂され、
潜水艦隊の士気はガタ落ちであった。
さらに中華上層部を悩ませたのは渦潮に遭遇した艦はディーゼル燃料や魚雷、ミサイルなどがこつ然と姿を消し、
核燃料に核兵器まで喪失した艦もあり、これがさらに呪われ疑惑を強くしていた。
そこで中韓の潜水艦部隊は日本への行動にシフトした訳であるが毎回見つかり警告を受けるが直接攻撃はなし、
海自の負担も増えるから丁度いいと回数を増やしていった。
考え通り海自の負担が増えた訳でそのまま行けば海自の行動に支障が出るようになっただろう。
そう海自単独ならば。
日本、米国、神崎島の三者で行われた安全保障会議にて議題に上がったのだが、
神崎島「改装した艦の練度上げに丁度いいから艦派遣するよ!」
米国「うちも派遣するか。」
神崎島と米国が出てきてしまったのである。
「奴さん随分と自信満々ですね。」
「改装強化されたこの浦風を舐めとるとどんな目に合うかおしえないかんなあ。」
「それに本艦だけではないですからなあ。」
「アメリカさんもガンビーさんにサムがいるから張り切ってるけん…。」
浦風はCICのモニターに映る友軍艦に目を向けた。
427: 635 :2019/03/05(火) 00:40:13 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
臨時編成警備艦隊『Taffy 3』 旗艦・航空母艦ガンビア・ベイ
「浦風が国籍不明の潜水艦を発見!」
艦娘ガンビア・ベイはその言葉を聞いてホッとした。
それは水上打撃部隊ではないからだ。
彼女にとって水上打撃部隊というのはトラウマだからしょうがない。
そんなガンビア・ベイに副長は声を掛ける。
「艦長?」
「は、はい!?」
「大丈夫ですか(汗)?」
「Oh、Noproblem、大丈夫です。」
予想以上に安心したせいで、反応が遅れたようだ。
ガンビア・ベイはモニターに映し出される敵艦と友軍の艦艇に目を向けた。
その内の一つアメリカ海軍の駆逐艦に目を向ける。
自分の後輩がいるのだ無様は晒せない。
いつも持ち歩いている心の師の写真を見る。
それはガンビアに訴えかけているようだった。
『諦めんなよ!
諦めんなよ、お前!!
どうしてそこでやめるんだ、
そこで!!
もう少し頑張ってみろよ!
ダメダメダメ!諦めたら!
周りのこと思えよ、
応援してる人たちのこと思ってみろって!
あともうちょっとのところなんだから!
俺だってこの-10℃のところ、しじみがトゥルルって頑張ってんだよ!
ずっとやってみろ!
必ず目標を達成できる!
だからこそNever give up!! 』
(シショー、私頑張ります!)
そして敵潜水艦のマーカーにキッと目を向ける。
「全艦緊急戦闘配備!水雷戦隊旗艦ヤハギに対潜行動開始を伝達!」
「米軍と海自には?」
「まだ連携が取れるほどではありません。各艦が責務を果たすことを期待しますと通信を。」
「了解!」
『こちら航空甲板。ロクマルと三式指揮連絡機の発艦準備はすでに完了しています。』
「いつの間に準備を…今回だけは不問とします。」
『Yes、Mam!!』
「ガンビア・ベイ航空隊発艦始め!!」
428: 635 :2019/03/05(火) 00:41:29 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
臨時編成警備艦隊『Taffy 3』 駆逐艦USSマスティン
「ウラカゼより入電!国籍不明の潜水艦を探知!」
アーレイ・バーク級イージス駆逐艦マスティンのCICに通信員の報告が響く。
「艦種は?」
「ウラカゼの報告とデータベースの照合からシャン級かと思われます。」
艦長の問に乗員は直ぐに返答する。
打てば響くようなその行動に艦長は満足げだ。
「うん、日頃の訓練が生きてるな。」
「最近は訓練成果の実践に事欠かないですからな。」
艦長の独り言に副長は皮肉交じりに応えた。
実際、訓練成果が出るような場面は無い方が良いのだ皮肉も言いたくなるだろう。
「まあそう言うな。彼らのおかげでこちらも練度を上げて、『Taffy 3』を名乗れるのだからな。」
「確かに『Taffy 3』を名乗れるのだけは感謝しても良いかもしれませんな。」
艦長は副長を嗜めるように軽口を言う。
「しかし歴史とは面白いものだ。『Taffy 3』にヤハギにThe17th駆逐隊が合流しているとはな…。」
「昨日の敵は今日の友というやつですな。」
遠い昔に二人が思いを馳せているとCICに通信員の報告が響く。
「旗艦ガンビア・ベイより入電!全艦緊急戦闘配備!『各艦が責務を果たすことを期待します』以上!」
「ガンビア・ベイ、対潜哨戒機を上げます!サミュエル・B・ロバーツ、ジョンストンも対潜行動へ移行!」
「海自と神崎島も動き始めています!」
報告を聞いた艦長と副長は目を合わせ笑う。
「我らが英雄と戦艦のように戦った駆逐艦達にだけに任せるわにはいかんな。」
「友軍にも遅れるわけにはいきませんな。」
艦長は声高らかに命令下す。
「諸君!栄光あるアメリカ海軍の偉大な先達達に示そう、彼らの意思は確かに受け継がれていると!対潜戦闘用意!」
「哨戒ヘリ発艦準備よし!」
「アスロック、短魚雷準備よし!」
「ソナー敵潜を追尾中!」
「データリンク正常に稼働!」
「対潜戦闘開始!!」
浦風「みんな気張り過ぎじゃよ。」
ガンビア・ベイ「情けない所は見せられない!!」
マスティン「良いところ見せてやる!!」
国籍不明潜水艦「ちょ!おま!」
429: 635 :2019/03/05(火) 00:42:18 HOST:p1898232-ipbf412souka.saitama.ocn.ne.jp
以上です。
転載はご自由にどうぞ!
最終更新:2019年03月07日 18:14