154: 635 :2019/07/20(土) 20:16:37 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島 ネタ 柏木侍従による柏木(は彼の方に)自重(して頂きたい)日記


カグヤの帰還作戦の報告会にて自分の書いた文章を読みながらウンウンと唸る銀河連合本編世界のそれまた平行世界の突撃バカ。
例の神崎島世界へ来ちゃった方の柏木である。
周囲は「どうしたんだあいつは?」、「頭でも打ったんじゃ?」など言いたい放題である。
その突撃バカに白木が声を掛ける。

「柏木どうした?」

「いやカグヤの帰還で平行世界に飛ばされた際のメモなんだけどな…。」

「なんだよ?」

「俺が飛ばされた世界の俺の日記なんだよ…。断片的だけど。」

「はい?ただの日記だろ?」

「とりあえず読め…。」



△月!日

今日は鎮守府迎賓館にて侍従任命式だ。
二藤部総理やヴェルデオ大使も同席する。
今から緊張するなあ。
ちなみに日記は侍従長に勧められた。


△月?日

本日より小職にとり先代にあたる神崎比叡侍従より業務を引き継ぎ主上に侍従としてお仕えすることとなる。
なお最初は口語による記述をしていたが後世公開される危険性を侍従長より指摘され文語による記述を決意する。


△月☆日

侍従となり暫く経つが小職の業務はそれ程多くはない、
というのも主上の身の回りについては熟練侍従妖精達が十二分に存在するからだ。
侍従長より求められたのは主上の話相手としての比重が大きい、
しかし先代神崎侍従は話し相手としてだけでなく侍従としても優秀であったとのこと。
精進せねば。


△月!?日

主上、イゼイラ家庭料理を所望。
ヤルバーンで以前食べたのは宮中料理相当だったので仕方なし。
妻に相談し、妻が調理することが決定。
凄まじいまでに張り切っている。
ヤルバーン重鎮も同席予定である。


△月!!日

主上、昼食にイゼイラ家庭料理を召し上がり全て平らげられる。
食後にヴェルデオ大使、シエ局長らと歓談。
ダスト―ル人達は慣れぬ敬語に四苦八苦、フランクさで有名なカイラス人達も畏まっていた。
しかし主上の我が妻に対するフェルさん語発言で全員が和む。
主上がフェルさん語という言葉を知っていたことに小職は驚く。


#月>日

主上ディスカール料理所望、しかしドリアンとシュールストレミングはどうかと思う。
ゴトランド大佐を通じシュールストレミングを、市場でドリアンを入手、
ついで主上の警護を務める神崎島近衛連隊にこれが化学兵器でないことの旨を伝える。
午後に後日のディスカール料理の会食が決定、ディスカール代表としてパウル艦長が同席予定である。
主上、ドリアンとシュールストレミングは会食には出さず別の日にしましょう。


&月<日

主上、ヤルバーン以外では初めて島外へと出られる。
行幸先、と言っても良いのかわからないが目的地は硫黄島である。
先の大戦の激戦地であるこの島を主上はどのような思いで訪れられたのだろうか?
以前に訪れられた今上陛下と同様に主上も栗林陸軍中将、市丸海軍少将に対し返歌をなされる。
同行する全員がどこからともなくすすり泣く声を聞く。
帰島後、島の戸籍関連のシステムが住民妖精の急激な増加へ対応しきれずパンクしたらしい。


&月?!日

主上、鎮守府工廠空技廠を見学され、働くイゼイラ人工員と歓談し独力で瑞雲を組み立てた工員達を称賛される。
工員一同感激の余り涙止まらず、神崎島に骨を埋める決意を深める。
されど工員達が主上の為ならば命を惜しまぬとの発言をした際には主上自ら全員を叱責される。
先の大戦にて「忠君愛国」「滅私奉公」「七生報国」の名の下の惨禍を直にご覧になった主上の前でその発言は慎むべきであろう。

155: 635 :2019/07/20(土) 20:17:14 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

!月?日

現在主上と小職は東北へと向かう駆逐艦電に乗艦している。
主上が先の東日本大震災にて被災した東北三県の視察を希望され、先に三県を視察している電に御召艦の白羽の矢が立つ。
戦艦霧島も先に訪れていたが大きな混乱を避ける為に駆逐艦にて訪れることとなった。
現在艦長を務める神崎電少佐は緊張しっぱなしである。
駆逐艦による御召艦など小職も聞いたことがないので仕方なし。


!月×日

駆逐艦電、午前に岩手県山田町に到着。
町長を始め町民より歓待を受ける。
戦前生まれの老人などは感極のあまり言葉も出ず。
主上、山田町市街地と海を向き暫し黙祷、町民涙止まらず。
午後より町長より復興状況の説明を受ける。


月!?日


主上神崎島航空隊の訓練を視察。
攻撃側のフェイト・テスタロッサ・ハラオウン大佐率いる爆撃部隊と防御側のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐の戦闘機部隊が交戦。
双方一歩も引かぬ攻防に小職も仕事を忘れ手に汗握る。
訓練後双方にお褒めの言葉を掛けられる。


×月*日

主上と共に大和農園にて農作業に勤しむ。
ついで妻らの農作業を見つつ主上と問答、アイドルとは何であるか。
彼らは一般的なアイドルとして扱って良いものか。


×月○日

以前の空技廠見学時に小職が航空機について詳細な説明を行ったところ主上より現在の軍事関連の講義を小職に希望される。
大変なことになったが主上の期待に応えねば(使命感)。
とりあえず友人の大見に多川氏、海自の藤堂一佐にも応援を要請する。
国際関係では白木を呼べば大丈夫だろう。


×月♪日

丁度良く全員が神崎島を訪れていたので鎮守府内執務室に全員を小職権限で緊急招集。
全員が絶句し阿鼻叫喚の状況、最終的には了承してくれたので助かった。


×月×日

本日は主上への講義の日である。
白木は一張羅の礼服、その他は儀礼用の礼装を着用している。
鎮守府内講堂を貸し切りであるが、話を聞きつけた東郷元帥と乃木元帥も同席。
陸の大見と海の藤堂一佐は冷や汗が止まらず。


×月!日

講義以降主上の修学意欲は衰えず増すばかりなり。
本日はケンブリッジ大のスティーヴン・ホーキング博士が講義を行う予定。
物理学など小職には珍紛漢紛なので主上の理解力には頭が下がるばかりである。


×月〇日

主上とうとうイゼイラの学問にも手を出される。
本日ジルマ・ダーズ・テラー博士と助手としてニーラ・ダーズ・メムル博士が来訪予定。
明日以降ヴェルデオ大使のティエルクマスカ諸国の外交関係及びティ連各種族による各国文化等の講義も行われる予定である。


~月!日

主上神崎島歌劇団花組の公演を観覧される。
閉幕後花組の女優達と懇談。
しかしリアルで大神一郎氏への真宮寺さくら女史による抓りを見れるとは…。


~月&日

韓国艦が日本漁船を砲撃との報により安全保障会議緊急招集。
幸い死傷者は出なかったが空母鳳翔が現場海域にいなければどうなっていたことか…。
臨時で侍従を変わって頂いた鎮守府の武蔵女史(侍女の方)曰く主上は遅くまで現場海域の地図を御覧なられていたとのこと。


~月+日

先日の漁船砲撃事件に対し日本政府は抗議すれど韓国は意味不明な返答。
国内ではイゼイラ人が被害者に含まれていたことから各地で韓国に対する大規模なデモが発生。
同時に今回の件で日本政府と鎮守府への批判デモも発生、ネット上と現実双方で批判デモへの非難が展開し炎上。
国会においては親イゼイラ与党議員が韓国正当性を訴える野党議員に掴み掛かる場面も。
主上今回の件について特に何も言わず。

156: 635 :2019/07/20(土) 20:18:12 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

○月×日

主上、本日は鎮守府議会の重鎮と懇談される。
しかし、主上と元独社会主義労働者党総統、元伊結束主義党統領、元ソ連共産党書記長、元英保守党党首が揃って懇談とは凄まじい絵である。
それぞれの外交関係の意見や見識をお聞きになっているが、そばで聞いている小職にとっても興味深い話であった。
とりあえず大陸、半島と独はさらにやらかすだろうというのが全員の統一した意見のようである。


○月▽日

昨晩は懇談後に重鎮の方々に引きずられて近所の酒場で飲み会となる。
小職も政界に身を置く立場であるので酒を飲みながら失敗談や意見を通す方法などをご教授頂いた。
しかし映画中の言葉でよくネット上でネタにされている言葉をしっかりとした日本語で聞くとは思わなかった。
統領曰く総統は独国の現状について嘆いているそうである。


◎月↓日

妻より小職の執務室改装完了の報せ。
神崎島が暑いとはいえ執務室内に波が打ち寄せ流し素麺が設置されているのは如何なものか。
妻の感性が良くわからない。
流し素麺はどこから来るのだろうか?


◎月←日

一日経ち再度改装完了の報せ。
今度は瑞雲一色であった。


”月()日

最近主上のフットワークが軽い。
しばしば我々の目を盗みヤルバーンへ行っているようである。
探しに行ったら食堂にて主上と同席となってしまった帝国陸軍に在籍していた御老人が
卒倒仕掛けたから自重して頂きたい。


%月(笑)日

本日は逸糸市市議会を視察。
共産圏の議場をモデルにした議会にて全議員が起立し、拍手と大歓声を持って迎えられる。
この場面だけみれば主上が共産圏の最高指導者に見えるであろう。


%月(汗)日

主上常世神宮にて儀式をされる。
少々小耳に挟んだことを総合するとこの神崎島に鎮まり微睡むモノが起きることはあってはならない。
島の影響か本土でも人あらざるものの話が増えた気がする。
妻の白昼夢の話を聞くと妻も呼ばれたのかもしれない。
これが因果か…、くわばらくわばら。


#月+日

現在小職は主上と共にインド洋上にいる。
先に欧州入している戦艦金剛を旗艦とする遣欧艦隊に続き一路地中海を目指している戦艦大和の中である。
ここまでにシンガポールやインド等に寄港、神崎提督と共に各国首脳と親交を深められてきた。
明日は悪名高きソマリア沖である。
何もなければ良いが…。


#月-日

大和地中海入スペイン、イタリア両海軍のエスコートを受ける。
しかし民間船がひどく集まってくる。
両海軍が追い払っているが蝗の如く湧いてくる。
それだけ大和を見たいということだろう。


#月/日

主上大和を訪れた英国女王陛下と懇談。
表立って出来ない為にこのような形と相成った。
女王陛下は主上が皇太子時代に英国を訪れた際の話に興味津々の御様子であった。


#月×日

主上各国歴訪の合間を縫い生物採集に勤しまれる。
ニーラ博士を従え、自分と神崎山城中将が同行。
中将曰く中将が御召艦を務められた最後の行幸時とあまり変わっていないとのこと。
同日露国よりカリーニングラード寄港を提案される。


#月?日

大和バルト海に入りフィンランド到着。
独国による妨害はなし。
先の金剛以上に人が集まる。
芬政府首脳全員が出迎え。


月!日

ポール・アレン氏シブヤン海にて戦艦武蔵発見の報。
主上、報を聞き歌を詠まれる。
歌はポール・アレン氏に贈るようにとの仰せ。

157: 635 :2019/07/20(土) 20:19:58 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

△月/日

主上、練習艦隊旗艦戦艦比叡に座乗。
目的地ソロモン諸島までは練習艦隊に同行の予定。
乗り込む際に敬礼をする自衛官達は酷く緊張していたが無理もないであろう。


△月=日

ホニアラ港にてソロモン諸島戦没者遺骨引き渡し式に御出席。
主上、練習艦隊司令神崎比叡中将らが英霊達の御遺骨を受け取る様を見守られる。
その海より深き瞳の奥では何を考えておられるのだろうか。
式典後ガ島各地、ニュージョージア島、ツラギ島の駆逐艦菊月などを慰霊。
慰霊の足となった駆逐艦菊月艦長と乗組員は涙が止まらず。
なお帰島後、増強した戸籍システムがまたダウンしたらしい。


☆月$日

ソロモン海にて戦艦比叡発見の報。
主上筆を取り「比叡此処にあり」の書を書かれる。
艦これ運営とポール・アレン氏の団体に届けるようにとのこと。


☆月¥日

艦これ運営より主上の書を実装したいとの願い。
主上快諾す、されど良いのだろうか?



「…柏木ぃ、こりゃ何の冗談だ?」

「冗談だったらどれ程良かったか…。」

「なんで創作上の人物が!?というか総統や統領や書記長って多分アレだろ!?なんで日本人?なんだよ!!」

「俺の方が聞きたいわ!!」

「んなことよりお前が昭和帝の侍従ってどういうことだ!?こっちの方がヤバイ案件じゃねえか!?」

「というかあの世界の艦これ実装の陛下の書の掛け軸欲しいわ!!実装はよ!!」

「おいー!?」

「後駆逐艦電と戦艦大和に乗りたかった…!!」



「サイヴァル、ファーダ柏木達は何を騒いでいるのかしら?」

「マリヘイル、私にも分からないよ。ファーダ二藤部、どういうことでしょうか?」

「えっ!?アハハ、この案件は日本にも色々ありましてねえ…。」

「総理、どちらにしてもこいつは外に出せませんな。」

「そうですね。三島先生もそう思いますか…。」

「「はあ…。」」

「「??」」


なお銀河連合神崎島世界ではこの日記が後世公開され当時を知る貴重な資料としてティエルクマスカの文化財級に扱われることとなる。
そんなことを柏木侍従は知る由もなかった。

158: 635 :2019/07/20(土) 20:21:26 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。
転載はご自由にどうぞ。
今まで書いたネタを柏木視点でまとめてその他追加してみました。

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最終更新:2019年07月29日 08:24