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銀河連合日本×神崎島 ネタ 米外交誌『戦艦必要論』


世紀を超えいま再び求められる「戦艦」、「カギは打撃力と残存性」 文:ハーバード大学サカナトーレ・バボチャン


新たなる戦艦の時代 

長らく列強各国の主力を務め、戦略兵器として恐竜的進化の果てに第二次世界大戦にその血筋を消した「戦艦」。
歴史上の存在と成り果てた「戦艦」が今再び注目を集めている。
原子力潜水艦、航空母艦、イージス艦といった現行の海軍艦艇だけでは来るべき戦争に不十分だ。
求めるのは『極東の巨竜』大和を筆頭とする深海大戦をくぐり抜けた神崎島鎮守府戦艦群のような打撃力と残存性だ。

中国の軍事独裁政権化による武力拡張政策、韓国の過激化する反日化による政府の対日武力外交、
ドイツの行き過ぎた反ナチ体制による軍事力拡大、これら各国の政変と軍事的暴発の危険性から想定される海での戦争には「新世代の戦艦」必要だ。
最初に我々がなぜ今「戦艦」が必要なのかを理解するためには「戦艦」がなぜ子孫を残せなかったのかを理解する必要がある。


戦艦の登場と発展

戦艦が登場する以前、海軍で主力となっていたのは十七世紀に搭乗した戦列艦であった。
戦列艦は単縦陣の戦列を形成する艦のことで、帆走の為の帆装が上甲板を占めていた為、主兵装の大砲を左右の舷側に数十門搭載していた。
その後蒸気推進の戦列艦が登場するが、10年程度で本格的な装甲艦が登場し、戦列艦に替わって海戦の主役になった。
なおギリス海軍では建造された黎明期の戦艦も戦列艦に分類している。
ロシア帝国海軍など国によっては弩級戦艦登場以降の主力艦も戦列艦と呼称し、中国での戦列艦は日本語の戦艦に相当する。

ヨーロッパにおいて高性能炸裂弾が実用化されると戦列艦は淘汰されていった。
戦列艦の構造材、防御材は木製であり、それまでの砲弾や矢から艦を防御するのには十分だったからだ。
クリミア戦争中に起きたシノープの海戦の結果、木造艦船に対しては炸裂弾が圧倒的な威力を発揮すること確認されたからである。
そこで登場したのが鉄製の装甲を持つ装甲艦である。

戦艦の前段階ともいえる装甲艦の登場はクリミア戦争の戦訓だけではなく、19世紀前半の製鉄技術の発展により装甲板の製造が可能になったこと、
動力面で蒸気船、特に舷側武装の邪魔とならないスクリュー推進が実用化され、艦に重い鉄の装甲を施すための技術的条件が揃っていたことが大きな理由である。
その後装甲艦は大型化、高性能化が進み後に戦艦、巡洋戦艦などに発達することとなる。
そして1892年の近代戦艦の祖ロイヤル・サブリン、1895年のロイヤル・サブリン級の発展型ともいえるマジェスティックの竣工を以って近代戦艦の原型が完成した。

そして1906年ある戦艦の登場が近代戦艦全てを旧式化させることとなる。
史上初の弩級戦艦ドレッドノートである。

単一口径の連装主砲塔5基を搭載し片舷最大4基8門の砲が使用可能となり「本艦1隻で従来艦2隻分」といわれる火力を保持。
艦橋の射撃方位盤で統一して照準することで主砲の命中率が飛躍的に向上、
蒸気タービンの搭載によりレシプロ蒸気機関搭載在来型戦艦より高速化が可能となった。
以後の戦艦はこのドレッドノートにて構築された要素を基本とし発展していくこととなる。


鋼鉄の浮城の終焉

ドレッドノート以降所謂超弩級戦艦が建造されていくこととなり戦艦は大型化、高性能化した。
しかし代償として建造費用が高騰、これにより戦艦は高価値目標となり使い勝手の悪い兵器となり、機雷、魚雷、潜水艦といった安価な兵器が驚異となっていった。
そして戦艦の時代の終焉を決定づけたのは新時代の兵器、航空機であった。

1921年にアメリカで行われた級弩級戦艦を標的とした航空攻撃の実験により航空機による戦艦の撃沈が可能であることが証明された。
また、第二次大戦中のタラント空襲、真珠湾攻撃では多数の戦艦が大破に追い込まれ、
マレー沖海戦では戦闘行動中の戦艦が航空攻撃により撃沈可能なことが証明された。
皮肉にも世界最大の戦艦を生み出した国家が航空戦力の有用性を証明したのだ。、
そして戦艦ローマは誘導爆弾により轟沈、世界最大の大和型戦艦もまた航空攻撃により波間に沈んでいった。
これ以後特殊なケースを除き新造の戦艦が建造されることはなくなり、時代は航空母艦や航空機といった航空戦力、大型化した駆逐艦(一部の艦は弩級戦艦並の大きさ)
そして原子力潜水艦などが戦術、戦略の両面で主力となっていくこととなった。

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戦艦の復活

戦艦という艦種は二十世紀に絶滅したが二十一世紀に入り突如として復活した。
異星人が地球にやって来るという衝撃的事件の後に発生した突如として島が日本の南方に出現するという異常事態、神崎島の存在が原因である。
解体されこの世を去った者、海の底で眠る者、歴史になった筈の第二次大戦時の軍艦達が姿を現したのだ。
その中には絶滅した筈の戦艦の姿もあった。

神崎島の情報が公開されていく中、軍事関係者を驚愕させる情報があった。
現世では時代遅れとされた戦艦達、彼女等が深海棲艦と戦争を行っていた常世での戦闘データ。
それは現代の軍事関係者の常識を覆すものであった。

空母機動部隊、基地航空隊、護衛艦艇群の援護により一方的に敵戦艦を蹂躙する大和。
味方機動部隊により丸裸になった敵機動部隊を壊滅させる金剛。
基地航空隊の支援と統制砲撃により敵陸上施設を薙ぎ払う長門と陸奥。
そこには十全の力を発揮し、かつての大戦以上の戦果を上げる戦艦達の姿があった。

深海棲艦との戦争において戦艦は主力をなしていた。
その打撃力と防御力により航空戦力のだけでは火力が足りない場面や空母が投入不可能な局面に投入され、、
安定した火力として空母機動部隊の随伴、逆に制空特化の空母を混ぜた水上部隊での水上決戦上げれば切りがないほどだ。

ここでデータを見た日米軍事関係者の脳裏にある考えが過る。
現代の戦力に「戦艦」を加えたらどうなるのか?

米海軍機動部隊と日本・神崎島連合部隊のゼル演習(ヤルバーン技術を用いた実態を持ったシミュレーション演習)が行われることとなった。
双方共水上艦艇、潜水艦に加え航空機も投入しての演習である。(注:この時日神側は現代型航空母艦を保有していないため陸上機で代用)
結果であるが、米海軍は空母を失いながらも判定勝利、日神連合艦隊は大和以外の戦力を喪失し判定負けとなった。
なぜそうなったのか?
米機動部隊の航空部隊と艦隊の対艦攻撃部隊は護衛部隊を壊滅に追い込むことに成功したが、
日神連合艦隊の防空、対潜網を突破して戦艦に大打撃を与えられなかったからだ。
戦艦にダメージを与えたミサイルや爆弾も存在したが亜音速のミサイルや通常爆弾程度では戦艦に致命傷を与えることは出来なかった。
(レーダーや対空砲の破壊には成功している。)

そして米機動部隊は護衛部隊を壊滅させるも代償としてF-15Jやこんごう型を始めとする防空部隊により艦隊の航空部隊を
F-2や陸攻の対艦攻撃により空母以外の水上艦を消耗、
潜水艦は最重要攻撃対象として神崎島の龍田や響、浦風などの軽巡、駆逐艦の先制対潜攻撃にさらされた。

米機動部隊は日神側の戦艦以外の戦力をほぼ壊滅させることに成功するも対艦攻撃能力を消耗、判定勝利の条件を満たしていた為に遅滞戦へと切り替えた。
しかしこれがまずかった、レーダーなど電子の目を失いながらもその戦闘力を維持していた大和が突撃してきたのだ。
米側の残った対艦攻撃能力は精々駆逐艦や巡洋艦の5インチ砲のみ、戦艦を無力化可能な戦闘力はなかった。
そして大和はついに空母へと喰らいつき、最新の原子力航空母艦は骨董品の戦艦の主砲により撃沈された。

そこで演習終了し日神側の敗北。米の勝利という結果に終わった。
しかし勝利者であるはずの米海軍は青ざめた。
当然だろう最新の原子力空母が空母により絶滅させられた筈の戦艦により撃沈されたのだから。
ここで一つの戦訓を米海軍は得、議会へと報告されることとなる。

「対空、対潜等の十分な支援を受けた戦艦を撃沈することは我が国の誇る原子力航空母艦を以ってしても困難である」

これが米国が戦艦獲得に乗り出した原因の一つである。

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新世代の巨竜

現在、世界各国では戦艦を建造が多数行われている。
その鏑矢となったのがドイツのADM級戦艦だろう。
しかしADM級は新世代の戦艦として不適格である。
ステルス船体、省力化の為の先進的コンピュータシステム、
レールガンすら搭載可能な大電力を確保する統合電気推進システム、多機能レーダーの搭載
これらが全て完成してさえいれば新世代の戦艦を名乗っても良かっただろう。
しかしこれらは様々な制約から全てが搭載されることはなかった。
予算、技術力等様々な理由が存在するが一番の理由は国家の実情から必要とされたのではなく、政治的理由により建造されたからだろう。

神崎島の戦艦ビスマルクへの政治的ポーズから生まれた戦艦、それこそがADM級の生まれた理由であろう。
性能よりもドイツにも戦艦が”ある”という事実こそが必要だったのだ。

しかし、ADM級という存在の重要性が別にある。
ADM級が中共を始めとする世界への拡散、
ADM級が「リヴァイアサン(巨竜)」ではなくとも「ワイバーン(亜竜)」という存在があるために
将来的に各国に「巨竜」が生まれる下地が出来てしまった。
ADM級の存在が21世紀世界に戦艦の種を蒔いてしまったのだ。

各国共次世代の戦艦への対応を迫られる中改装が完了した一隻の戦艦が世界に公開された。


金剛型戦艦『比叡』

合計毎分80発の投射力を誇る連装四基の35.6cm砲
液体装薬へと改良され防空力の増した対空火器
艦載火器システム、情報処理システムと連接された多機能レーダー
そして「10メガワット級レーザー砲」と「レーザーCIWS」

比叡は世界の軍事関係者を驚愕させた。

現代の水上艦のようにミサイルこそ搭載していないが、
搭載された戦艦としては最新型の主砲はアメリカの軍事アナリストの意見としてズムウォルト級の砲弾性能を参考とすると
射程200km以上を誇る炸薬69kgの長射程誘導砲弾(炸薬量はズムウォルト級のデータを参考)を毎分80発以上を平均誤差半径20?50メートルで着弾させることが可能だ。
また、ズムウォルト級で開発が中止されたミリ波誘導砲弾やイタリアのヴルカーノ赤外線誘導砲弾に類似した砲弾の存在の可能性も指摘されている。

対空火器として海上自衛隊でも採用例のあるイタリア製127mm、76mm砲が対空砲兼副砲として搭載され、
液体装薬化による発射速度向上、存在するであろう対空誘導砲弾によりレーザーCIWSと合わせて既存の艦艇以上の個艦防空能力は保持していると推測される。

そして「10メガワット級レーザー砲」
弾道弾の撃墜すら可能と思われる本レーザー砲の存在により比叡に対して中共の対艦弾道弾は意味を成さず、
旧ソ連の超音速重対艦ミサイル群すらも撃墜可能であり、比叡を単なる戦艦ではなく「艦隊防空戦艦」に押し上げている。
また有事の際には日本のイージス艦と共に中長距離弾道ミサイル迎撃に対して威力を発揮すると思われる。

上記防空システムに合わせ装甲、ダメージコントロール等の防御システムに対しても相当な進歩があると推測され、
米軍関係者はティエルクマスカ連合の科学により装甲及びダメージコントロールシステムが格段に強化されているのは間違いなく、
既存兵器に対して絶大な防御力を発揮するのは間違いないと話す。

さらに米軍関係者は「霧」の技術が使用されている可能性を指摘した。

「霧の艦隊」、神崎島の情報により神崎島の「艦これ」以外にジャパニメーションの世界の存在を確実なものとした集団である。
重力を用いた兵器やクラインフィールドと呼ばれるシールド技術を保有し平行世界地球の国際物流網を崩壊させた脅威の存在である。
米軍関係者は重力砲やシールド技術は無理にしても彼女達の装甲材である強制波動装甲ならば存在するのではないかと指摘した。
強制波動装甲、ナノレベルの材質によって構成された超常装甲であり物理攻撃によるエネルギーを分散・吸収することで防御する。
平行世界において既存兵器ではこの装甲を突破することは不可能であった。
既存軍事兵器を無効化する装甲材など敵対勢力にとり悪夢でしかない。

508: 635 :2019/07/27(土) 07:34:10 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

長距離ミサイル並の射程と誘導爆弾に匹敵する命中率、そして圧倒的なまでの弾薬投射量を持つ主砲と
戦略核の大半を無効化する高度な防空システムを持つ対空兵装からなる打撃力。
既存兵器を寄せ付けぬ防御性能を持つ装甲と高度なダメージコントロールシステム。

比叡は新世代の戦艦とはなんなのかを我々に示している。
即ち「打撃力」と「残存性」である。
これにより戦艦はかつての戦略、決戦兵器としての地位を取り戻したのである。

そうしてもう一つ忘れてはならないことがある。
演習において大和が示した戦訓である。

「対空、対潜の十分な支援を受けた戦艦を撃沈することは我が国の誇る原子力航空母艦を以ってしても困難である」

即ち坊ノ岬沖の大和やシブヤン海の武蔵を例に取るように戦艦は他の支援がなければその真価を発揮することはできない。
対空、対潜だけでなく補給、整備、生産力あらゆる支援が戦艦の能力を発揮するために必要となる。
新世代の戦艦はかつてと同じく総合的な国力が試される正しくその国を代表する象徴でもあるのだ。


新世代の戦艦のこれから

比叡という明確な新世代の戦艦が登場した今、新世代戦艦の建艦競争は増々激しくなることが予想される。
米英日神からなる連合と中独韓からなる連合の対立の収束の見込みが立たず、
比叡に搭載されているレーザー砲の存在により戦略核搭載型弾道ミサイルが役に立たない事が想定されるからだ。
またヤルバーンという絶対的な存在も戦略核の存在価値を下げている。
彼らが核攻撃という非道を見過ごすとは到底考えられないからだ。

中共陣営が戦艦建造を進める理由は核兵器がほぼ無効化され、比叡のデータが転用されるだろう米国の戦艦、日本の打撃護衛艦の建造が進む中で
中共陣営が保有する戦艦は神崎島の戦艦より小型のADM級しか存在しいからだ。
特に中韓が相対する日本陣営には比叡並の改装が施された20隻を超える戦艦群が太平洋上に出現するのは間違いなく、
現在は戦艦を撃沈可能な現実的なプランが重装甲と対空火器で防御し、大質量弾を撃墜不可能な距離から叩き込むしか方法がないからだ。
それでも最低でも51cm砲搭載の大和型戦艦を超える必要がある。
現状では戦艦を以って戦艦を制す以外の方法が見つからない限りかつてと同じ建艦競争が止まることはないだろう。


現在の各国の対応

日「取り敢えずいずもの空母化とふじ型の配備、空自とも連携、っておいやしま型!?」

米「せや!機動部隊と戦艦両方整備すりゃいいんや!」

英「とりあえずどうにか空母2隻と戦艦3隻両方持つわ。」

芬「お金がないので重対艦ミサイル重巡で妥協。航空戦力?英に協力して近海は空軍が支援で妥協。」

独「お金がないけど政府に38cm主砲のビスマルクに対抗して283mm砲の戦艦?を作らされました(涙)。航空戦力?まあ、そうね…。」

中「軍部が主導権握ちゃったので空母と戦艦増産決定(白目)。もし党が息吹き替えした時この国の経済は大丈夫なのか?(日本側戦力見つつ)」

韓「日本が持ってるから戦艦持つニダ!空母も持つニダ!」(なお予算)

神「取り敢えず20隻以上の戦艦(46cm三連装搭載可)の近代化と全空母(20隻以上)を鳳翔(6万t)並にする改修するの急ぐわ」
(なおガンビーも印空母クラスのサイズになる模様)

509: 635 :2019/07/27(土) 07:38:35 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。
なお元ネタは実際に米外交史で出た戦艦必要論を下敷きに銀河連合神崎島にそった内容に改変。
あの世界実際に戦艦いるから説得力が違うはず。
時代は核戦力より大艦巨砲主義による抑止力がトレンドである(謎)

転載はご自由にどうぞ。

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最終更新:2019年07月29日 08:37