896: 名無しさん :2019/08/05(月) 20:14:34 HOST:opt-115-30-204-189.client.pikara.ne.jp


ぴーちゃら、どんどん
ぴーちゃら、どんどん

わーわー、きゃーきゃー

軍事拠点地である神崎鎮守府
その日はいつもと違い、お祭りのように騒がれていたのである

「マサトさん、このお祭りはなんのお祭りでしょうか?」
「さあな?あ、大和さん、このお祭りは何ですか?」
「あ、柏木さん。・・・・そうですね、いつもと違いまして、始まりの日とも呼べる日かもしれませんね」
「始まりの日ですか?」
「ええ、ちょっと歩きましょうか」


そう言って、大和は広場みたいなところに案内される
そこには薪が円周にうすーく撒いていた

「これは?」
「はい、これからはじまるお祭りというか儀式みたいなものです
ほら、五人の乙女が入ってきましたよ」

大和が指を指す方向に吹雪、五月雨、叢雲、電、漣
この五人は普段の衣装と違い、巫女服を着て、何かの演技を行い始めた

「柏木さん、彼女たちの共通する特徴はわかりますよね?」
「吹雪、叢雲、電・・・・もしかして、艦これのゲームで選べる初期艦なのか!?」
「ええ、私もこれを知ったときはびっくりしましたよ」
「それにシテも、何の始まりの日ナンデスカ?」
「ちょっと恥ずかしいところも含まれていますが、聞いてください」


「ずっと昔、ずっと昔。世界が今みたいになる前のことです。
世界の海に突如現れた、深海棲艦は
傷つき果ての浜で体を休めていました


(ほっぽちゃんが泣きながら広場に入ってくる)


そんな深海棲艦を助けたのは、果ての浜の砦に住んでいた五人の乙女達でした
自分達を滅ぼすはずの者、けれど傷ついたその姿を哀れに思った乙女達は
巨大な蜘蛛の力を借りて天使を谷の底に匿います


(吹雪たちがほっぽちゃんに気づき、声をかける)


乙女達は溢れ出る血を抑える為に順番に深海棲艦の体を抱き続けました
そして深海棲艦はそのお礼に乙女に金の角笛を授けます


(笑顔になったほっぽちゃんがラッパを渡す)


けれどやがて人々は深海棲艦の存在に気付き谷底に火を放ちます
乙女達は炎に巻かれ深海棲艦は首を落とされて息絶えてしまいました


(周りに撒いた薪に火をつけ、吹雪たちが倒れるふりをする)


そんな時ついに深海棲艦の軍勢が現れ海を覆いつくします
けれどどうしたことでしょう、突然高らかなソラノヲトが響くと
深海棲艦達が去って行きます、人々の命を救ったのは
最後の乙女が自分の命と引き換えに鳴らした金の角笛の音だったのでした


(電がラッパを高らかに噴き上げる)
ttps://www.youtube.com/watch?v=k3bJ0FA_Z0I


人々は町を守ってくれた五人の乙女たちに後悔の念がよぎり
せめてこれだけはと、高い山からこんこんと沸く泉から
水をかけました。するとどうしたことでしょう。
五人の乙女がたちまちに傷一つなく蘇ったではないですか

(水がバシャバシャかけられて、起き上がる吹雪たち)

五人の乙女たちには深海棲艦と同じ艤装をつけた
海の守護神艦娘として蘇ったのです」


「これが、私たちが伝わる、始まりの五人、始まりの艦娘です
後に調査して見れば、あの泉の成分には高速修復材と似たような成分が含まれていた
そのおかげで助かったのではないかという事です」
「ほお、艦娘はこうして誕生したというわけですか」
「はい、今でもその深海棲艦の子孫はいるんですよ
柏木さんも見たことありますよ」
「?どれですか?」
「ええとですね・・・・あ、ちょうど来てますよ」

そう言って、大和が指さす方向に
かの方と、そのリードにつながれた、くちくいきゅうの『キュ?(@_@)』
をみた、柏木の顔は(゚Д゚;)になったとか。

897: 名無しさん :2019/08/05(月) 20:16:32 HOST:opt-115-30-204-189.client.pikara.ne.jp
終わり

元ネタ分かる人いるかな?

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最終更新:2019年08月08日 09:20