68: 635 :2019/08/16(金) 20:45:34 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島 ネタ 任務 南西諸島防衛線を強化せよ!



沖縄県宮古島市のとある民家


「もう、全くいつまで拗ねてるの。」

「今日のイベントをどれだけ待ってたのかお母さんには分からないよ。」

少女とその母親が居間で会話をしていた。
少女は何やら不貞腐れていて母親は困り顔だ。

「しょうがないでしょう。鎮守府の人達は曽祖父ちゃん達の仕事場の漁場を守るっていう大事なお仕事があるんだから。私も乗りたかったけど…。」

「前の艦隊の駆逐艦涼月に乗ったたかし君は艦娘さんに会えたってスゴイ自慢してたんだよ!私も艦娘の阿賀野さんに会いたかったのに…。」

少女は本日行われる予定であった鎮守府艦隊との交流イベントで軽巡洋艦阿賀野へ乗れるはずであった。
超高倍率を突破して掴んだ権利であった。
しかし早朝に人民解放軍海軍の艦艇による日本の排他的経済水域内への侵入が確実視されたために海上保安庁では荷が重いということで急遽出撃、
イベントは中止になってしまったのである。


何故神崎島の艦隊と宮古島住民の交流イベントが行われているか。
日本と韓国、中国との関係が悪化し中国、韓国の軍用艦艇の南西諸島を始めとする日本の排他的経済水域への侵入が常態化し、
海上保安庁だけでは手に負えなり、神崎島の艦艇が宮古島や石垣島に配備され民間慰撫の一環として交流イベントが行われているからだ。

日本と中国の関係悪化、最前線である尖閣諸島を有する石垣市の属する八重山列島と宮古島有する宮古列島、先島諸島では特に危機感が強く、
護衛艦の配備や自衛隊の増強を求める声が日に日に高まっていった。
しかし、県は中国への刺激を避ける旨の発言や自衛隊の増強を否定する政策を取るなど先島諸島の望みと真逆の行動を取っていた。

そのような中で宮古島の漁船が日本と神崎島の境界付近で韓国海軍の艦艇の攻撃により沈むという事件が発生した。
近海に訓練をしていた航空母艦鳳翔が一報を受け急行、直に韓国艦を追い払い漁船乗組員を救助し事なきを得た。
これにより旧軍に対する先島諸島の住民の心象は好転したがそれ以上に先島諸島の防衛力強化を訴える声が自治体議会、住民の大半を占め、
国や県に対し嘆願書の提出や集会が行われることとなった。

県の上層部が尖閣諸島で警備中の中国公船を刺激するのは如何なものかと発言、これに石垣市市議会が激怒
県には任せておけぬと先島諸島各市町村と協力して国に対して働き掛けを強めたが自衛隊もあっぷあっぷな現状である
早期には無理というお返事が返ってきた。
県や本島の市民団体はそら見ろとほくそ笑んだ。

それにカチンときた沖縄本島との間で確執もあったりする先島諸島の方々、
先の事件で漁船を救助してくれた神崎島鎮守府ならば助けてくれるのではないかと市長や町長、
地元市民団体総出で東京の在日本神崎島鎮守府大使館へと直訴に押し掛けることとなった。
これに驚いた神崎島、たまたま大使館にいた艦娘サラトガが直接対応し市民らの嘆願書を預かり
二藤部総理大臣と神崎提督に必ず伝えることを確約、艦娘さんが伝えてくれるのならと市長達は帰っていった。


そして日神両政府に先島諸島の嘆願と県との確執が伝えられた訳だが二藤部総理、神崎提督共に頭を抱えた。
日本政府にとって南西諸島の防衛力強化は確定事項であり、神崎島としても南西諸島の向こう側に防衛線を張れるのは悪い話ではない。
頭を抱えた理由それは、

「知事や市民団体辺りが何かにつけて邪魔してくるんじゃない?」

「まあ、そうなるな。」

会議で出た伊勢と日向の言葉に全て集約されていた。
辺野古が埋め立てでどうなってるのかを知っていればそういう言葉も出てくるだろう。
港湾や空港の使用妨害を行うのは間違いないだろう。

でもって対策として様々な意見が出たわけだが。
例を上げれば、

突撃バカ    超巨大メガフロート基地の建設
ヤルバーン   戦闘機搭載可能な重巡航型航空機管制大型飛行艇『瑞雲大艇』の製造
ヤル研     パックスエコノミカなアメリカ企業が作りそうな壁と呼びたくなる超巨大列車型兵器の建造
ピンクとメロン アイアンが咆哮しそうな超巨大三角型要塞艦の大型建造

突撃バカが一番マシだった。
フロム脳やミシガン級出してきそうなのしかない。
後なんでも瑞雲とつければいいものではない。

69: 635 :2019/08/16(金) 20:46:04 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

そこに出て来たとある息子が誇りの道で太陽に導かれそうな英国紳士妖精さん。

「戦闘機を空港に配備不可能?港湾での補給出来ない?逆に考えるんだ使わなくたっていいと考えるんだ。」

まあつまり、空母と補給能力を持つ艦を含む艦隊派遣すればいいのでは?
と他のに比べりゃ至極真っ当な案が提案された。
全員それもそうだなと納得、その結果長期間行動可能かつ有力な航空戦力を有する神崎島の艦隊の派遣が決定されてしまったのである。
艦隊の派遣は地元に大歓声を以って迎えられた、県に対してしてやったりという感じであった。

そんなこんなで現在宮古島には空母隼鷹と護衛艦隊として軽巡阿賀野、駆逐艦磯風、浜風、村雨と
支援艦艇として補給艦神威の艦これお馴染み六隻編成の艦隊が駐留している。
この艦隊が常に常駐している訳ではなく、編成を組み換えローテーションを組んで配備されている。

また、鎮守府の艦隊派遣が決定した時点で宮古島の平良港と石垣島の石垣港の港湾能力拡大がティ連技術で突貫工事が行われ、
両港共に事前の計画であった全長345m、喫水10m程度までの艦船に対応した岸壁を備えることとなる。
なお沖縄県への配慮(笑)として港に武器弾薬の保管施設は設けられず、空港への戦闘機の配備も行われず基地の固定化には繋がらない。



話を少女に戻すが交流イベントで阿賀野に乗ることが決まる前、少女はイベントで艦娘に会えるのを楽しみにしていた。
この少女の曽祖父は鳳翔の元乗組員で先頃韓国艦に襲われた所を鳳翔に救助された人物であった。
曽祖父を助けてくれた艦娘さん達はどんな人達だろうとわくわくしていた。

そして地元のケーブルテレビで派遣される艦隊の紹介で映った来訪予定の艦の艦娘の姿に目を奪われた。
まるでアニメのキャラクターの様な紅色のスカートの白いセーラー服に白い長手袋の服装とカッコイイ左足のメカニカルな飛行甲板、
背中の阿賀野型を模した軽巡としては大型の艤装の主砲は駆逐艦程度なら一撃で粉砕してしまうだろう。
そして見たこともない艷やかな黒髪に小鳥の囀りのような声と美貌。

まるでアニメの主人公の女の子の様なその姿はテレビの向こうに確かに存在した。
気づいた時には母にイベントで艦に乗りたいとお強請りしていた。
その母も母で平成初頭の少女時代の思い出が琴線に触れたのかかえらい乗り気であった。
そして父は軍艦マニアでモデラーであったのでさらに乗り気だったのはいうまでもない。
それだけ楽しみにしていたことがなくなったので少女が不貞腐れるのも無理はない。


「アア、こちらにいましタカ。」

拗ねた少女と母親がいる部屋にイゼイラ人フリュが入って来た。
鳳翔に助けられた漁船に乗っていたフリュでこの家に居候中だ。
なお家の人間からは身内扱いで漁船に一緒に乗っていた少女の叔父に当る中年の人生の墓場は決定している。

「チンジュ府の艦隊から速達書留デスヨ。」

少女に手に持っていた郵便を手渡した。

「えっと、交流会で軽巡洋艦阿賀野に搭乗予定だった方へ、後日もう一度開催しますのでご都合がつけばお越し下さい?これって!」

「良かったじゃない!」

「うん!!」

70: 635 :2019/08/16(金) 20:51:15 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。
転載はご自由にどうぞ。
ちなみに平良港と石垣港は実際の拡張計画でクイーン・メリー2(全長345m喫水10m)が接岸可能な岸壁と泊地が整備予定です。

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最終更新:2019年08月18日 11:03