39 :ひゅうが:2012/01/17(火) 21:55:42
小ネタ――伝統と格式

――ある日の銀河帝国フェザーン高等弁務官府

コンコン。
???「こんにちはー。」
帝国貴族「誰か?(誰だよニホン人との交渉で忙しいのに)」
???「あ。私、こういうものです。」
帝国貴族「えー。なになに?ロシア帝国政府外務省?帝国を名乗るなど不遜な。(どこだっ
け。)」
露外交官「そんな失礼な。どうやら交渉が難航しているようなので、あなたがたが受け入
れやすい白人系の私たちが仲介しましょうかと申し入れに来たのに。」
帝国貴族「はん!帝国といったってそんな聞いたこともない――大したことはないだろ
う?それよりどうだ。皇帝陛下の民として悔い改めるなら使ってやらんこともな
いぞ」
露外交官「(かちんとくる)・・・ローマって御存じですか?」
帝国貴族「知らぬと思ってか?偉大なるローマを。堕落した民主共和制を(長いので中略)
     偉大なるルドルフ大帝の正しさを証明する者たちだな。お前たちのような偽物
とは違うが。」
露外交官「・・・うちの陛下、ローマ皇帝の血族ですよ?」
帝国貴族「え?」
露外交官「ローマ滅亡時に脱出した文化人と皇室を受け入れ、そちら風にいうなら何度も
あった衆愚政治の危機から守り抜いたのが我々です。」
帝国貴族「いや・・・あの・・・」
露外交官「まったく。そんなだとこれから来る連中にいいように弄られますよ?」
帝国貴族「え?・・・参考までにお聞きしますがどんな?」
露外交官「二枚舌三枚舌が当たり前で弁舌と謀略で世界の7分の2を支配した巨大帝国の
末裔とか、かつて青き狼といわれてゲルマン民族を恐怖のどん底に叩きこんだ
国家の正当な後継者とか、あとは・・・」
帝国貴族「まだいるの!?」
露外交官「あとはあんまりにも強すぎたんで当時の世界(欧州)が総がかりで戦ってやっ
と守り切ったりした国とか。ちなみに今言ったの全部歴史が2000年超えて
る。」
帝国貴族「なにそれこわい。」

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最終更新:2012年01月29日 18:48