(last update:2007/4/9)
■潜在意識
人間には普段自分では気づいていない意識の部分があります。それを「潜在意識」といいます。これを活用することで前向きになったり人生を向上させたりする方法や療法があります。自己暗示ダイエットはその一種になります。
■自己暗示
自己暗示でのダイエットの方法は、簡潔に言えば「私はどんどん痩せていく」「私はスリム体型になりつつある」などの言葉を言う、あるいはつぶやくのを毎日繰り返します。
■アファメーション
こうした自分に対して前向き・肯定的なことを宣言すること、またはその言葉そのものを「アファメーション」ともいいます。アファメーションの言葉はどういうものがいいのか・・・という話になると、「漠然としていた方がいい」とか「具体的にするほうがいい」とか、あるいは「過去形で言うのがいい」「現在進行形で言うのがいい」等、意見がわかれます。そのため、最終的には自分にしっくりくる言葉で続けることがいいというのが理想でしょう。アファメーションの言葉を言い続けて「この言葉はちょっとちがうかな・・・」と思って何かもっと自分にピッタリくる言葉が思い浮かべば、それに変えてもよいでしょう。
■口ぐせ
アファメーションの言葉に近いものに、口ぐせがあります。例えば食べ過ぎてしまったとき、「あ~どうして食べてしまったんだ、意思が弱いなまったく、ばかばか!!」と口をついたり、あるいは強く心に思うことがあるでしょう。そうして自戒の言葉を口にし、反省するのでしょう。
しかしそれは逆に「意思が弱くつい食べてしまう自分」を強めてしまうことがあります。つまり口ぐせとか思いぐせとかは「自分はそういう人間である」という宣言になってしまうのです。
しかし逆に考えればこれを逆手にとればダイエットに利用できるともいえます。それがアファメーションの構造と似ているのです。ほぼ同じといってもいいかもしれません。
■「ありがとう・感謝します・ツイてる」
「ありがとう・感謝します・ツイてる」を口ぐせにしていたら、色々とツキがあがってハッピーというのが、少し前から話題になっています。また須藤元気はお遍路をしていたとき、「ありがとう」を29万回言ったそうです(数取り器で数えた)。そうしたら自分を取り巻く環境が色々と変わっていったそうです。銀座まるかんの創業者で高額納税者の斎藤一人も「私は豊かだなあ」「私は幸せだなあ」「私は恵まれてるなあ」等、まずポジティブな言葉を口で言ってしまうことが重要、といっています。
■はじめに言葉ありき
「はじめに言葉ありき」
これはイエス・キリストが言ったとされる言葉ですが、自己暗示も含めて潜在意識を活用するには、まず実際に言葉で口に出して言うのがとても重要といわれています。もちろんイエス・キリストが言ったからといってキリスト教を知らなきゃいけないなんてことはありません。(ただ、潜在意識や自己暗示の話などのルーツを辿っていけばキリスト教などにたどりついてしまうのですが)。
■イメージ
口で言うアファメーション・口ぐせ以外にも、頭の中で映像でやる方法もあります。ダイエットが成功し、痩せた自分を強くリアルに想像することが、自己暗示になるのです。
■イメージの具体例
イメージの方法にはどんなものがあるでしょうか。具体的に言えば以下のようなものになります
1 自分を鏡にうつしたら、そこには理想の肉体になった自分が、とてもポジティブな表情でうつっていた
2 中学・高校の時の同窓会の会場に出向いたら、みんなに誉められている
3 お風呂に入っている自分の体を見るととてもスリムで、体を洗うとその細さを手で実感ができる
4 好きな人とセックスをしていて相手に体をほめられ、そこを愛撫される
自分の体が理想の肉体であるということが実感できる状況を想定してイメージするとよいでしょう。
ただしその際に一つだけポイントがあります。それは「自分の目線で想像すること」です。普段現実に生活しているときのように、自分の目線、自分の視界でイメージしてください。上記の同窓会のイメージでもお風呂のイメージでもその情景を第三者としてテレビで見るような見方ではあまり効果ができません。自分を他の第三者の目線でイメージするのは、例えばイヤな思い出などから解放されたいときにするイメージ方法なのですが、それはここでは省略します。
でももしそのイメージの方が効果があった、効果があると感じる方はそれで続けてください。自分にもっとも合った形のやり方が一番いいのです。
■普段の生活での暗示
普段の生活している際に暗示に利用できる行動がいくつかあります。以下のようなものです。
1 皿洗い
2 掃除
3 ゴミ捨て
1の皿洗いについて。大抵お皿を洗うには洗剤をつけてスポンジで洗って泡を水で流しますね。この行為を利用します。お皿の汚れは自分の食欲、あるいは実際の脂肪、その他自分から消し去りたい感情(あいつが嫌いだ、むかつくetc)であると思い込みます。そしてお皿を洗い水で流すときに「私の食欲、脂肪が流れていく」というような旨を口でいいます。普段の生活ならいいづらい場面もあるかもしれませんので、その場合は思うだけでもいいでしょう。
同じように掃除ならば、掃除機でゴミを吸ったり窓を磨いたりする行為でも、ゴミや窓の汚れなどを自分の中から消し去りたい部分として見立て、掃除をすることですっきり消し去るイメージしてください。
ゴミ捨てでは、ゴミ箱にゴミを捨てる時に「私の食欲さようなら!!!」等と言って思い切り捨てたりしましょう。野球選手になったぐらいの勢いでエイ!と力強くすてるといいかもしれません。「私の脂肪よ、ゴミ焼却場で燃えてこい!!」などでもいいかもしれません。紙類ならビリビリ破いて捨てることでさらによいかもしれません。
もちろんこれらは一例にすぎないので、自分の生活の行動にあったもので自己暗示に適用できそうなものを探してみてください。
■食事を暗示に利用するヒント
ダイエットの大敵とされがちな、食事を自己暗示に利用することができます。
何か食事をするとき、出来るようであれば、一口一口をしみじみと食べ、よく味わってみてください。その食感、歯ごたえ、舌ざわり、最初に口にいれたときの感じ、香り、噛み砕く音、飲み込む時の感覚・・・。一口一口ごとの「食べる」という行為のスタートから終わりまでを目をつぶりよく実感するのです。頭、あるいは心に「食事・食感の記憶フォルダ」をつくり、そこに保存する・・・・そんなイメージをします。
そしてしばらく時間がたってから、あるいはある瞬間「こないだのアレ、また食べたいな」と思ったときに、そのときしっかり心に刻み付けた・保存した記憶の食感を思い出してみるのです。そして、その時の記憶の食感を思い出せたら、こう言ってみてください。あるいは思ってみてください。
「こうしていつでも克明に思い出せるんなら、もうそうまでして食べる必要ないじゃないか」
何かあるものを無性に食べたくて食べたくてたまらないというのは、ある意味「もう一度あの食感を楽しみたい、口の中で再現したい」ということであるともいえます。しかししっかりと食事を記憶をし、いつでも思い出せるということができるという状態であれば、その食欲の衝動は抑えることができるようになります。音楽でたとえるなら「若い頃に大好きで散々聴いたCDはいつのまにか聴かなくなった、でもその音楽は自分にしっかり染み付いている、もう頻繁に聴くわけじゃないけどその音楽はまだまだ好き」という感じに近いです。
もちろんこれも合う人合わない人あるでしょう。「逆に食欲が次から次にわいて仕方ない」となるようでしたらやめましょう。
■検索における語句ヒント
もっと詳しく知りたい方はこれまでに出てきた語句などで色々と検索するとよいでしょう。
・潜在意識
・自己暗示
・自己催眠
・催眠療法
・アファメーション
その検索結果の中から気になる用語は、さらにどんどん検索していきましょう。検索して出てきて気にいったページをどんどんお気に入りにいれていきましょう。
ただし、中には教材販売ページや自己暗示のセミナーやカウンセリングなどのページもでてきます。ですがそれらは大抵高額なものばかりですので、普通は避けた方がよいでしょう。
また、自分がやってきて効果があった方法なのに見つけたページにはそれが否定されていて困惑することもあるかもしれません。ですが自分に合っていて効果があるという実感があるのであればそれを否定することはありません。自分がいいと思う方法で効果があればそれが一番です。
■猜疑心
自己暗示などの概念がどうしてもつかめない、あるいは猜疑心がどうしても沸いてしまうという方は、以下のような文章をとにかく繰り返しつぶやいてみてください。表現は自分で一番しっくりくるのを選んでください。
「私は自己暗示について色々知っている」
「私は自己暗示について色々知っていく」
「私は自己暗示について色々知りつつある」
「私は自己暗示への猜疑心がない」
「私は自己暗示への猜疑心がなくなっていく」
「私は自己暗示への猜疑心がなくなりつつある」
時間は就寝前がいいでしょう。布団の中に入ってうとうととしながら言ってみてください。眠くなったらそのまま眠ってください。翌朝翌日、それ以上やるべきことは何もありません。またその日の就寝時に同じようにやってください。
■その他関連語句
※以下の語句はこのページの筆者が自己暗示ダイエットにおいて"個人的"に関連してきたジャンルなので、必ずしも自己暗示ダイエットをやる人すべてに関係するとは言えませんので、そのあたりご了承ください。
テンポラル・タップ、自律訓練法、断言法、呼吸法、EFT、TFT、ジョセフ・マーフィー、ニューソート、ニューエイジ、瞑想、シンクロニシティ(共時性)、NLP、残像トレーニング、・・・・・・
「7日間で人生を変えよう」 ポール マッケンナ
「願いがかなうクイック自己催眠」 フォーブズ・R. ブレア
「BOOCSダイエット」 藤野 武彦
「神との対話」 ニール・ドナルド ウォルシュ
「痩せる脳でダイエット」 浦川浩芳
「マーフィー眠りながら成功する」など ジョセフ・マーフィー
「人は食べなくても生きられる」 山田鷹夫
(以後、続く&書き直す。かも・・・)