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249:感想に代えて1/2:2010/05/07(金) 00:52:02 発信元:219.114.91.159


「海を知らぬ少女の前に 麦わら帽の我は両手を広げていたり」


( ´W`)
有名な寺山修司の短歌だ。多分、相手の少女は病人だろう。
ずっと病弱で、海を見たことすらない少女の病室に、快活な少年が入ってくる。

そして、海はこんなに広いんだぜ、と両手を広げて大きさを表現して見せる。
華奢で可憐な色白の少女と、健康的に日にやけた少年。未知の世界への
案内人は、すべての少年の理想である。


ζ(゚ー゚*ζ
それはどうかな。今じゃ、交通の手段も発達して、海を見たことない人なんて
ほとんどいないんじゃない?それに、今は男のほうが部屋にひきこもっている
方が多そう。

実際の海どころか、部屋の中で自意識の海に溺れてるのが関の山、ってわけ。


( ´W`)
うまいことを言う
「人が皆海へ行きし日に眼薬の瓶透かして日差しに病める」
という歌を思い出したよ。



251:2/2:2010/05/07(金) 00:52:46 発信元:219.114.91.159

ζ(゚ー゚*ζ
第一、そんなに足繁く女の子のところに通うなんて何か魂胆があるのよ。


( ´W`)
ふむ。

やはり同じ寺山の歌で、
「うしろ手に春の嵐のドアとざし青年はすでにけだものくさき」
というのがあるからな。


ζ(゚ー゚*ζ
でしょ?どうせ獣なら、猫にでもしておくのが安全よ。
女の子は自分で海を見にいくの。

麦わらはありがたくちょうだいする。

そして、この歌はこうするの。


「麦わらを片手に海を見にいくの少年一人を野良猫にかえて」



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最終更新:2011年12月25日 13:39