938 :New ◆QTlJyklQpI:2012/05/04(金) 02:06:09
支援SS ~ドイツの戦後~

ドイツ第三帝国。
今や欧州を統べる国となった大国であるが内情は史実以上に悪化した世界恐慌
や日本の経済的毟り取りにより火の車となっていた。赤字国債やメフォ手形という偽装国債を史実を
上回るペースで乱発し、借金の返済のために第二次世界大戦に至ったと言えるものであったが
最終的に赤字しか生まないだろう西欧諸国を捨て、代わりに北米やウクライナなどの広大な領土を
手に入れたが今度はその広大な領土のインフラ整備や資源採掘用の労働力に苦慮することとなった。

そして、史実と違い暗殺されずに終わったラインハルト・ハイドリヒは戦前より労働力不足をある程度予見し、
史実でも有名なある部隊を作っていた。

アインザッツグルッペン。
ユダヤ人などの敵対分子の銃殺やガス殺を行った悪名高き部隊であるがこの世界では別の任務を負うこととなった。
労働力、奴隷の確保である。ポーランド侵攻作戦では財政的な理由から加わる事は出来なかったが対ソ戦では
その任務を忠実に、大々的にこなすようになり始めた。
無論、老人や反抗する者を中心に数多くの銃殺などが行われはしたがスラヴ系やユダヤ系で体格を良い男子を中心に
麻酔銃や弱装弾を使った捕獲が行われ、ユダヤ系を差し出した者には懸賞金を付けるなど東欧で猛威を奮った。
何よりも精神的な重圧が史実の「殺人」より遥かに薄かったこともあり効率的に労働力確保に勤しんだ。

こうして戦後も含めると述べ300万以上の人々が労働力として駆られ、一部占領地域では一時男女比が1:32を
記録するほどであった。そしてこの膨大な労働力を確保した第三帝国は広大な領土を比較的短期に整備、
その先見性と労働力を効率的に使用し、後に「ナチス・カースト制」とも言える人種別階級社会の基礎を生み出した
ラインハルト・ハイドリヒは第2代第三帝国総統への地位を着々と登ることになるのであった。

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最終更新:2013年01月10日 20:31