支援_Newさま_ドストエフスキー - 提督たちの憂鬱 支援ＳＳほか@ まとめウィキ

223. New ◆QTlJyklQpI 2009/06/21(日) 01:29:15

もちろん金は絶対的な力である。と同時に、平等の極致でもある。
金の持つ偉大な力は、まさにそこにあるのだ。金はすべての不平等を平等にする。
ドストエフスキー

夢幻会会合
「で、欧州に持っていく装備は？」
「英国の7.7mm弾を使用できる三八式歩兵銃の改良型、対戦車狙撃銃、あと和製カンプピストルを考えております。」
「結構持っていくな。まだ陸軍は白兵主義や精神主義の巣窟だろう？向こうで使うかな？」
「嫌でも使っていただきますよ。白兵主義者や精神主義者の血糊付きでね。お金、結構かかってるんですよ？」
その人物から邪悪としかいえないオーラが滲み出てくる。
「か、金子さん。まだ兵器買わせるんですか？価格をもっと抑えてくださいよ。」
「これでも鈴木商店は収支ぎりぎりですよ？それに戦後すぐにフランスやイギリスの戦車を買う予定ですから。
知ってます？この時代の戦車は高いんですよ？これだけ揃えるのにいくら首を切ったことか・・・。」
平然と話すこの御仁は金子直吉。後に「台湾の魔物」「鈴木衝転の主」と呼ばれる男であった。
支援SS〜大正の魔物  天下布武〜
金子は一大財閥として君臨したが金子の無私無欲な性格や投機的放漫経営で崩壊、三井財閥などに吸収された。
この金子に逆行者になったがこれが恐ろしい喰わせ者だった。使えねば首にし、使える者は他の財閥から奪ってくる
（本人曰く熱意を持った説得）財閥が邪魔ならその財閥を徹底した破壊で潰す（潰れたら困るものは弱体化だけ）
とくに将来吸収されることになる三井財閥は人材引き抜きから醜聞の報道まで徹底的な攻撃で
三井財閥を消滅一歩手前まで追い込んだほどである。特に歩兵兵器では他を寄せ付けず、独断場と化している。
「とりあえずこれくらいでお開きにしましょう。」その声に皆がほっとして退出していくなか辻と金子が残って会談していた。
「で、聖マルセイユ学園への献金の方は？」
「上々ですよ。むふふふ、彼らがハ●ヒ姿で制服を着ている光景が目に浮かびます。尤も、み●くちゃんでもいいですが。」
「それにしても、少々やり過ぎでは？労働運動でも起ころうならこちらにも損失が出ます。」
「辻くん。私には時間がないのだよ。一刻も早く世界アキバ化を達成したいがどうやら私の生きている限りは無理のようだ。」
「何を弱気なことを！！」
「いや、わかるのだよ。わたしは史実通りかそれに近い時期に三途の川を渡るだろう。そのまま聞いてくれ、
もし、私が死んだら遺骨を2つに分けて1つは台湾に1つはアキバに埋めてほしい。」
「閣下・・・・・・・。」辻の目から一筋の涙が流れ落ちる。
「私には夢がある！丘の上で白人や黒人や日本人の女の子が、レイちゃんやアルクのような姿で笑顔で喋っている光景を。
私には夢がある。世界の男が女子に優しく萌えを恥じずに萌えを主張できうる事を。辻君、私には果たせなかったが君なら
できる！！否、やらねばならん！！この世界のオタクが虐げられず、誇りに思われる世界を！！」
金子の前世はアキバのオタクだったらしい。だが両親に理解されず、オタクだと馬鹿にされ、オタク狩りによって
あえなく命を落としたのだ。その経緯をわかっている辻はただ頷くのみであった。
その後遺言が実行されたかはわからない。だがアキバ付近の墓地の石碑に小さく
「彼は萌えのために生き、萌えのために命を散らした。真のオタクなり。」書かれているらしい。

三八式歩兵銃改
三八式を7.7mm使用に改良したもの。命中率が低下し、反動が大きくなったが補給の問題はなくなった。

大正四年式擲弾拳銃
全長 250mm 重量 1.55kg 口径 30mm 装弾数 1発
対戦車用と対人用に作られた和製カンプピストル。榴弾で敵機銃座を潰せ、装甲の薄い車両も撃破できたので
戦場で重宝された。