247. New ◆QTlJyklQpI 2009/07/16(木) 00:39:39
「・・・・・・・・・・・・・・・。」全員の見守る中その機体は軽やかに撃墜数を1つ増やした。
「・・・・・・これじゃ勝てねぇな。」その機体から降りてきたエディー・R.サンダース少佐が苦笑と共にそう呟いたのを俺は聞いた。
俺の名はエドワード・スミス。どこにでもいる男だ。
支援SS  〜エドワード・スミスの憂鬱〜
ドイツの戦争が始まって日本は英国側で参戦したが英国負けちまったぜ。恐慌で大分弱ってたみてえだな。
んで中国で日本の謀略で戦闘になったとかいって雲行き怪しくなってきたじゃねーか。なんか奉天軍の方が怪しいが命令とあったらしかたがねぇ。
そこでお偉いさんにお願いして日本の戦闘機のデータを見せてもらったが情報屋の顔を殴りたくなるほどいい加減なんだなこれが。
曰く「日本人の視力は構造の欠陥で欧米人に劣る」「戦闘機は欧米の模造で性能はバラつきがありまっすぐ飛べない」とかこれじゃ駄目だと
思って友人のツテを頼ったら英国に輸出された戦闘機が手に入るらしいじゃねーか!持つべきものは友とはよく言ったもんだ。
ちょいと金がかかったが何とか2機手に入れたんだぜ。金はあった方ががいいなぁ。
んで見たら・・・・・・・なんじゃこりゃ。「タイプ96です。」と言われたがそこにはいかにもスマートで強そうな機体があった。
とりあえず乗ってみようと思ったが首がないんだ。液冷エンジン積んでたらしいが輸入した時に付けるらしい。
仕方がないからF4Fのエンジンを積んでみたら相性が良かったのかすぐに動けるらしいからちょいとF4Fと空戦やってみたんだ。
おいおい、なんじゃこりゃ!!高速でも操縦が利くし、急降下しても全然屁でもねえ。F4Fを5回は落としたぞ。
その後同僚のサンダースとトランペルたちと話して以下の結果が出た。
1、欠点らしい欠点がない。
2、F4Fより優れる速度・機動性を実現。
3、防弾性能に優れ、発展性・生産性を考えており整備・操縦が容易。
4、高速時の舵の利きに優れるが低速時はF4F並である。
5、輸出用に意図的にスペックを落とした形跡あり。
”タイプ96にはF4Fでは勝てない。”
「どう考えてもF4Fじゃタイプ96には勝てん。それこそ3,4機で包囲しないと危険だ。」
「俺もそう思う。まあ日本人が我々並のエンジンを積んでたらの話だがね。」
「・・・・俺のツテでわかったんだがキンセイという1500馬力級のを積んでるらしい。」
「本当か!?その情報間違いじゃないか!?」
「詳しいことは言えんが確かだ。」差別主義に染まってない奴見つけるのに苦労したぜ。
「だとすると、F6Fの配備を急ぐようせっつかなきゃならんな。」
「間に合うか?陸軍に予算持ってかれてるだろう?」
そうだ。中国に陸軍が出っ張ってるから海軍にまともな予算が振られてないんだよなぁ。
「いっそタイプ96を量産するか?」
「・・・・上は黄色人種の機体なんていらんとか言いそうだな。」
ハア×3人
その後開戦日時までにF6Fが実戦配備できない事がわかった。因みにコードネームとして俺はジークと名付けた。
嫌な予感がする。日本の奴らも馬鹿じゃねぇ。アメリカと戦うと考えてるなら絶対何かするはずだ。
だが何の勝算を得ているのか全く分からん。それにタイプ96があれだけの性能なら新型は一体どんな怪物が出てくるんだ?
俺には何も出来ねえ。ただ祈るだけだ。糞!!

九六式戦闘機「イエローキャット」
最高速度:540km  航続距離:2000km  上昇限度:8千m
自重:2880kg  乗員数:1名
エンジン:ツインワスプ空冷エンジン1200馬力
武装:12.7mm機銃×4
首なしの九六式戦闘機三三型を英国から購入してエンジンを改装したもの。
空冷なので格闘性能もあがった。F4Fとの戦闘では常に優位にたち米関係者に
危機感を抱かせた。(あくまで当事者だけで上層部はほとんどいない)

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最終更新:2011年12月31日 19:47