280. New ◆QTlJyklQpI 2009/08/03(月) 00:46:48
人間には幸福よりも不幸のほうが二倍も多い。
ホロメス


親愛なる×××へこの内容を読んでる時僕が生きてるか保障できない。だがアメリカ国民として、罪を背負った人間としてここに記す。

支援SS  〜ある米兵の日誌1942〜

僕らは今、日本軍の爆撃に晒されている。僕らが彼らについて聞いてたのは恐らくあなたが聞かされてたのと一緒の内容だと思う。
「日本人はジャングルに住む未開の蛮族でまだ帆船に乗っていて、知性がなく、狩猟で暮らしていて粗暴である。」
「彼らは飛行機を操るが飛行機は先進国のデッドコピーでまともに飛べたら僥倖といわれ、攻撃は機銃・爆弾を作れないから
体当たりで皇帝の名を叫んで突っ込んでくる。」
「艦艇は旧式の英国艦のマネで砲も滅多に当たらず、中には燃料がないから蒸気機関で動いているものもある。」
「戦車は紙のように薄っぺらで歩兵は槍やサーベルで攻撃してきて最期には降伏せずに腹を刺して死ぬ。」
こんなとこだろう。だが僕らが相手にした航空機は全く違った。僕らの航空隊は全く歯が立たず僕も辛うじて脱出したに過ぎない。
彼らの乗る飛行機はまさに猛獣のように荒れ狂って在中米陸軍航空隊を全滅させてしまった。
なぜこうなってしまったかは今ならいくつか考えられる。
1、僕らは主に対地支援が任務で航空機同士での実戦なんてなかった。訓練も低空で機銃掃射したり低空ばかり飛行していて
防空なんて考えてなかった。
2、対地支援といっても相手が中国人だから半分以上の機体には7.62mm機銃を搭載していて頑丈な日本機に効かなかった。
3、宣戦布告しても日本機は航続距離がないだろうと警戒がおざなりになっていた。
さらに僕らは内側の敵にも遭遇している。中国軍の軍人だ。彼らは僕らが思ってた日本人像以上だ。
航空機を上げたら次の日には機器を剥ぎとって補給を要求し、銃の手入れもせず。平気で近くの村を襲ったり。
僕らが戦ってても平気で逃げ出して、探してみると味方の死体から金目のものを奪っていた。
航空機のパイロットも財閥のボンボンで訓練をすっぽかすし、麻薬を吸い、編隊飛行なんてする前に勝手に格闘戦をする。
こんな奴らが僕らを日本軍に売るんじゃないかと僕は恐れている。僕らは、今まで言えなかったが、ここで数々の罪を犯した。
共産党狩りと称して村を焼き払って住民を皆殺しにして、死体の頭蓋骨をアンティークにしたり、骨をペンにして家族に送ったりした。
僕らがここで負けたら、恐らく中国人が押し寄せて僕らを皆殺しにするだろう。僕らは戦う相手を間違えたんだ。僕らはステーツを
守るべきだった。こんなアジアなんて来るんじゃなかったんだ!この戦争は勝てない!君なら解ってくれるだろう友よ!

PS  ママたちには愛してるって伝えてくれ。すまなかった、ママの言うとおり農場継ぐべきだったって。
                              ー米軍兵士が米新聞記者の友人に充てた手紙。筆者は爆撃を受けて書いて数日で戦死ー

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年12月31日 19:46