407. New ◆QTlJyklQpI 2010/03/23(火) 00:55:13
提督たちの憂鬱  〜カブへの挑戦〜
1936年の夏、その男は壊れてた。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ?!」
「ま、また●●が壊れたぞ!!」
「誰か医者を!」
とある工場の設計をする部署で逝っている人物は夢幻会に所属する技術者である。
前世でスーパーカブを作っていた彼は夢幻会から有用な輸出品としてカブを作るように依頼された。
本人もカブを作り上げてあわよくばカブを超える2輪を作ろうと承諾し早速開発を開始。
幸いにも経済成長の波と米国からの輸入によるモータリゼーションによる技術革新により順調に進み
35年に完成、早速生産を開始、安定した乗り心地と低燃費により蕎麦屋から一般家庭まで普及し
各国にも輸出されるベストセラーになった。
そしてノウハウと資金を手にした彼はカブを超える2輪を作ろうとするが全く進まなかった。
それはカブが文字通り計算されつくした代物であり、超える物を作ろうとしてもバランスが崩れてしまう
からだった。彼は必至になって考えたが全く考えが浮かばずに発狂するに至るのである。
結局カブはその後数十年間も生産されるロングセラーを記録したがそれに代わる2輪を彼は開発
出来なかったらしい。

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最終更新:2012年06月25日 11:37