372. yukikaze 2010/03/02(火) 19:17:37
お待ちかね。ユトランド沖海戦。

1916年5月31日から6月1日に行われたユトランド沖海戦は、第一次大戦における英独最大の艦隊決戦であり、
この海戦に敗北を喫したドイツは、建艦計画に大きな混乱を生じさせ、結果的にイギリスに大きな福音を与えることになるのだが、
本稿では、ユトランド沖海戦に参加した遣欧艦隊の行動を元に、本海戦を俯瞰したいと思う。

・  海戦の推移

1916年5月31日、遣欧艦隊第一戦隊「金剛」「比叡」(司令長官:秋山真之中将)を含む、イギリス巡洋戦艦部隊(司令長官:ビーティ中将)が、
停泊地であるフォース河河口を抜錨した。これは、暗号解読により、ドイツ艦隊が全力出撃をしたことが判明したためであり、イギリス側は、
日露戦争の時の日本海海戦の如く、艦隊決戦で圧倒的勝利を収めることで、戦争を有利にしようと考えていた。

同日14時38分、両軍の索敵部隊が、両軍の前衛艦隊の中核である巡洋戦艦部隊を発見したことにより、両艦隊は急速に接近。
15時30分には、英国巡洋戦艦部隊が、南東に進路を取るドイツ巡洋戦艦部隊(司令長官:ヒッパー提督)を視認することになる。
この状況に、ヒッパー提督は、予てからの作戦通り、ビーティをドイツ主力艦隊(司令長官:シェーア中将)の方向に誘導すべく、進路を変更。
ビーティも、敵前衛艦隊を早期に撃破することによって、艦隊決戦を有利にしようと、追撃を開始すると共に、約5キロほど離れた地点にいた、
秋山提督率いる戦艦部隊(金剛級2隻、QE級4隻)にも追撃をするよう、信号旗を掲げている。

しかしながら、距離と濃霧による視界不良により、秋山提督の旗艦である金剛は、この信号旗を確認するのが遅れ、
進路変更するのに2〜3分ほど時間を空費することになる。
実は艦隊間の連絡の悪さについては、演習でも度々問題となっており、秋山提督はビーティ提督に
「信号旗だけでなく、灯火信号や電信での伝達も行うことで、伝達の不備を解消するべきである」と主張していたのだが、
ビーティ提督はドッガー・バンク海戦の時の自らの失態をあげつらわれたように感じたらしく、
秋山提督が主張すれば主張するほど、かたくなに信号旗のみの使用に拘ったとされる。
だが、このツケはあまりにも大きく、本来ならばドイツ巡洋戦艦5隻に対して、イギリス側は11隻と
2倍近い戦力差で戦えた筈が、序盤に於いて、イギリス側が戦えたのは6隻だけと、数の優位性を失わせることになる。

15時45分、14キロの距離でほぼ平行となった体勢で、両軍による砲撃戦(俗に第一次戦闘と言われる)が開始されることになる。
しかし、この時もイギリス側の通信体勢の不備が祟って、本来ドイツ巡洋戦艦5隻全てに砲撃を与えるはずだったのが、不均等に分散してしまい、
結果としてドイツ二番艦の『デアフリンガー』が、全く砲撃を受けることもない状況となっている。
このことが、『デアフリンガー』に、余裕を与えることになり、以後、同艦が落ち着いて射撃指揮を行うことが出来る要因になるのだが、
イギリス側にとって更に不運だったのが、イギリス側が西に位置したことで夕日にはっきりと照らされていたのに対して、ドイツ側の艦影は夕霧と、
何よりも敵であるイギリス駆逐艦隊の煤煙によって上手く隠されてしまい、ドイツ側が次々と命中弾を与えるのに対して、イギリス側は中々与えられない状況になっていた。
ビーティ提督は余程頭に来ていたらしく、駆逐艦隊に「砲戦の邪魔をするな」と信号を送ったほどであったが、16時3分には、彼の怒りをあざ笑うかのように、
イギリス艦隊最後尾を走っていた『インディファディカブル』が『フォン・デア・タン』によって沈められてしまうことになる。

しかし、この時既に、『フォン・デア・タン』の命運も尽きようとしていた。
信号確認に遅れ、本隊よりもやや後方に位置していた秋山艦隊が、16時にドイツ艦隊に向けて砲戦を開始。
そして、秋山提督は、麾下の戦艦部隊に、射程に入り次第、敵最後尾艦を狙い撃つように指示したため、
最後尾を走っていた『フォン・デア・タン』は、時間がたつごとに撃たれる砲弾が多くなると言う、悪夢としか言えない状況に追い込まれることになる。
しかもたちの悪いことに、秋山麾下の戦艦部隊は、それぞれの艦の弾着観測を容易にするべく、主砲弾に各戦隊固有の色として決めていた染料を封入していたため、
「どの艦がどの場所に撃った」ということが分かり易くなっており、その結果、『フォン・デア・タン』の被害は加速度的に広がってしまい、
最終的には、砲戦開始8分後の16時8分に、比叡の射撃によって第三砲塔の弾薬庫を貫かれてしまい、爆沈することになる。
373. yukikaze 2010/03/02(火) 19:24:14
(その2)

このように、状況が不利となりつつあるヒッパー中将だが、シェーア中将率いる本隊が急速に接近しつつあることを知ったことで、
囮作戦を成就させるために、艦隊速力を増速させて、さも退却をするかのように行動する。
これを見てビーティ提督は、敵艦隊が敗走していると判断し、麾下全艦隊に追撃命令を伝達。
『クィーン・メリー』爆沈と引き替えに、『モルトケ』を『ヴァリアント』の射撃で爆沈に追い込み、
このままでいけば、ドイツ巡洋戦艦部隊は遠からず全滅できると思われたが、
16時30分、イギリス偵察艦隊がドイツ艦隊主力を発見したことによって、状況は一気にドイツ側有利となる。
この時のドイツ側の戦力は、無傷のド級戦艦16隻に、傷ついたとはいえ戦闘力をまだ持っているド級巡洋戦艦3隻。
対するイギリス側は、数こそ11隻あったものの、既に旗艦ライオンとタイガーが無視できない損傷を受け、
充分な戦闘力を持つのは秋山艦隊所属の6隻でしかなく、3倍以上の戦力差が生じていた。

この状況に、ビーティはジェリコーの本国艦隊に敵を引きつけるため北への回頭を決めたのだが、この時一斉旋回頭(各艦が互いの位置を変えることなく、その場で180度回頭すること)
ではなく、逐次回頭を執り行ったこと、更に偵察艦隊の報告がビーティの元に届くのが遅れ、報告が到着したときには、ドイツ主力艦隊に危険なほど近づいていた状態であったことから、
後続の秋山艦隊が回頭を終わる頃には、既にドイツ主力艦隊の射程圏内に入る状況になっていた。
その為、秋山提督は、ドイツ主力艦隊を撃つことが出来る位置にいた『マレーヤ』と『ウォースバイト』に、主力艦隊の戦闘艦に砲撃を集中させるよう命令すると共に、
未だ牽制の役割を果たそうとするドイツ巡洋戦艦部隊に対して、砲撃を命ずる。(第二戦闘)
  
この時の砲撃戦で、イギリス艦隊で最も被害を受けたのは、『マレーヤ』と『比叡』で、『マレーヤ』の場合は、ドイツ主力艦隊からつるべ打ちに主砲を撃たれたことで、
後部砲塔2基が使用不能になった他、ケースメイト式副砲群に砲弾が直撃した際、弾薬が誘爆を起こしてしまい、右舷副砲群が全滅し、大火災を起こすことになる。
幸い、機関に損傷がなかったことと、重油専焼缶の特性から、最大速度を維持するのが容易であったことから、かろうじて離脱に成功することになる。
また『比叡』は、主要防御区画こそ貫かれなかったものの、それ以外の部分を『デアフリンガー』によって打ち据えられ、更にマレーヤと同様に副砲群が誘爆により消失し、
その穴をドイツ水雷戦隊に狙われて被雷し、大破の判定を受けることになる。
余談だが、仮に金剛原案のままの水雷防御であったなら、『比叡』は確実に撃沈されていたと言われており、評価が今ひとつ高くなかった金剛級の面目を大いに施すことになる。
かくして、『マレーヤ』と『比叡』を戦線から離脱させざるを得なくなった秋山艦隊であったが、ドイツ側もまた、旗艦である『リュッツォー』が大破し、一旦離脱には成功したものの、最終的には浸水が止まらずに自沈。
『デアフリンガー』『ザイトリッツ』も、それぞれ砲塔を一基失うと共に、度重なる打撃による浸水の影響で、速度も23ノットがやっとという状態であった。
その為、ドイツ側としては、最早これ以上の継戦は不可能ではないかという声が上がったのだが、イギリス巡洋戦艦部隊も戦力が半減しているという状況(実際、ビーティが指揮する部隊で、まともに打ち合える戦力は『プリンセス・ロイヤル』のみ)と、イギリス主力艦隊到着までまだ時間があるという誤断から、シェーアは、一旦避退したヒッパー艦隊と合流した後、イギリスの残存巡洋戦艦部隊を撃滅することを決定する。

かくして、陣形を整え、秋山艦隊の進んだ方向に進路を進めたシェーアは、度重なる被弾によって、船速が20ノットに衰えていた秋山艦隊を捕捉。(金剛は機関全速が可能であったが、被害を受けたQE級の船速に合わせる必要があった)
このまま一気に秋山艦隊を撃滅しようとした矢先、信じられない光景を眼にする。
18時10分。イギリス主力艦隊が、シェーア艦隊の前をふさぐように、重厚な布陣を整えていたのである。
374. yukikaze 2010/03/02(火) 19:26:47
(その3)

ジェリコーが理想的とも言える形で、ドイツ艦隊の正面に立ちふさがることが出来たのは、一つの理由があった。
彼は大兵力を運用する場合に於いて、最も重要なのは敵味方の正確な位置を把握することであると考えており、あらかじめ、決戦予定海域とされる部分を碁盤の目のように区切り、
その一つ一つにアルファベットと数字を組み合わせた名前を付け、双方がどの場所にいるかをわかりやすくしている。
無論、主力艦隊は、奇襲効果を出すために、敵と蝕接した艦以外は厳重に無電封鎖していたが、敵と蝕接した艦からの無電と、更にイギリス本土の陸上施設からの情報により、ほぼ正確な位置取りが出来ていた。
その為ジェリコーは、17時30分に、これまで並列陣形で進軍していた麾下艦隊に、東方向に向かいながら単縦陣を組むように命令。更に第三巡洋戦艦部隊には敵艦隊の後方に回り込ませ、包囲殲滅を図ろうとしていた。
(ドイツ艦隊の正面から東側を本国艦隊が、南側を第三巡洋艦戦隊、西側を秋山艦隊でふさぐというもの。
  尚、ビーティの部隊は被害が甚大であったことから、戦闘力を有していた『プリンセス・ロイヤル』と『ニュージーランド』以外は戦場から離脱させ、残った二艦も秋山艦隊に合流させている)
何分大艦隊であるため、六列である並列陣を、一本の単縦陣に組み替えるのには、混乱が生じたものの、イギリス将兵はジェリコーの期待に応え、17時55分には陣形変更を完了。
ジェリコーはすぐさま南東方向に艦隊を機動させ、18時10分には、予定通りドイツ艦隊の頭を抑えることに成功したのであった。

この事態にシェーアは、すぐさま不利を悟り、水雷部隊の援護の下、急ぎ各隊に回頭を命じて避退しようとしたが、
その前にイギリス艦隊の猛射を受けて、『ケーニッヒ』『グロッサー・クルフェスト』『マルクグラーフ』が次々と被害を受けることになった。
特にドイツ側にとって厄介だったのが、イギリス艦隊が自分たちの回頭に合わせて進路を南へと取ったことによって、同航戦の状態に追い込まれてしまい、
時間がたてばたつほど、戦力がすりつぶされる危険性があったことである。
その為、シェーアは一旦西側に進路を取り、時計回りに進んで、イギリス主力艦隊の後方を突っ切ろうと決断し、南西方向に回頭。
これを見て、主力艦隊の頭を抑える行動と誤認した第三巡洋戦艦戦隊との間で激しい砲撃戦が生じ、『デアフリンガー』『ザイトリッツ』が更に被害を受けるも、
第三巡洋戦艦戦隊旗艦である『インヴィンシブル』を爆沈させる事に成功。第三巡洋戦艦戦隊は混乱を起こすことになる。
そしてこれがシェーアの評価を、結果的に悪化させることになるのだが、彼はこの時の混乱を利用して、予てからの計画通りに南西方向に回頭し、
更に時計回りに回頭することでイギリス主力艦隊の後方に出ようとしたところを、今度は秋山艦隊によって頭を抑えられることになり、
これまで最も奮戦していた『デアフリンガー』が『金剛』によって、遂に沈められ、『ザイトリッツ』も『プリンセス・ロイヤル』の砲撃によって大破漂流(後、自沈)し、
ドイツ巡洋戦艦部隊は一隻残らず全滅。更に先ほどイギリス艦隊によって損害を受けていた『ケーニッヒ』『マルクグラーフ』も
『ウォースバイト』と『ヴァリアント』によって沈められるという被害を受けることになる。
375. yukikaze 2010/03/02(火) 19:30:38
(ラスト。駄文続けて申し訳ないです)

勿論、秋山艦隊もただでは済まず、『ウォースバイト』と『ヴァリアント』、『プリンセス・ロイヤル』『ニュージーランド』は軒並み大破し、
秋山も自艦隊の離脱を命じざるを得なくなったのだが、秋山がドイツ艦隊を拘束したことと、同艦隊の位置を知らせたことで、ジェリコーはシェーアの意図を察し、
主力艦隊を一斉旋回頭させ、艦隊を反時計回りに機動させることによって、シェーアの艦隊の頭を再び抑えようとした。
  
この機動は図に当たり、シェーアが再び東に向けて進路を取った19時5分には、再びジェリコーの艦隊が、シェーアの艦隊にT字戦法で砲戦を開始。
シェーアは再び南西への回頭を命じ、続いて、先頭にあった第三戦隊と残存する駆逐艦部隊にイギリス艦隊の追撃を阻止するよう命じている。
この結果、『グロッサー・クルフェスト』が爆沈。『カイザー』『カイゼリン』が大破するという大被害を受けるも、何とか離脱に成功。
以後は、必死になって逃走を図るドイツ艦隊に対して、イギリスの巡洋艦戦隊や水雷戦隊による追撃戦へと移ることになる。(ここまでを第三次戦闘と称される)

ドイツ艦隊にとって幸運であったのは、駆逐艦部隊の煙幕展開と水雷攻撃によって、イギリス主力艦隊の足並みが乱れてしまったことと、
イギリス艦隊の巡洋戦艦部隊が事実上壊滅していたことから、追撃戦力は巡洋艦戦隊と水雷戦隊によるものであったこと、
そしてイギリス艦隊が夜戦に不慣れであったことなどから、破滅的な打撃を受けることは免れたものの、
それでも追撃戦による被害は無視できるものではなく、戦艦では、『カイザー』『ポーゼン』『ポンメルン』を失い、
軽巡洋艦部隊も、10隻の内6隻を失い、駆逐艦も、62隻あった内、12隻が沈み、残った船もその殆どが損害を受けるという状況になっている。
一方、イギリス側も、ドイツ側の撤退の執念を甘く考えていたため、被害を受けるケースも多く、装甲巡洋艦2隻が沈められ、
第三巡洋戦艦戦隊の内、『インドミダブル』が大破するなど、予想以上の損害を受けることになる。
もっとも、それを差し引いても、イギリス側の圧倒的な勝利には変わりなく、「栄光の6月1日再び」と、イギリスに於いて喧伝されることになる。

・  海戦の影響

本海戦において、イギリス艦隊は、前衛艦隊である巡洋戦艦部隊(QE級含む)の内、3隻を喪失し、無事な艦は2隻しかないという被害を受けたものの、
その大半は艦隊に復帰する一方、ドイツ艦隊は巡洋戦艦部隊が文字通り全滅し、以後の艦隊行動が全く不可能とまで結論付けられる状況に陥ってしまう。
(出撃したド級戦艦部隊16隻の内、帰港後直ちに戦闘行動に移れる艦が5隻だけしかいなかったのも大きい)
この大敗の報を聞いたヴィルヘルム二世は、シェーア提督を直ちに軍法会議にかけると共に、海相ティルピッツに対して
「役立たずの海上部隊は解体せよ」と発言し、ティルピッツは抗議を込めて辞任するという騒動を引き起こしてしまう。
こうした混乱は、ドイツ水上艦隊の再建を遅らせるだけでなく、ドイツ海軍そのものも混乱を生じさせ、
日英海軍が護衛戦に対応できる時間を与えることになる。
  
また、各国の海軍軍人が夢見た艦隊決戦において、イギリスは明確な勝利を収めたものの、
海軍軍人たちが予想したような「戦争終結」には結びつかなかった。
このことは、日本海海戦で生み出された「艦隊決戦思想」に対する有力な反証となり、
以後、各国において頭を悩ませる結果になる。

恒例の言い訳は後ほど・・・
376. yukikaze 2010/03/02(火) 23:30:21
で・・・恒例の言い訳タイム。

まず最大の問題は「これSSか?」なんだが、実はこれ削りまくった結果によるもの。
つ〜か最初は、秋山提督とヒッパー提督を中心に書いていたのだが、あまりにも長すぎた。
ジェリコー登場までにA4が14枚というのはどういうことですか?

まあそう言う訳で、SSとは違うけど、戦闘紹介という形で作ってみたと。

後、「未来知識があったとしてもイギリス圧勝じゃないのか?」と思うかもしれませんけど、
実際の戦力が圧倒的過ぎるのでまともにやればこれくらいにはなるかと。
史実海戦があまりにもgdgdだったのは、イギリスの連絡体制があまりにも悪すぎて兵力の有機的活用が困難だったこと。
まあジェリコーの場合は、艦隊を失うわけにはいかないとして、消極的にならざるを得ないのは判るのだが、
ビーティは勇敢であるのは認めるけど、艦隊司令長官としてどうよということばっかりしているし。
ぶっちゃけ、このSSでの秋山の役割って、ビーティが犯した失敗を可能な限り潰していく役割ですし。

しかしまあ・・・盛り上げる為とはいえ、史実以上に派手な殴りあいさせたなぁ。
まあビーティは冗談抜きにこれで軍歴打ち止めになりかねないけど、こいつ一次大戦終結後にろくでもないことしているから
ここで軍歴終わっていた方がマシといえばマシな訳なんだが。

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最終更新:2012年01月01日 01:40