523 :パトラッシュ:2014/03/01(土) 09:47:16

earth様作『嗚呼、我ら地球防衛軍』と某作品のクロスオーバーのネタSSの勝手な続編PART45

原作ヒロインズSIDE

「あれ、セシリアどうかしたの? 散々もてあそばれたあげく捨てられたみたいに浴衣が乱れているよ」
「あ、ああシャルロットさん、いえその、文字通りもてあそばれてしまって……布仏さん、のほほんとしていて侮ったのが不覚でしたわ」
「え、どうしたって?」
「い、いえ。ところであなたはどちらに?」
「え、その一夏の部屋に。学園を出発してからろくに話もできなかったから」
「そういえば夕食でも山本少佐とばかり話していて、隣に座ったわたくしたちはほとんど相手をしてもらえませんでしたわ」
「あの席を確保するのにどれだけ苦労したか知らないで。まあ、あんなに刺身がおいしいって山本さんがはしゃいでたら文句も言えないけど」
「もし向こう側の世界に行けても、満足な食事が出るか心配ですわ」
「何を言う、嫁の実家へ一緒に行くのは私だ!」
「わ、ラウラ、どこから湧いて出たのさ?」
「失敬な、一夏の部屋へ行く途中に決まっていようが。教官もおられることだし、きちんと保護者に挨拶しろとクラリッサに言われたからな」
「ああ挨拶だなんて、わたくしが先に!」
「いいいや僕がって、え、二人ともどうしたのさ?」
「鈴さん? それに箒さんまで。一体そこで何を――」
「嫁の部屋の前に張り付いているとは貴様ら……む、こ、この声は」

『千冬姉、久しぶりだからちょっと緊張してる?』
『そんな訳あるか、馬鹿者――す、少しは加減をしろ……』
『はいはい、んじゃあ山本先輩ここは……と』
『くあっ! そ、そこは……やめっ、つぅっ!』
『二人ともだいぶ溜まってたみたいだし、ね』
『『あぁぁぁっ!』』

「こここれは一体何ですの?」
「まままさか、うう噂に聞いた、さささんぴ……」
「あああり得ん、きき教官と上官に、ふふ不埒な真似を」
「おおおのれ一夏、かか刀の錆にしてくれる」
「えええっと、まままた声がしたような――へぶしっ!」
「何をしているか、馬鹿者どもが。盗み聞きとは感心しないがちょうどいい、入っていけ」
「え、あの織斑先生、やはり遠慮しま――うわぁぁ!」
「あれ、みんな揃って千冬姉に用事か?」
「いい一夏、きき貴様は……やや山本少佐の横に座って何をしているのだ?」
「何って、指圧」
「し……あつ……?」
「箒や鈴は知ってるだろ? 昔は千冬姉にしてたから」
「そ、そういえば……」
「ま、まぁ、わかってたけどね」
「それにしても一夏がマッサージの達人とはな――それと女の扱いも」
「え少佐、何か言われましたか?」
「いや、気持ちよかったので一夏が帰ったら女性軍人全員にやってもらおうかと」
「勘弁してくださいよ先輩、二人連続だけで大汗なのに」
「まあ、お前はもう一度風呂にでも行ってこい」
「ん、そうする」
「さて、一夏もいなくなったし前座はこれでよかろう。お前ら、あいつのどこがいいんだ?」
「わ、私は自分の甘えた根性を叩き直してくれた礼がしたくて」
「あたしは一夏のまっすぐなところが昔から……」
「わ、わたくしは一夏さんの男らしいところが」
「それでデュノアはどうだ」
「優しいところ、です……」
「しかし、あいつは誰にでも優しいぞ。最後にラウラは?」
「つ、強いところが、でしょうか」
「確かに強いな。試合でお前や凰を叩きのめしたように。少佐はどう思われるかな」
「一夏が優しくて強いのは事実だから、彼に憧れる女性軍人は多いですよ。私も危ういところを助けてもらったし」
「ふむ、どうだ欲しいか?」
「「「「「く、くれるんですか?」」」」」
「やるかバカ。欲しければ自分を磨けよ、ガキども」

(ふ、しかし海で見た一夏の背中には、傷痕に紛れていたが明らかに女の爪痕があったな。まあ二十二歳で女を知らんほうが異常だが、こいつらは気付かないのか知りたくないのか。この余裕たっぷりの態度からして、相手は山本少佐か。まあ、あえて教えるには及ぶまい。一夏の人生は一夏が決めることだ。それに実戦の厳しさを知る少佐なら、嘴の黄色い雛鳥より一夏にふさわしいかもな……)

 ※「臨海学校編」は、同級生たちが一夏に女の影を察する時間ということで。

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最終更新:2014年03月23日 13:14