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支援2_ひゅうがさま_ネタSS――南極の奇跡〜スコット隊〜
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533.
ひゅうが
2011/11/04(金) 19:44:52
ネタSS――南極の奇跡〜スコット隊〜
――西暦1912年2月15日 南極
ロバート・スコット英国海軍中佐は、失望に満ちた帰途が絶望に変わっていくのに耐えていた。
昨年12月15日、南極点から発信された長距離無電は彼らも受信しており、ノルウェーのロアール・アムンセンと日本の白瀬矗が南極点にほぼ同時に到達したことを知った。
すがる思いで向かった極点にたっていたのは、支えあうように立つスカンジナビア十字と太陽の旗。
幸いにも食糧その他の物資が後から来る者のために残されていたのだが、それでも頼みの綱であった雪上車を失っていたスコット隊にとってはギリギリ帰還できるレベルだった食糧の残りに少しだけ余裕を与えることができただけだった。
日本の理化学研究所が作り出し、千島列島やカムチャッカ探検で壊血病0という快挙を成し遂げたビタミン剤を持ってきていたこともあり、壊血病という悪夢を味わうことはなかった。
だが、それでも少なくなりゆく食糧と、凍傷の進行で足取りは重くなる。
折悪く、猛吹雪に巻き込まれた彼らは、のちに大和海と呼ばれることになる棚氷の上に設けた防寒小屋の中で立ち往生を余儀なくされていた。
「中佐・・・残念ながら気圧計は嵐を指したままです。」
ひどい凍傷にかかっている隊員のエヴァンズが息もたえだえに言った。
「私は・・・もう無理かもしれませんね。」
「何をいうんだエヴァンズ。いくら3番手となったとはいっても、我々にはこれ――」
スコットは、震える手で室内で分類作業を行っている岩石を指した。
「この、貴重な標本類を持って帰る栄誉がある。ほら。この化石を見たらみんな驚くぞ。氷の大陸が太古の昔にはシダ植物が生えるほど温暖だった頃があると分かったんだから。」
エヴァンズは笑った。
彼らがこの南極大陸に閉じ込められてもう2カ月。
その間も彼らがサンプル作業採取を続けていたのは、彼ら自身が半ば脱出をあきらめていたからだと知っていたからだ。
そして、次の瞬間エヴァンズは床に崩れ落ちる。
「エヴァンズ・・・エヴァンズ!」
スコットは脈をはかった。
止まっている。
「エヴァンズ!死なせはしないぞ。エヴァンズ!」
「中佐。もう・・・」
「いや。私は約束したんだ。みんなで生きて帰ると。確かに探検家としては我々はうかつだったのかもしれない。馬は衰弱死し、電気雪上車は凍りついた。だが曲がりなりにも我々は南極点に立ち、はじめて南極内陸の学術調査を行ったんだ。その成果は持って帰る。みんなで持って帰るんだ!」
スコットは、日露戦争以来英国でも一般化している人口呼吸と心臓マッサージを続けた。
「神よ!我々に力を!」
スコットが叫んだ瞬間。小屋を光が照らしだした。
――ロバート・スコット中佐は、1948年に81歳で没する。
彼の名を高めたのは、日本の白瀬隊も加わり行われた南極大陸の地質学的調査であった。合計200キロあまりにも及ぶサンプルと、雪の上で大量に見つけられた隕石類は南極大陸の知見の拡大に大きな功績を残している。
とりわけ、大和海から日本隊とノルウェー隊の予備隊も含め行われた史上初の南極大陸における救助活動の間もひとりの死者も出さずに吹雪の中でも耐え抜いた勇気は称賛されるに値するだろう。
晩年に至るも、日本隊の白瀬隊長と南極観測隊総指揮官であった郡司成忠大佐らとの親交は続き、その関係で郡司大佐の親族に当たる幸田露伴とも対談している。
なお、エベレスト登頂と同様に「日本製の製品を英国の誇りから拒否する」という決断を下した当時の後方支援者たちを舌鋒鋭く批判し、メイドインジャパン製品を晩年まで愛用していたという。
534.
ひゅうが
2011/11/04(金) 19:51:09
【あとがき】 本作ではアムンゼン隊とほぼ同時に白瀬隊は到達に成功しています。
史実では千島探検を巡る確執で探検をだいなしにした白瀬中尉ですが、本作では郡司大佐の「中の人」の尽力と、理研が史実よりも数十年早くビタミン剤精製に成功していたこと、そして夢幻会(たぶんまだまともだった頃w)の暗躍で快挙を成し遂げていました。
余談ですが、白瀬中尉やアムンゼン隊長相手に救出を力説した郡司大佐は山岳や局地における救助活動に尽力。
晩年には間宮林蔵が残した樺太北端の日本の碑などを再発見するなど北方に日本人の目を向けることに力を注いだということで。
あと幸田露伴が郡司大佐の親族というのは史実です。白瀬中尉との仲が決定的に崩壊していないため、彼らの活動も史実以上に文章を通じて国民に知らされることでしょう。
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最終更新:2011年12月30日 22:33
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