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    アンリミテッドルールブック
――『例外の方が多い法則』



・◆・◆・◆・◆・

仲村ゆりは1つのくだらなくて嘘っぽくて有り得ない、それなのに信憑性の高い推理を建てた。
答えは2の次。
ただ、自分の置かれた状況のみを考えれば今は良いのだから。

「もしかしたら本当に私達はゲームの中の住人なのかも知れないわね。なんかのテレビゲームのシュミレーションみたいなね」
「僕達がゲームの世界に入れられるなんて信じられるか!」

いきなりわけのわからない事を言うゆりに同行者の阿良々木暦は大声で突っ込みを上げた。
この突っ込みだけはどこへ行っても彼は変わらない。
しかし、ゆりは暦の言葉を無視する様に推理の言葉を並べていった。

「ゲームのキャラクターだって自分の住む世界がゲームなんて気付いていないものなのよ?住む世界を現実だと思わされているのよ」
「っ!?」

誰かが駒(プレイヤー)を操り殺していく。
そして弱者から消えていく。
そんな非現実が認められるものなのか?

「あなた言ったじゃない吸血鬼だって。それに私達は死んだ世界の人間。中嶋さんはおまじないをした。井ノ原君も修学旅行で事故に遭い死んだかもしれない。アストレアさんは羽根が生えている
ほら、非現実な事だらけじゃない。非現実的な事が何個も起きるならこの世界はフィクションよ。物語のクライマックスは決まっているのよ」
「…………」

否定出来なかった。
誰もが誰もが非現実的問題に関わっている。
もしかしたら羽川と運命の出会いを果たすのも、忍と出会って吸血鬼になるのも、戦場ヶ原と彼女になるのも、八九寺と迷うのも、神原に恨まれるのも、千石と再会するのもこの為の伏線であったかもしれない。

「でも、もしそんな<物語>のゲームや小説の世界だったとしても僕が変えてやるさ。ハッピーエンドに」

暦の顔は軽く笑っていた。
それが自分の使命だからだとでも言う様に。

「そう、まぁそれなりに期待しているわよ阿良々木君。そしてこれからが始まりかしらね」

ゆりが頭を上げた瞬間、郷田真弓の声の放送が始まった。

「ゆり、お前超能力者か!?」

タイミングの良さに暦は驚愕した。
だが、そんな呑気さを壊す様な内容ばかりが郷田の口から吐き出された。
禁止エリア、エクストラゲーム、死亡者。
良い報告などない。



・◆・◆・◆・◆・



「ふざけんなよ……、なんだよそれ……」

阿良々木暦は放送が終了した瞬間の反応であった。
自分の彼女や親友の名前が呼ばれたわけではない。

阿良々木暦の大事な彼女の戦場ヶ原ひたぎ。
阿良々木暦の大事で赦されざる吸血鬼の忍野忍。
阿良々木暦の大事で憧れなクラスメートの羽川翼。
阿良々木暦の大事で楽しい後輩の神原駿河。
阿良々木暦の大事な慕ってくれる妹の親友の千石撫子。
誰1人まだ失っていなかった。

だが、誰かがなんらかの理由で亡くなった事が悔しかった。
すべてが思い通りに事が進んでいる事が悔しかった。

「本当に武器持って襲う奴が居るとは……、狂ってやがる……」

支給されし拳銃――FN ブローニング M1910――を右手に持ちながら彼にしては珍しく嘆く形で怒りを露わにしていた。
敵であり、自分を死闘を演じたギロチンカッターの死ですら赦せなかった暦はそれ以上に主催者達に、人を殺した参加者達を赦せないと決意する。

「いや、私も阿良々木君に対して鉈を振ってたけどね」
「…………」

そういえば自分の周りにも文房具を振り回す彼女や悪魔にまで願う後輩、人を捕食し続けていた吸血鬼が居た。
そんな彼女らが暴走をしていないかがとても不安であった。

「そんな事より最悪よ阿良々木君……」

ゆりは嫌な汗を流しながら辛い表情で暦に告げた。



・◆・◆・◆・◆・



「ざっけんなよクソ野郎っ!理樹を返しやがれっ!」

近くに立っていた木に悔しさというストレスを拳でぶつけていた大柄な男の井ノ原真人は放送を聞いてから3人の中で一番大きな反応を示していたのだった。

拳一撃で木が激しく揺れる。
真人の力と悔しさがよくわかる一撃であった。

「……絶対ゲームを俺達リトルバスターズが終わらせてやるからな理樹」

殺し合いに乗って参加者を減らす事は考えなかった。
自分がこんなに悔しいのだ、他の人間には与えたくない心だ。
現に同行者の中嶋直美もクラスメートの篠崎あゆみの死にショックを受けていた。

「みんなは……ゲームにやっぱり乗るなんて事はありませんよね……?」

アストレアは今までは仲良く話していた相手なのによそよそしく問う。
さっきまでは真人とギャーギャーとバカをしていた賑やかな人物であったのに一瞬でそれは影を潜めた。

「うん大丈夫。哲志が心配だけど私は大丈夫」

「俺も今更殺し合いをする気もねーよ」

アストレアは2人がそう言ってくれた事に安堵した。
仲良くなった親友と争いたくなかったから。
――人間の心を持った機械はそう願っていた。

「よし、とりあえずさっき聞いた禁止エリアと死亡者をするぞ中嶋」

メモを直美に任せていた真人。
直美は頷いてまずは「禁止エリアから言うよ」と返事をして禁止エリアのエリアを読もうとしたそこから口が動かなくなった。
先程は誰が亡くなったのか気になっていて急かす心があったから禁止エリアは呆然と聞いてメモをしていただけであった。
だがよく今見返すと最悪の禁止エリアの配置に直美はどうすれば良いのか考えさせられた。

「直美ー?どーしたの?」

アストレアが動かなく青い顔をする直美に肩を揺らす。
真人も直美が何を見てその表情をしたのかもわからない。

「あ、アストレアさんに井ノ原さん……。私達はね仲村さんの作戦を実行出来なくなってしまったの」



・◆・◆・◆・◆・



「本当に最悪だよ」

暦は呟いた。
確かにそうだった最悪だよ、暦の心境であった。

「ゆり、お前初対面の人間に鉈を振るうのは止めろよ、怪我しちゃうかもしれないから」
「そっちの話は終わったのよ!バカじゃないの!?」
「え?」

僕の周りには狂っている女しか集まらない話をしていたんじゃねーのかよと突っ込んでいた。
ここで暦はゆりは真剣で僕達の話をしようとしている事を察した。

「んで、なんだよゆり?最悪な事って」
「阿良々木君は理解していないみたいね……」

『やっぱりか』、ゆりの表情はそう言っていた。
暦には何故自分がそんな言われをするかわからなかった。

「あんた2時間後と4時間後の禁止エリアを言ってみなさい」

ゆりが自分でメモしたノートを暦の両手に無理矢理握らせる。
何故ゆりがそんな事をさせたのかわからない。
暦がそのゆりのノートを音読し始めた。



・◆・◆・◆・◆・



「んーと……2時間後がB-7、4時間後がE-1だな」

ゆりが書いた丁寧な字をそのまま読んだ。
ゆりが書いたにしたは丁寧だが、僕に言わせると羽川の方が圧倒的に上手い。
いや、僕が羽川信者だから羽川寄りの考えとかではない。
おっと、羽川の話に行ってしまいそうなんでここは打ち切ろう。

「んーとじゃないわよ、バカ!まだ気付かないの!?ヒントは井ノ原君と中嶋さんとアストレアさん。これでわからなかったら私阿良々木君と行動するのやめようかしら」
「うっわ酷い悪魔だー!そんな悪魔の様なキャラは初期の戦場ヶ原だけで充分だー」
「あんたは音無君と似ている声のクセにキャラクターが真面目じゃないのよ!」

どちらも自分の知り合いで相手側は知らない名前しか出していない為ゆりは戦場ヶ原を知らないし、当然僕は音無という人物も知らない。
確か初対面の時も僕は音無と似ていると言われていた気がする。

「まさか井ノ原達と合流するはずだったB-7が禁止エリアになるなんて状況が最悪じゃねーかよっ!」
「ってか気付いてたのかよ!」
「とっくにな」

因みに気付いていたのは1分ぐらい前なのは秘密だ。
あえて前から知っていましたよって顔で居てやる。

「この私が仮の作戦を作らなかったなんて……、リーダー失格ね」
「別に良いじゃねーかよそれくらい」

特に僕はゆりの事を無能やリーダー辞めろなどとやかく言うつもりはない。

  アンリミテッドルールブック
「例外の方が多い法則だよゆり」
「アンリミテッドルールブック……」

斧乃木ちゃんの必殺技の名前ではないけれどこれは仕方がない。
この首輪があったり、参加者である以上常に最悪の状況を作りだすのが主催者の役割じゃないか。
僕の戦いで最悪じゃなかった戦いの時なんて1度もなかった。
つまり毎度の事。
僕はとっくにそんな事慣れっこだ。

「お前はさっきゲームの中の世界とか言っていたけど本当なのかもしれないなゆり」
「ど、どうしたの阿良々木君?急に熱くなりはじめて?」
「せっかくゲームの主人公になれるかもしれないってんなら僕とゆりで主人公とヒロインになってバトルロワイアルなんか終わらせてやろうぜ」

吸血鬼もどきの僕でさえいつ死ぬかなんてわからない。
なら最後まで抵抗するのが僕の役割だ。
大丈夫だ。常に最悪を生きた僕だ。

「頼もしいわね阿良々木君、最近は私も天使の脅威が小さくなってて暴れたくなっていたのよ」

この頼もしいパートナーのゆりがいるなら僕は最高だ。

戦場ヶ原、羽川、神原、千石、井ノ原、中嶋、アストレア、そして僕の不幸のはじまりの忍。
仲間だって散らばっている最強メンバーだ。

「さてどうするゆり?井ノ原達と再会の確率が大分下がってしまったが」
「そうね、これからどう動きましょうね」

ゆりは腕を組んでこれから僕達がどう動くのか考える。
動くし作戦も考える、立派なリーダーだと僕はゆりを尊敬するよ。

―――頼りにしてるからなゆり。

「ところでさっきの話は私が主人公で阿良々木君がヒロインなのよね」
「誰得!?」

え、僕がヒロインなの?



【C-7 野原/朝】


【阿良々木暦@物語シリーズ】
【装備:FN ブローニング M1910(7/7)@現実】
【所持品:支給品一式、FN ブローニング M1910の弾丸(42/42)、ランダム支給品×2】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:ゆりと行動、殺し合いには乗らない
2:仲間探し。特にゆり、中嶋、アストレア、井ノ原の仲間探し
3:みんなとの合流、特に忍野忍、戦場ヶ原ひたぎを最優先
【備考】
※鬼物語で八九寺真宵が成仏してからペアリングが戻る前までのどこかからの参戦
※ペアリングが切れているため、吸血鬼性は限りなく低いです
※死後の世界について凡そ聞きました


【仲村ゆり@Angel Beats!】
【装備:鉈@ひぐらしのなく頃に】
【所持品:支給品一式、ランダム支給品×2】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:阿良々木君と行動
2:別の作戦を考える
3:仲間探し。特に阿良々木君、中嶋さん、アストレアさん、井ノ原君の仲間を探す
4:気にいらないから主催どもを殺す
【備考】
※ユイが消えるまでのどこか
※ここが主催者達が作りあげた未知なる世界だと推理しました。またゲームの世界という案が一番強く感じています。





・◆・◆・◆・◆・



「さてこれからどうする中嶋」
「そうだね……」

B-7が禁止エリアになる前だからといって入りたいとも思わない。
考える頭脳ポジションの直美は地図を見ながらどうすれば良い対処を取れるか。
ゆりと暦の2人とは行き違いになるかもしれないが。

そして行動に移す。



【A-7 砂浜/朝】

【中嶋直美@コープスパーティー】
【装備:なし】
【所持品:支給品一式 果物ナイフ@現実 テストプリント@Angel Beats! ランダム支給品×1】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:殺し合いに乗らない。
2:仲間探し。特に井ノ原君、アストレアさん、阿良々木君、仲村さんの親友を探す。
3:ゲームに乗った人が居たらすぐに逃げる。
【備考】
※おまじないをした直後からの参戦です。
※アストレアと真人をバカと認識しました。
※死後の世界と怪異の事を知りました。


【アストレア@そらのおとしもの】
【装備:不明】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:仲間探し。特に直美、真人、暦、ゆり先輩の仲間を探す。
2:殺し合いには乗らない。
【備考】
※カオス戦(1回目)からの参戦です。
※死後の世界と怪異の事を知りました。


【井ノ原真人@リトルバスターズ!】
【装備:不明】
【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:殺し合いには乗らない。
2:仲間探し。特に中嶋、アストレア、阿良々木、仲村の知り合いを探してやる。
【備考】
※Refrain開始直後からの参戦です。
※死後の世界と怪異の事を知りました。
※この世界を死後の世界の可能性を考えています。



【FN ブローニング M1910@現実】
服の下から取り出す際、極力引っかからない様な設計をされている為、露出部分を減らされているシンプルな形をしている。


おまえのような乱入者がいるか 時系列 語られなかった想い
Oath Sign 投下順 撫子の唄
悠久の旅人〜Dear boys 阿良々木暦 [[]]
悠久の旅人〜Dear boys 仲村ゆり [[]]
悠久の旅人〜Dear boys 井ノ原真人 [[]]
悠久の旅人〜Dear boys アストレア [[]]
悠久の旅人〜Dear boys 中嶋直美 [[]]
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