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追っかけ」(2006/11/23 (木) 00:16:33) の最新版変更点

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ある日の午後、その男は丘にいた。 「雀も大変だな。人間と変わらないんだな。」 「ピチッ、ピチチチチチ」 「ふーん、寂しくなったら俺が癒してあげるよ。 暇な時は此処にいるからまたおいで。」 「チー」 そう返事をすると雀は去っていった。 この男、黒龍は口寄せを得意とする。 霊・動物…。実在するものとなら大概心を通わすことができる。 なぜこのような能力が身についたのかは不明。 子供の頃の体験なのではないかと本人は言う。 「さて、雀の悩み相談も終わったし、本部にでも帰るか。」 そう言い、立ち上がる。 「白使の野郎が来なければ平和なんだがな。」 その瞬間の彼の目には狂気を浮かべていた。 丘を下り、市内を通る。 腰に下げた日本刀さえなければ、彼も立派な一市民だ。 「今日は順調に帰れそうだ。」 その言葉通り本日は気分よく帰っているようだ。 いつもならば、白使のお出迎えがあるはずだろうに…。 「不自然だな、白使がいないのも。」 確かにそうである。 「それほど今日は重大な任務でもあるのだろうか?」 ぶつくさと独り言を言いながら歩みを進める。 そして、何事も無く本部へ到着。 真っ先に向かうのはローティスのもとである。 しかし、何か会議を開いている様子だったが、俺は迷わずに口を挟む。 「おい、今日はやけに白使が大人しいぞ。」 「そうですか?今日の白使は忙しいようですよ。」 「そんなことはないだろう?現に俺は白使と接触していない。 毎日のように会う、白使にだぞ?」 「少しは静かにして下さい。アナタらしくないですよ。」 そこでふと我に返り、呼吸を整える。 「黒龍、大人しく聞いて下さいね。 これから私は坊やに接触すると思われます。 しかも、あちらは数名の能力者を連れています。 私は今から挨拶しに行きますが、アナタは残っていて下さいね。」 数分の沈黙が流れる。 「ローティス、本当に俺は待機なのか?」 「強制はしませんが。」 何か、言っていることが矛盾しているが俺は俺を信じることにした。 「よし、俺も付いて行くからな。今日は一日中暇だったしな。」 そして、俺は強制的にローティスについて行くことにした。

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