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闇雲との遭遇後、あたしは直行で拠点に帰った。
珍しく闇雲につけられる事もなく、平和に戻ってきたんだけど・・・。
帰ってきた途端、あたしの耳に入ったのはまた案件の話。
やはりその話を切り出してきたのは、偶然拠点の入口で会ったカズ兄だった。

「お帰り神無。早速だけど次の・・・」
「却下だ。」

どんな話がされるか予測できて、あたしはカズ兄が言い終える前にきっぱりと言った。
これ以上カズ兄の為に働いてたまるか。

「まだ俺、何があるのか喋ってないぞ?」
「聞かなくても判るよ。どうせまた黒蝶の情報・・・案件だろ?」
「ギクリ」

…ギクリって…
自分で言ってどうする。
頭が痛くなってきて、あたしはため息を吐く。
そのままカズ兄を無視して行こうとしたが・・・。

「確かに案件だが、今回は俺に来た案件ではない。
お前に来たものだ」

カズ兄の一言に、あたしは足を止めて振り返る。
あたしに・・・?
珍しい事もあるもんだな。

「珍しいだろう?俺もびっくりしたよ。お前が留守だって言ったら言付けを頼まれたんだ。これを見てみろ」

そう言って差し出されたのは一つの紙。
それを受け取ってみてみると、それは案件が沢山書いてあった。

「こんなにたくさんか・・?」
「いや、その中の印の付いているヤツだ」

印・・?
ぁあ、これか。

「ここに向かえって?」

リストから顔を上げて尋ねたあたしに、カズ兄は無言で頷いた。

他の案件と特に変わらないみたいだけど・・。
ここに何かあるのか?

「どうやら何人か一緒に向かわせるみたいだぞ」
「ふーん・・・。それ程の場所なの?」
「さあ、それは知らない。俺は神無に伝えてくれって頼まれただけだしね」

使えない兄貴だな・・・。
まあ、いっか。

「とりあえず了解。ところでカズ兄、今からどっかいくの?」
「ぁあ、一応な。家に帰るつもりだが・・」
「だったらあたしの着替え持ってきて?いつ向かうか判らないからここを出るわけにもいかないからね。よろしくね」

丁度いいと思い、そう告げるとカズ兄の返事も待たずにあたしはさっさと歩き出した。