エベロンとは

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エベロンという中世風の世界には魔法とモンスターが満ちあふれており、秘術のエネルギーがその土地に浸透していて、社会と産業に大きく影響を及ぼしている。秘術の取り扱いが進んだおかげで、コーヴェア大陸の巨大な都市には天にも届かんばかりの城や、エレメンタルによって駆動している車や列車、そして生活を便利にするようなあらゆる種類の魔法が揃っている。魔法はエベロン中に行き渡っている産業であり、この社会を発展させていく革新的な光なのである。
 魔法によってもたらされた発展と便利さは、中世のD&D世界における彩りをより増大させることとなる。魔法や秘術によって、我々の世界では西暦1800年代まで登場しなかったような驚くべきテクノロジーとそっくりなものが可能となっているのだ。“魔法電信”のようなものによって、2つの場所の間の意思疎通が可能となっている。秘術によって作り上げられた線路のようなものによって、この世界の都市圏の間は鉄道で結ばれている。魔法が存在することによって、それがなければ不可能であるような事を為しえるのだ―もし君が正しい呪文を見つけ出し、そしてその恩恵を受けるのに足る金銭を支払うことができるのであれば。
 このキャンペーンが始まる時点では、エベロンの世界は長い悲惨な戦争から立ち直っている最中である。コーヴェア大陸の国々はかつて伝説の偉大な王国―強大なるガリファー王国―の一部であった。ジャロット王が死んだ時、王国を構成する“五つ国”のそれぞれを統治していた5人の跡継ぎは、この王国の伝統に従うことを拒んだ。長男がその王位を継承する代わりに、この兄弟は自らの家来を招集し、王国の支配を巡ってお互い争ったのだ。そして、この何十年にもわたる争いは、この戦争が終わった後はコーヴェアから流血や戦いが無くなってほしいという人々の願いから、最終戦争と呼ばれた。
 最終戦争は1世紀以上も続き、五つ国はお互い代わる代わる戦いあったり、シャーゴン海峡に吹く風のように敵対や同盟を移り変えながら、他の国と共に戦ったりしていた。そして時がたち、他の国々もいくつか設立され、ようやく彼らに機会が訪れた。戦争が始まってから102年後、コーヴェアにおける主要な国々(現在その数は12カ国である)の首脳がガリファーの古城で会談し、平和条約を結んだのだ。スローンホールド条約の締結をもって、最終戦争は集結した。
 現在コーヴェアの国々は、世界に新たな平和が広がっている中、再建と繁栄を求めている。確かに法律的に言えば平和が訪れたのだが、国々はいまだに経済的政治的な覇権を巡って争いを続けている。ちょっとした小競り合いはしょっちゅう起こり、それは大陸のはずれや、緊張状態にある国境地帯ではなおさらである。外交という点において言えば、諜報活動や妨害工作が好まれて使われる。なぜならこれらの国々は交易や話し合いによる外交で結ばれている一方で、その影では陰謀や裏切りが渦巻いているからである。

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最終更新:2013年03月09日 06:45
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