177 : いやあ名無しってほんとにいいもんですね : 2011/02/03(木) 04:05:49 発信元:114.150.23.108
――――例えば 怪談
幽霊・心霊・怪異・妖怪・変化……これら様々に呼ばれる事物は、
科学的に証明できないモノ達の代表とも言えるが
しかし君達は知っているはずだ 怪異が 人を害することを
( ・∀・)(誓ったんだ あいつは殺させない ガキの頃に 俺は……)
――――事実かどうかも判らないこれらの事象を 君達は共通の認識としているわけだ
彼等はそれを利用して、人間の意識に侵入する
自身が物語と化すことで 人に自分を認識させるのだよ
それは餌場の選択肢を増やす意味では 非常に有効な手段だ
川 ゚ -゚)「感染するのは……条件の方 なんですか…?」
――――人間の想像力を超えた彼等の片鱗を 人は怪談や都市伝説として知って
……いや 知らされているのだよ
白 <♪―――
(´・ω・`) 異存在の害が発生するためには、条件が必要です
一つはハードウェアが彼等を受け入れ可能な状態であること……すなわち霊感が顕在化していること
もう一つはハードウェア つまり我々の意識に彼等を導くプログラムがインストールされている必要があります
我々の心は すでに電話線の繋がったモデム付きコンピューターです
(;^ω^)白 <ザザ――――…ましょう…――ザザッ―― 一緒に 行きましょう ――
(;^ω^)「やばいお……これ………… 繋がったんだ……」
178 : いやあ名無しってほんとにいいもんですね : 2011/02/03(木) 04:07:06 発信元:114.150.23.108
――――怪異は 常に我々の隣にある
それは異界と呼ばれ いつでも こちら側と繋がろうとしている
人が彼等の物語を認識すれば 彼等はこちらへ 来れるようになるのだよ
从 ― 从 もう……――帰れないよ
(´・ω・`) 人からソフトを受け取って 初めて異界に触れることができる
そのソフトに当たるものは…………怪談です
ξ;゚⊿゚)ξ「あの……渡辺さんのこと…………やっぱり、退治しちゃうんです……か?」
―――りぃん
( ^ω^)「鈴…? こっちからだお!」
ξ゚⊿゚)ξ「鈴って…?」
(;^ω^)「鈴の音だお!ほら さっきから!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「何も……聞こえないわよ?」
( ・∀・)「それだ!探せブーン!!」
川 ゚ -゚)「は!?ちょっ、何のはな――――」
(´・ω・`)(……来るか……!?)
179 : いやあ名無しってほんとにいいもんですね : 2011/02/03(木) 04:08:34 発信元:114.150.23.108
―――りぃん
――― 人は現 妖は夢 心は境界 血は縁故
あるべきものは あるべき場所へ 赤い空は 赤い大地へ
現は来り 子は還る ―――
(‘A`) 从’―’从
( ^ω^)「ドクオ!!」
(;^ω^)(助けに来て今更だけど、もし……)
――――もし、ドクオにとって 余計なお世話だったら……?
(´・ω・`)「排除開始 皆さん 動かないでください」
川 ゚ -゚)(これで、終わり……―――― )
(´・ω・)「…いきなり蹴るとは、酷いですね」
( ・∀・)「お前今……ドクオを狙っただろ」
――――物語は 感染する ――――
180 : いやあ名無しってほんとにいいもんですね : 2011/02/03(木) 04:10:09 発信元:114.150.23.108
(;^ω^)「ドクオ 今のうちに逃げるお!早く!!」
(‘A`)「無駄だ ここで逃げても、すぐに見つかる」
(;^ω^)「でも…殺されるんだお?」
(‘A`)「…………・ それも、いい 」
(‘―`)
(´・ω・`)「意存在の蔓延 それは絶対に避けなければいけません
伝染病のキャリアは隔離され そこで孤独な死を迎えますが
しかしその死こそが 実は、この世界を守っている」
(´・ω・`)「君は馬鹿ではないはずだ …彼を、引き渡してくれませんか?」
( ・∀・)「……正論、なんだろうな あんたの言ってることは
正義と言ってもいいかもしれない……――だが」
( ・∀・)p「その程度の世界なら 滅んでしまえ!」
(´・ω・`)「……君は、今から人類の敵だ」
( ^ω^)Missing のようです
近日公開(しません)
181 : いやあ名無しってほんとにいいもんですね : 2011/02/03(木) 04:14:20 発信元:114.150.23.108
以上です
元ネタは、甲田学人著 Missing です
167 を見て、真っ先にこれが…
書いていたら脱線しました
深夜なのにケータイで異界に繋がるシーンとか 読み返すんじゃなかった
最終更新:2011年10月16日 01:14