魔物
魔物、モンスターとも。
旅人、冒険者に害を与えるものの総称。
凶暴な野生動物から人間の成れの果てまで多種多様。
【名称について】
魔物達の名称は飽くまでも王国での通称。地域毎に呼び名が違ったり、
亜種や変異種や上位種など、住処や気候などで性質の変わってしまった種まで存在する為、呼び名での議論は多い。
人型
この世界における文明圏の大半を形成する人間種族に、外見・大きさともに
近しいと呼べる魔物。亜人、半獣、半妖など様々な種族がいる。
なお、亜人でもエルフやドワーフなどは同じく文明圏を形成し、人類社会への
破壊行動を行わないため、モンスターとは呼称されない。
またゴーレムやホムンクルスなどの存在は人造による生命体であるため、
人型の魔物とは区別され『無生物』として扱われる。
鳥獣・爬虫類種
鋭い牙や爪、嘴などを武器に人間を襲いその肉を食らう、野生の狩猟者。
速度や筋力は人類のそれを遥かに凌駕し、自然を生き抜く上で
磨かれたその知恵は、時に熟練の戦士をも罠に嵌める事だろう。
水棲種
海や川、沼地や湿原に棲む水の魔物達。
普段は水底で不気味に息を潜め、絶えず得物を欲している。
地上で暮らす人間達にとって、彼らの住処へ無用心に近づく事は
自らの身を餌としているも同然である。
虫型
魔物と呼べるまでに凶暴化もしくは巨大化した虫達。
これまで嫌悪感をあらわに、或いは取るに足らない存在として
叩かれ、潰され、殺されてきた復讐をするかのように人間を襲う。
魔物と化した虫の前に、人類はあまりにも無力である。
植物型
意思を持ち、食物連鎖の地位を覆した植物の魔物達。
器用に根を動かし移動するもの、蔓や葉を触手のように操り得物を捕えるもの、
人間や動物に擬態して罠を張るものなど様々だが、その目的は一つである。
彼らは今この時、被食者から捕食者へと変貌した。
妖精・精霊
人類に敵対する邪悪な妖精達。また、本来は自然の守護者である筈の精霊が邪悪な力に
侵され凶暴化した場合、何らかの要因により人間を殺傷するようになった場合も
魔物として分類される。
ドラゴン・竜
数ある魔物の中でも、名実共に最強として位置づけられる存在。
大地を揺るがす巨体に空を舞う翼を持ち、矢をも弾く頑強な鱗を備える。
炎や凍気、毒の息を吐き、人知を超えた魔法を自在に操る個体もおり、
いかに精鋭の戦士といえど容易に太刀打ちできる相手ではない。
その多くは凶暴で、人類にとって脅威となる魔物だが、稀に深い叡智を持つ
穏健なドラゴンも存在し、言葉を交わした人間に秘宝を授けた例もあるという。
悪魔
渾沌と闇の世界より現れた、邪悪の化身たち。
俗に魔界とも呼ばれる彼らの世界と、この世界とは常に表裏一体であると言われる。
彼らは敵対的で危険な存在だが、時に召喚の儀式と魂の契約によって、呼び出した者に
力を貸したり秘宝の在り処を教えたりする事もある。
…が、どのような時にも決して忘れてはならない。
その本質は邪悪にして狡猾、残虐にして無慈悲。――ゆえに、彼らは悪魔なのだから。
アンデッド
死してなお活動する、呪われた魔物ども。
その姿は様々で、動く死体、呪術・魔法により不死となったもの。
怨念を持ってさまよう亡霊、家屋や物体に入り込んだ魂など。
全てにおいて共通しているのは、生命を持たない邪悪な存在であるという点だ。
彼らの多くは太陽の光、聖水、祝福された武器に弱い。
無生物
魔法によって生み出された人造生命体や、魔力を吹き込まれた石像の門番、
人の手を介さず動く自動人形など。
己の意思を持たず、ただ主の命ずるままに動き、敵対者を排除する。
……たとえ、主が死んでいようとも。
不定形・その他
他のどれにも属さない、特殊な魔物達。
およそ生物としての形状を成していない魔物、何のために存在するのか
理解できないような魔物もおり、未知の存在も数多い。
見かけてもやたらに近寄らないのが、賢明な冒険者というものだろう。
最終更新:2014年11月29日 05:21