846 :デン:2012/04/26(木) 22:09:59
ネタ「パンドラの箱…………?」

ある日嶋田は夢を見た。
暗い洞窟の中で一つ宝箱が置いてある。見るからに物凄く禍々しく、怨霊が纏わり付いていそうな宝箱だ。

心の中で「アレは危険だ」と警笛を鳴らしている。近づくに連れて鬱になっていく、気持ちが暗くなっていく、身体が重くなっていく。
だが嶋田はそれでも近づいた。理由は解らない。ただ、気持ちの中で何処か開けてやりたいと思った。その理由も解らなかった。アレはパンドラの箱だとも思ったし、開けてはいけないと頭ではそう考えていたけど歩みを止める程のキッカケにもならなかった。

目の間まで来てもう一度よく箱を見て見た。
全体は黒く、彫刻の色は黒っぽい紫や赤だ。唯一嵌まっている白い宝玉っぽいのも破滅の光をもたらすものに見えた。

白い宝玉に手が触れた。

途端に黒く変色し、如何にも闇の宝玉です!としか言えない物になってしまった。そしてそれが合図なのか、ガチャと音がする。

箱の蓋を開けようとする。以前よりも高く「開けるな!!!」と頭が身体が警告して、漏れ出す光は黒かった。勢いよく箱を開けた。なぜ勢いよく開けたかはよく解らない。




次の瞬間箱は眩い白い光に包まれた。何時の間にかプラチナっぽい色へ変わり、中から出ている光はとても暖かい白い光だ。

ナニカが飛び出してくる。とても白くて暖かそうな光の玉だ。飛び出してきたソレはすぐに何処かへ行ってしまう。
だんだんと意識が朦朧としてきた。視界も霞んでくる。
最後に一つ「黒い」光が出て来た。黒いと言っても不快感は感じない。ソレは嶋田に近寄り、

「ありがとう」

そう言われた気がした。


そこで意識が途絶えて嶋田は書類の山に埋れていたのに気付くとすぐに作業を開始した。

21世紀の始め、世界には列強と言われる国々がある。
列強には言い方により種類が異なるが2種類ある。
一つは西側と呼ばれる列強組…そこにはイギリス、フランス、スペイン、ドイツ、イタリア、カナダ、カリフォルニアが居た。

もう一つは東側と呼ばれる列強…そこには大日本帝国、福建、華南、インド、インドネシアが居た。といっても大日本帝国と比べても国力は弱いし、どちらかと言えばまだまだ新興列強国と言えるレベルだが、このままならそれなりに影響を持てるようになる国々だ。

だが、列強はこれだけでは無いのである。

それは「朝鮮民国」と「北中華民国」である。

朝鮮民国は国力的には何とフランス(本国)と同等、北中華民国に関しては大日本帝国に比べて3分の2と非常に強くなっている。
なぜこんな事が起きたのか、それは要約すると、「団結」「誠意」「良心」「天才」「運」と言った所だろう。

朝鮮民国は周りがほとんど安定しているだけあって軍事にあまり金を出さずに済み、過去の天才達よって作られた技術基盤は良く、血と汗の結晶でできた信用も其れなりだ。治安も大日本帝国内地に次ぐ良さで第二の日本と呼ばれる事がある。ある意味史実日本に近い国になったのは皮肉だろう。

北中華民国は過去の中華とは完全に縁を切ったと公式に公言した国だ。上と同じく似たものだが、南が未だ軍閥で争っている状態で陸軍大国な状態だ。

そんなこんなであまりにも豹変ぶりのは夢幻会ですら皆が口に含んだ何かを吹き出す程だ。当然世界の不思議にも乗る程で…………。

だが、近くで信頼性のある好敵手ができ、大陸への防壁の負担の軽減、今まで隣国は敵しか居なく、近くで頼れる国もなかった大日本帝国としてはとてもいいものであろう…………。

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最終更新:2012年04月27日 17:54