472 :ぽち:2012/07/01(日) 23:52:51

ある日の嶋田さん

今日も今日とて嶋田さんはお仕事をしてました。
ただひたすら目を覚ましてから気を失うまで書類を整理しております。
最近後継者と見込んで選抜した青年を秘書として迎え入れました。
天才と名高い彼の名は高嶺清麿。
やはい後継者候補である第一秘書皆本光一氏のフォローのおかげでかなり仕事を覚えました。
辻に紹介された時は正直「可哀想に」と思わんでもなかったが国際派女優である大海恵と先月結婚したばかりなので
やはり同情するに値しない。


そして今現在肩を並べて書類山脈にアタックをかけています。
新婚一ヶ月の男を残業地獄とか刺されるかもしれませんが知った事ではありません。
ちなみに第一秘書は三人ほどの女子小学生に引きづられてさっき帰っていきました。

このご時世、ソレ系の厄介ごとは全力どころかハイパークロックアップかましてでも遠慮したいものです。
「はいそれでは嶋田先生、失礼致します」
へ?何のこと?
「辻先生から『ここまで終わらせたら帰っていい』といわれた分量の二倍済ませておきましたんで」
いやいやもうちょっと付き合ってよ。
「これ以上サビ残させようってなら妻を通じて世論動かしますよ?」
いやさあ、確かに君が来てくれるようになって仕事の能率は以前の三倍になったよ?
でもその分仕事の総量が9倍になっちゃったんだしぃ。
「知ったこっちゃないです」

と、いうわけで一人寂しく仕事をしております。
さっき第二秘書の新妻が迎えにきたので部下に対し小さくない殺意が沸いてきました。
ああもう意識は朦朧となり眼前に赤い軍服っぽい怪しげな服着たケツアゴ男が腕組みしながら宙に浮いて・・・・・・
って曲者!不法侵入者!
「むああつがよいぞ嶋田よ こぉぉぉぉのうわぁたしの話を聞けぇぇぇぇい
 そぉぉぉれに並大抵の警備員ではうわぁたしのあいてになどぬぁありはせぇん」
若本ヴォイス・・・・・・

とりあえずお茶でもどうぞ。
「うむ、これはすまんな で、今回の用向きだが」
しゃべり方が普通に近くなりましたね。
「あのしゃべり方はぁ 意外に疲れるのだぁ で、用件なのだが」
ここで突然妙に卑屈っぽい態度をとり始める。
「わたくしども『シャドルー』は人材不足でして、ここはひとつ東洋の小さな島国を世界屈指の大国へと変えたあなたの力をお借りしたいのです」
ヘッドハンティグか・・・・・それにしても天下のシャドルーが人材不足とは
「近頃は悪の組織といえど退職者とか結構激しいンすよ かの『ショッカー』も最近は福利厚生に力を入れてますし」
そいつぁ初耳だ。バダンとか大丈夫なのか?
「バダンは最近総会屋の出入りが激しくて困ってるそうで」
「まあそれはともかく」『シャドルー』総帥の揉み手ってなんかヤダな
「ウチに来て頂ければ満足してくれますよいや絶対。なんせ今月の目標が『サビ残ゼロ』ですからね」
それは素晴らしい!ではすぐそちらに「どうされるのです、嶋田さん」
げぇっ 貴様は辻! ジャーンジャーン
「困りますねベガさん、引き抜きとか協定違反ですよ」
「こいつぁ失礼致しました ではサイナラー」
まてベガ!わたしを連れて行ってここじゃないどこかに!
百万歩譲って書類の無いところに!

「阿呆言ってないで、ホラ嶋田さん書類追加ですよ」

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最終更新:2012年07月03日 21:54