883 :227:2013/03/27(水) 04:55:24

ポーン・・・ポーン・・・

「勤務時間終了でーす」
「お疲れさまでーす」
「よお。一杯飲みにいかないか?」

僕の職業はよっぽど急ぐプロジェクトがない限り、定時に上がれるようにしている。
これは、適度に休みをとりいれることで作業効率を良くするためらしい

僕も仕事を片づけていると

「やあ、今日も捗ってくれたね」
「あ、飛鳥主任。お疲れ様です」
この人は、プログラム開発の主任で、若い僕を可愛がってくれる。

「ところで、開発が一段落したお礼として、家の家に食べにこないか?」
「え?いや、そんなの悪いですよ」
僕は断りを入れると

「いやいや、家のかみさんも君に会いたがっているし、子供達も楽しみにしているんだ。頼むよ」
「はあ・・そういうことでしたら」
そういって、僕は飛鳥主任の家にお邪魔することとなった






「ここが我が家の家だ!」
「立派ですね」
飛鳥主任の家は周りと比べて新しく立派だった。

「ようやく念願のマイホームを手に入る事が出来たからね。さあ!入った!入った!」
「お邪魔します」
僕が遠慮がちに入ると向こうからドタドタという音が聞こえる

「パパー!お帰りなさーい」
そういって女の子が抱きついてきた。

「あれー?パパじゃなーい?」
「ははっお客様だよ。前話していた子だよ」
「あ!し、失礼しましたー」
「えっと、いいよ。いいよ」
少女が慌てて謝ったので僕はそれを許した。

「この子は、私の娘の真由だよ」
「飛鳥・真由です。11歳になります」

884 :227:2013/03/27(水) 04:55:59
その後は、リビングに案内されて、母親と息子であるという信が紹介された。
ただ、信はなぜか睨んでいたようだが、何でだろうな?

その日の飛鳥家の晩御飯はすき焼きだったが、かなり美味しかった。
晩御飯を食べ終えて、お茶の時間となった

「えー!今まで彼女とか居ないんですか!?」
「うん・・・そうなんだ・・・」
そう、僕は彼女はいなかった。なぜなら、僕の前世で僕を慰めてくれたと思った彼女は
僕を復讐の道具の為に近づいたと知ってしまったからだ。あれで、僕の色々な心が潰されてしまった。
さらには、原作でも別の人も僕を利用しようとしたり、何かと女って怖いというかトラウマに近い
感情を持っていたから、彼女を作ろうと言う気持ちがなかったのだ


僕が沈み込んでいる時、真由は難しい顔で考え込んでいたが
突然、顔を上げて宣言する
「好きです!私と付き合って下さい!」
「え?」
「なんだとー!」
「はい?」
「あらあら?」
僕と信と飛鳥主任と母親のすっときょんな声が重なってしまった。

「パパの話を聞いてあなたに興味を持っていたし、さっき抱きついた時は胸が大きくて
とっても暖かったです。そこから好きになりました。お話を聞いてますます好きになりました。
彼女がもしもいたら、諦めようと思ったのですが・・・彼女がいないと言うから居ても
立っても居られませんでした!お願いします!付き合って下さい!」

そういって抱きついてくる真由









僕です・・・・リビングの空気が重いです・・・・

真由の告白から動けません。真由は抱きついて離れないし、信は殺さんばかりに睨んでくるし
飛鳥主任は顔は笑っていましたが目が笑っていませんでした、母はあらあら~と言うばかりで助けてくれません

僕です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰か助けてください・・・・・・・・

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最終更新:2013年04月07日 11:22