96 :237:2013/04/05(金) 16:17:30

飛鳥家での衝撃的な事実から数日がたった。

あの後の僕の記憶が無かった。夢であればと願ったが、飛鳥主任に睨まれた眼が物語っていた。

そんな、日々を過ごしていた僕だが、飛鳥主任からある依頼を頼まれた。




「えっ?テストパイロット代りをしてほしい?」
「そうなんだよ。これは緊急に立証しなければいけないことなのだがテストパイロットに
空きが無いんだよ。そこで前にグラスゴーで模擬戦を行った君なら、十分務まる」
「はあ」

僕は、気が乗らなさそうに言った。
あの日から、体作り始めたが、それでも出来る限り乗りたいとは思わなかったからだ。

「頼むよ。ボーナス弾むから」
「ふう・・・・分かりました。やります」

そういって、パイロットスーツに着替えて、シミュレーター機械の中に入る

「飛鳥主任、準備できました」
「よーし、まずは準備運動をしてくれ」

そういって、機体を動かす。といっても何か特別なこともなく進んだ

「準備運動できました」
「よし、特別プログラムを開始する。頑張ってくれ」

僕は、しばらく待っているとコンピュータから準備完了の合図が入る。


僕が軽い気持ちでペダルを踏むと、今までのとはありえない速度で走りだした。
「・・・・!!」
僕が驚きのあまり、ブレーキを踏むと今までと比べて何倍もののGが掛った。

「うわあああぁぁ!!」
僕は驚きのあまりに悲鳴を上げ、倒れてしまう。

「あ・・・飛鳥主任・・・何を入れたのです「よーし。次は模擬戦をやる1対50だ。
全機撃墜するまで出さないからな」そ・・・そんなあ・・・」

飛鳥主任の言う通り、目の前のモニターから大多数のグラスゴーが登場し、いやでも戦闘せざるを得なかった。


飛鳥主任が入れたプログラムは、今までより何倍も機動とGが掛るものであった。本職ですら音をあげる代物だった。
これは、娘をとられたという彼の小さな復讐心からであった。

それでも僕は何とかクリアすることができたが、殺人的なGにより入院することとなり、真由は毎日見舞いに来てくれた。
また、僕が入院する原因が飛鳥主任であるとばれてからは、一か月も口開いてくれなかったという。


なお、彼の尊い犠牲により、後のフリーダムを開発する際にG緩衝装置や新型耐Gスーツの開発に参考になったという。

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最終更新:2013年05月14日 20:13