217 :237:2013/06/05(水) 21:30:12

「ここが、ブリタニアか・・・・・広いなあ」
僕は、ただ今ブリタニアに来ていた。

なぜ、ブリタニアに来ていたかというと









国産用KMF開発は佳境に来ていたが、ここに来てSTOPとかけてきた連中が出てきたのだ
それは、国産用KMFの生産費用が高いだの、ブリタニアから輸入した方が安いだの、国産のKMFは必要ないだのという連中が現れたのである。

この連中は、中華(後の清と高麗)とつながりを持つ公民党や日本でブリタニア製KMFの開発者とつながりを持つ人や、
兵器なんて持つ必要ないというお花畑などなど様々であった。

まあ、一番最後の人は除くとしても、公民党は中華が持っていない新兵器を持つことに危惧を抱き、
ブリタニアとつながっている人は、日本でブリタニア製KMFのシェアの拡張を狙っており、ダガーは商売の邪魔になると判断したからだ。


こうした声はやいやいと続けられたわけなのだが、辻が一言
「では、模擬戦をやりましょう」
言ったのであった。

辻曰く、日本製のKMFがブリタニア製のKMFよりも超えることができなかったら、開発の無駄として、開発を中止する。
更にこちらのパイロットは普通を用意するが、ブリタニアは腕の立つ人を用意してもよい。
しかし、模擬戦に勝つことができたなら開発を続ける。

そうした、条件に納得したのか模擬戦を承諾したのであった。彼らはブリタニアが100%勝つと信じていたのであった。



そして、そのパイロットに


「・・・・僕が立ったんだよな」


そう、軍のパイロットではなく、更にはテストパイロット関係ではなく、普通のパイロットで最もKMFに精通しているとして僕がなったのである
そんなこんなで、105ダガーと共にブリタニアに来たのであった。

「まあ、全力は尽くしますよ」





こうして、関係者が集ったブリタニアの実験場で模擬戦が始まったのであった。

ブリタニアが用意した機体は、今配備中の第五世代機のサザーランドであった。これは、第四世代機のグラスゴーをより白兵戦に強くした機体であった。
一方で、僕が用意された機体は同じ第五世代機の105ダガーであるが、サザーランドが量産機で機体は熟しており、105ダガーは試作機であり信頼性が未熟であったので、多くの人は、サザーランドの勝利を疑っていなかった。


しかし、倉崎たちも秘策はあった。105ダガーは僕の特別OSに適応できるようにチューンされており、僕が世界で最も実戦経験を持った人だった。

「頼むぞ!坊主!」「俺たちの思いを受け取ってくれ!」
「ブリタニアのKMFなんてぶっとばしまえ!」
「ありがとうございます!皆さんが整備してくれたおかげで十分戦えます!」

僕は、コクピットに入って、OSを立ち上げる
みんなが入念に整備してくれたおかげか、異常はない。

218 :237:2013/06/05(水) 21:30:42

105ダガーはゴーグルに隠されたツィンアイを輝かせるとゆっくり立ち上がる
105ダガーはフィールドに移動すると向こうからサザーランドがやってきた



「「・・・・・・・」」



お互いに武器を静かに構える



緊迫した時間が流れる中、唐突に鳴りだしたブザーを合図に両機が激突する










僕は、まず小手調べとばかりにライフルを乱射する。
するとサザーランドも軽くかわし、お返しと言わんばかりにライフルを撃ってくる。
僕は、フットワークを駆使しながら、銃撃を続ける


2機は高速機動しながら、蛇が絡み合うかのように舞いながら、銃撃戦をする


やがて、埒があかないと思われたのか、サザーランドが大型ランスを取り出し、接近戦を仕掛ける
それを見た僕もブレードを取り出して突進する


まず、サザーランドが飛び出してランスの一突きがあるが、僕は半身を傾けてかわし、ブレードを斬りかかるも、ランスで上手く流す
接近した状態でサザーランドからスラッシュハーケンが飛び出すが、僕は身をかがめてかわしランスの追撃をバックして避ける

僕はスラッシュハーケンを牽制に使用するも、サザーランドは意を介さぬばかりに肉薄し、ランスでなぎ払う
ブレードで上に強くはじいて、もう片手でブレードを横凪するかのように切り払う
サザーランドは、これもかわすが腹部をわずかに掠める


「・・・・・・・」



僕は静かに両手にブレードを構える。サザーランドもランスを構える




時間が静かに流れたが両機が一気に接近し激突する






激突した結果



僕の105ダガーの右腕が破壊され、サザーランドは両足を切断された。



両機は一度すれ違った後、倒れ伏すが、僕の105ダガーは立ち上がることができたがサザーランドは立ち上がれない

僕は、静かにサザーランドに近づき、コクピット付近にブレードを突き付け
「僕の勝ちです・・・・」
「・・・・ああ、お前の勝利だ」

やがて、爆発的な声が響き渡った。

219 :237:2013/06/05(水) 21:32:09





僕が格納庫に戻り、ダガーから降りると多くの人に揉みくちゃされた
「よくやったボウズ!」「ひやひやさせやがって!」
「よーし、俺が奢りのゲンコツやっちゃうぞ!」
「ちょ!やめてくださいよ!もう!」

僕はやめるように言うが、周りの人は止めてくれる気配はない


「君がKMFのパイロットかね?」
「あ、はい。そうです」

向こうから人がやってきた。その人は人当たりの良さそうな人だった。

「私も自惚れていたわけではないが、先ほどの試合は見事だった」
「ありがとうございます」

僕は素直にお礼を言う

「おっと、私は先ほどのサザーランドに騎乗していたジェレミア・ゴットバルトだ。よろしければ君の名前を教えていただけないか?」
「僕は・・・・・」

こうして僕はジェレミアさんと意見交換・技術的に指摘しあい、満足な結果を残しながら帰ることができた





こうして、日本のKMF開発は辻の約束通り続けられた。
ブリタニア側はKMFが日本にも開発されたばかりか、負けたことに多大な衝撃を受けたとも言われている。
そのために、グロースターの開発が急がれ、日本とブリタニアのKMF開発が過熱するようになったという

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最終更新:2013年09月08日 19:56