753 :237:2013/08/16(金) 22:07:43

目標が決まったネームレスの勢いは凄まじく、毎日が訓練であった


とある場所では
クモモドキが必死に隠れて移動していたが、そのクモモドキに怒鳴り声が響く
「甘い!甘いぞ!その隠れ方では敵にバレルぞ!」
「申し訳ありません!」
「いいか!俺たちの情報が部隊の命運を左右するんだ!
その為に必要な技術は情報を必ず持ち帰ることと、敵に見つからず生きて帰ることだ!
分かったら、上手く隠れろ!」
「了解です!」



とある場所では
多くの人がグラスゴーに取りついていた。たちまち、グラスゴーの腕を取り外したかと思うと
別のグラスゴーの腕を取り付けられた
そして、一人が振り返る
「緊急修理完了です!」
その声に

「馬鹿者!」
するどい声が返ってきた

「いいかい!あんたらは5分という課題を達成するために必要な過程をすっ飛ばしたんだろ!
もしも、このグラスゴーの腕が途中で動けなくなったらどうするのさ!」
「「「「すいませんでした!!」」」」」
「私たちは、多くの命を預けてもらっているのさ!分かったらネジ一本締め忘れたら許さないよ!この心構えを忘れずに行動!」
「「「「イエス!!マム!!」」」」


とそれぞれが熱心に訓練していた



離れた場所では2機のサザーランドが模擬刀を持って戦闘訓練を行っていた

「くっ!」
「ほらほら、腰が引けているわよ」

2機のサザーランドに乗っていたのはイムカとリエラでリエラが終始優位であった

「くっ・・・・なめるなー!!」
イムカは吠えたかと思うと、突進し、袈裟切りする

「あらら、突っ込んできたわね」
リエラは、あえて受け止める。勿論柔らかく受け止める

「でも、残念でした♪私は無駄な力比べしないの」
「うわ!」
そして、引いてイムカをよろけさせる、そしてよろけさせたイムカの背後からリエラは蹴り飛ばす

「ぐぅ!・・・・まだまだ!終わりじゃない!」

その後もイムカの猛攻は続くが、リエラはごととくかわし続け、疲れきったところで
コクピット付近に刀を突き付け、イムカの敗北に終わった


「はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
イムカは肩で息するのがやっとだった

「うーん・・・・もう少し、力を抜いてみたら?まだ力んでいるところも多いし」
「はぁ・・・・はぁ・・・・次は負けない」
イムカはそう言って、走り去る。



残された困った顔のリエラの下にクルトがやってくる

「リエラお疲れ。イムカの訓練相手疲れただろ?」
「あ、クルト。いいのよ、私が好きでやってあげているのだから」

クルトはそうかと言い、訊ねてみた

「イムカの様子はどうだ?」
「ええ・・・・・・彼女は天才よ。私の攻撃にもだんだんと目が追いついてきていたし
もう少しで攻撃が当てられそうになったわ。そのうち私を超えるわよ
そして、私以上に闇を抱えているわ・・・・」
「・・・・そうか・・・・・」

クルトも無言になる・・・・


果たして、皆の思いはイムカに届くのだろうか・・・・

754 :237:2013/08/16(金) 22:09:01
終わり

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2013年09月15日 18:01