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密林地を駆け抜ける、サザーランドとストライクダガー。
ファクトスフィアを使いながら索敵しているが、密林地には容易に敵を発見することができなかった
「奴はどこにいる!」
苛立ちが声に出る。もうすでに味方が5機撃墜されたという報告が入っている。
敵はたった1機でしかないというのに
すると、視界に何かが入った
「!」
急いで確認すれば、奴がいた
「いたぞ!」
太い木に掴まりながら方向転換し、銃撃を放つ。味方も続ける
だが、奴はするするかわすと、空中で可変し走り寄ってくる
『ひっ!来るなあ!』
味方のストライクダガーが恐怖に満ちた声を出してくる
そして、走り寄った奴に銃撃を放つも直前に左に手を付いて避けてみせると
ジャンプしてストライクダガーを蹴り飛ばすと、手にトンファを展開させると
右、左と連撃を食わされ、また蹴り飛ばされた。飛ばされたストライクダガーは動かない。
そして、銃撃を放つも奴は軽やかにバックバク転でかわすと同時に可変し
もう1機のストライクダガーに這いより、ジャンプして飛び越え、頂上に達すると同時にスラッシュハーケンを飛ばして
両肩を破壊し、着地と同時に、MEナイフを取り出して背後から刺す
刺されたストライクダガーは力なく倒れる
「くそお!」
重斬刀を取り出して、斬りかかるも奴はあっさり、トンファで絡み取らせると同時に飛ばされ
そして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・迷った」
私の悪い癖だ。普段から他人に合わせることをしないから、いつの間にか迷子になることが多かった。
『あーら、イムカはまた迷子なの?』
「!」
不意に入ってきた通信。私が咄嗟に武器を構えれば、前方にトンファを両手に持ったユーロアレクサンダがあった
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私が油断もしないで銃を構え続けていると
『残ったのはあなただけよ。さあ、イムカ。あなたがどれだけ成長したのか私に見せなさいよ』
そう言うとゆっくりと構える
それを合図に、私は疾走りながら銃撃を放つ
命中率は悪くなるが、止まっていたらヤラレルと分かっているからだ。
けれど、リエラは軽やかなステップでかわすと同時に詰め寄る
「ちぃ!」
私は舌打ちすると同時に、マシンガンを捨て、重斬刀を取り出すと同時に斬りかかる
と見せかけて上半身を逸らしてトンファの攻撃をかわすと同時にスラッシュハーケンを飛ばすも
リエラはトンファで叩き落とし、転がりながら追撃をかわすと同時にインセクトモードで私の視界から外される
しかし、そのことを予想した私は、想定位置に切り払うも、リエラはジャンプしていていなかった。
すかさずリエラから、蹴りがくるも右手でガードして耐える。
「くっ!」
私は、着地したリエラにすかさず踏み込んで斜め斬りするも、トンファに防がれ
リエラからのパンチが飛ぶ
『残念でした♪』
そして、拳の中から剣が飛び出て命中する・・・・・・・・・・・・・・・・
「うーむ・・・・・予想していたとはいえ、9機のKMF相手にリエラは無傷で撃破か
ユーロアレクサンダも前よりも頑丈だから可変機動がやり易いといっているか」
クルトは、今日行われた演習の報告書を読んでいた
送られてきたユーロアレクサンダのテストのついでに実戦模擬演習を行うことになり
そのテストには前の部隊の時からアレクサンダを使いこなしていたリエラが務めていた
使用した武器もペイント弾、刃は潰しており、けが人はそれほどいなかった。
「ただ、凍った部品に阻まれて動けなくなったり、滑ったりすることがあるから、寒冷地に向けた改修もしてほしいか
そこのところは他の機体も同様だろうから、グロリアに相談しなければな」
クルトはそこまで読んで、先の事を思う
「もうすぐ花火が打ち上げられる・・・・・・この部隊は間違いなく激戦地に送られる
何人が死に、何人が生き残れるのだろうか。場合によっては俺を囮にしてでも・・・・・・」
クルトは窓の外の景色を見続けた・・・・・・・・・・・・・・
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終わり
最終更新:2013年09月20日 14:57