658 :前スレ48:2013/10/06(日) 18:20:20
前スレ48です。妄想が爆発してるので投稿します。

「何時も通りの少し奇妙な訓練でしたよ。あの日までは・・・」

憂鬱戦争1941




1941年12月8日明け方

海軍百里基地から1個飛行隊が空へと消えていった。しかしその機体は、とても奇妙であった。
試作が進められている烈風改として試験配備された機体であったが、30mm機関砲が主武装であり、
明らかに対戦闘機戦においてはオーバースペックであった。また、赤外線暗視装置や機載電探を
装備した機体もあり、夜間戦闘も考慮された機体であった。さらには研究中であるはずのミサイル、
赤外線誘導弾、開発を急いだ為か大型化し大弾等化を余儀なくされた試作30粍誘導弾を搭載していた。
任務としては、対米戦争に備えた対戦略爆撃迎撃訓練であったが、この状態で実行に移すには疑問が多かった。
その日も、いつも通り帝都防空指揮所の無線誘導にしたがって、同じ空の下帝都に向かって飛行をしている
敵役の連山、それもなぜか実戦同様に爆装した、に向かって飛行を続けていた。
そんな中、突然の無線連絡が各機に入った。
「防空指揮所から各機へ、現在帝都に向け所属不明機が進行中、調布基地からスクランブルした迎撃機が
振り切られた。誘導に従い、全機迎撃に迎え。全ての火器の使用は許可する。なんとしてでも落とせ!」
誘導されてパイロットたちが目にしたのはとても奇妙な、不気味な飛行体であった。
銀色に青白く輝く巨大な葉巻、当時のパイロットたちは口を揃えて言った。そしてその機体は羽1つなく
正規空母に匹敵するサイズにもかかわらず飛んでいた。しかも恐ろしく早い。
パイロットは、そのサイズから機銃による迎撃諦め、後方からのミサイル攻撃にすべてを賭け、そして勝った

659 :前スレ48:2013/10/06(日) 18:20:55

「これで、一先ずは安心ですね。」
いつもの会合の席で嶋田は言った。
後ろでは、ほかのメンバーが胸を撫で下ろしていた。
「成功してもらわなければ困りますよ。この作戦のために一体いくらつぎ込んだと思っているんですか?」
今回の作戦は、とても賭けの部分が大きかった。しかも、失敗は許されない、そのため、辻ですら作戦経費を
無条件で満額承認するほどであった。
「あとは、奴らが何処に降り立つかが問題ですね」

夢幻会が、この世界が宇宙戦争の世界であることに気がついたのは、ある転生者が残した一枚の写真であった。
彼は、物好きにも第一次大戦前、英国へ留学していた。そんな中、火星人たちの襲撃に巻き込まれ、一枚の
写真、トライポットが写ったものを残し、持ち帰る事に成功した。
それを受けて、夢幻会は慌てた。やつらは電波使用量の多いところに降り立つ、経済発展で、実史以上に発展した
日本、それ故電波使用量は増大していた。このままでは確実に降り立つ、降り立たれれば原作の英国のようになる
ことは明らかであり、なんとしてで避ける必要があった。しかし、なまじ発展している為、原作のように電波管制
を行うことは困難であり、辛うじて、TVラジオ等の設備更新を目的としたものを行うのが限界であった。
そんな中計画されたのが、この降下中の母船を狙った迎撃作戦であった。

669 :前スレ48:2013/10/06(日) 21:55:35

「その日は朝からドーンってでっかい音がしてな、なにさ起きたかっと慌てて出てみれば、おらたちの畑に
アレがあっただべさ。」―UFO墜落当時の近隣住民の証言。

母船迎撃後の帝国政府の動きは異常という他ない、迎撃後、航空隊が墜落予想地点を告げるや否や、既に動員が
掛かっていた陸軍2個師団が現場に急行し、周囲の閉鎖に勤めると共に墜落地点を中心に半径10km圏内の住民の
避難に取り掛かった。昼前には避難は完了し、昼には母船を包囲した。また、訓練飛行中であった連山爆撃隊も
現場上空で空中待機していた。その後、決死隊―緊急時には母船ごと破壊する―が母船の破損した外装の間から
船内に浸入し制圧を開始した。その結果、多数のUCと蛸型の死体を発見し、少数の生存者―この場合生存個体
である蛸型―との戦闘があり少なくない犠牲を払いつつ制圧に成功した。
これにより、多数の機材や兵器―大小のトライポッドや飛行部品、FSの部品―の鹵獲に成功した。余談であるが、
これらの技術的な解析は、日米の技術力をもってしても21世紀を待たねばならなかった。しかし、これらを鹵獲
した事で、対抗戦術や兵器開発、防御技術―特に宇宙往還機用の発泡熱シールドの装甲への応用―等の技術革新
の切欠となったのも事実である。

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最終更新:2013年10月20日 19:34