166 :237:2013/11/22(金) 16:15:43


「う・・・うーん・・・・ハッ!」
意識がもうろうとしていたサクラが急速に目を覚ましていたら、どこかの海上を飛行していた。
先ほどまでは昼間で明るかったのに夜になって暗くなっていて周りには島がある以外は何もなかった。

「ここは・・・どこ?」
機体のエネルギーは無尽ではない。いつか、切れるのだ。そうなったら、何もない海上では救助が難しくなる。
さらには、先ほどの異常な空間を潜り抜けたからには、機体の何処からか異常が発生してもおかしくないのだ
一刻も早く安全な場所に行くのが望ましかった


幸いにも、視界の先に大きな陸地が見えた。形状からして日本のように見えた
「あそこに行けば、何とかなるかも」


サクラが目標を決めて行こうとすると、突如、コクピットにアラート音が響く。レーダーがロックされた警告だ
「な・・・何が!?」
『こちら、日本管区空軍。貴機は領空侵犯中。貴機は直ちにこちらの指示に従え』

みれば、サクラが乗るヴィンセントの後ろにジェット戦闘機が2機付いていた
ただ、その機体が

「あれは・・・・イーグル?何で、退役した旧式機が飛んでいるのかしら?」
サクラは疑問に思うものの、交戦する意思は無かったので、両翼をバンクして、抵抗の意思は無いと告げる

それをみた、2機のイーグルの内1機が先導し、1機が後ろについて、不審な行動をしたら、直ちに攻撃できるようにポジションを取る
サクラは、その2機に挟まれて飛行する


やがて、光る滑走路が見えて、指示通りに舞い降りる。
滑走路を壊さないように丁寧に降り切る事が出来た。

そして、ハンガーに移動してコクピットから降りてみれば
多くの兵士や装甲車に囲まれ、こちらに銃口を向けていた
そして、素早くサクラを拘束する。

向こうから司令官らしきの人がやってくる
「・・・・・・・」
「さて、間抜けなブリキはどうして、ここまで来たのかね?目的を教えてもらおうか?」
「・・・・・・・」
「答えないか!黙っていると後でひどい目に遭うぞ!」
「・・・・・・・」
サクラはそれでもなお、沈黙を突き通す


その態度が気に入らなかったのか。男が更に怒声を上げようとしたが




「やめろ」





静かなそれでいて迫力のある声が聞こえた


みれば、一人の男性がやって来た

「あ・・・こ・・・これは・・・」
「何の騒ぎだ?」
「そ・・・それが・・・ブリタニアのスパイが・・・・」

男はフンと鼻を鳴らすと
「スパイだと?スパイだとして貴様にはなんの権限があるのだね?それにこんな間抜けな騒ぎを起こすスパイもいるのかね?
さらに言えば、そこの隊員は内閣府直属の極秘部隊の隊員だ。連絡が行き渡っていなかったのは我々の落ち度だが、拘束する権利は無い。
ということで、解放してもらおうか」
「ぐっ・・・・おい、とっと外せ」

こうして、サクラは解放された。しかし、動くことはできなかった。
なぜなら、サクラを助けた男性が、嶋田繁太郎に似ていたからだ

167 :237:2013/11/22(金) 16:16:40
終わり

こうなるのではないかと思います。色々とご都合主義が入っていますが、お見逃しください。

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最終更新:2013年11月23日 12:11