812 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:18:46

ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 義和団事変・戦略的状況変化編ができあがりましたので投下します。意外なキャラが一瞬だけ格好良くなったりします。


813 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:23:03

ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 義和団事変・戦略的状況変化編

ドテラ撫子さん「そういえば、なんだかチャイナさんちが揉もめてるみたいですね。揉めるのはいつものことですが、列強の方々が容赦ないですからね」
チャイナさん「アイヤー!乗るしかない、この義和団(ビッグウェーブ)に!列強各国に宣戦するアルヨ!」
ジョンブルさん「えっ」
マリアンヌさん「えっ」
ガンマンさん「えっ」
ゲルマニアさん「えっ」
マカロニさん「えっ」
ハプスブルクさん「えっ」
しろくまくん「チャンスだクマー!」
ドテラ撫子さん「…なんだいつもの病気ですか。仕方ない国ですね」
ジョンブルさん「済まないが、私はボーア戦争であまり余裕がないんだ。兵力負担を肩代わりして欲しいのだが」
ドテラ撫子さん「え、えぇー…まあ私も当事者ですから、少しは出すつもりでしたけど」
ガンマンさん「俺もフィリピンで戦争中で厳しいんだよ。力を貸してくれないか」
ドテラ撫子さん「えぇー…じゃあ第5軍管から第9師団と、第6軍管から第11師団を。後者は精強な鹿児島兵ですね」
ジョンブルさん「そ…それは…頼もしい…ね…(アイエエエエ!SHIMAZU!?SHIMAZUナンデ!?)」
ドテラ撫子さん(あれ?トラウマ刺激しちゃいましたか?)
しろくまくん「あの女が二個師団もだすクマ。こっちも張り合うクマ!(最近、日本の海軍力の増強が著しいので調子に乗る前に威嚇しておくクマ。国産戦艦が竣工したといってるクマ。まあ良くて英国製の半分の性能もでない欠陥戦艦だろうクマ)」


(呉越同舟の八カ国連合軍結成。進撃。北京占領)


SHIMAZU「雑兵しかおらん!逃げる前に首だけ置いてけ!」
広島ン「ほうじゃ!丸腰の文官しか殺せんばかたれどもなんぞ殺したれー!」
ドテラ撫子さん(あれ?人選間違えましたか?)

814 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:23:57

しろくまくん「北京で清国銀貨と穀物を大量に鹵獲したクマ!これは正統な戦利品クマ!」
チャイナさん「ア、アイヤー!それはワタシの…」
しろくまくん「何か言ったクマ?あと義和団にクマの街を壊されたから報復に満州も占領するクマ」
チャイナさん「な、なんでもない…アル……(この夷狄の欲深さは際限がないアル!でも日本大鬼を征伐するまでの我慢アル!)」
しろくまくん「なんか綺麗なものがたくさんあるクマ!戦利品クマー!」
ジョンブルさん「兵力が一番多いとは言えあれは酷い…少し羨ましく思ったが、さすがに引くな」
マリアンヌさん「ですけどチャイナの美術品は素晴らしいですわね!」
ハプスブルクさん「日本のとは異なるこの豪華絢爛さはたまりませんね」
ガンマンさん「これはなんだろ?よくわからないな!(がちゃがちゃ)」
ゲルマニアさん「とりあえず接収するぞ!(ごそごそ)」
マカロニさん「よし、どうせだからあちこち引っかき回そう!」
ドテラ撫子さん「(あああああ、あんなに手荒に扱って!)え、えーと。小人さん(夢幻会)の忠告に従って、占領にあたり、我が軍は軍規厳正を厳命いたします!憲兵も増員!本国が近いことを生かして現地部隊は適宜交代!」

ドテラ撫子さん「あととりあえず、一見して価値がわかりづらい文書は最優先で押さえて!散逸したら大変です!まあ保護する傍ら、写本するくらいはいいですよね。眼福ですし!」

ゲルマニアさん「よし、我が主力が到着したので、北京周辺の本格的な制圧を開始する。徹底的にな!我がドイツ軍はとにかく世界一ィィィ!」
しろくまくん「クマは満州を鎮圧しておくクマよー新たに義和団が発生しないよう制圧しておくクマー」
ドテラ撫子さん(中華の衰退は望むところではありますが…この光景は忘れませんよ。自分すら守れなくなったらこうなるのだと…)

(一年後)

ドテラ撫子さん「燃え尽きました…真っ白に…(文庫は写本で一杯になりましたが。にへヘ…)」
チャイナさん「アイヤー…盗まれたり壊されたりで酷いことになってるアル……」
ドテラ撫子さん「あー、これ、目録です。できるだけ保護しておきましたが…(ふらふら)」
チャイナさん「エ…これ誰アル?日本大鬼はこんなにしおらしくないアル!さてはお前偽物アルネ!(トラウマから来る被害妄想)」
ドテラ撫子さん「もーいーです。今回はいろいろ疲れました…帰ります…家でだらーっとしてたい…」
チャイナさん「い、いったいなんだったアルか…」
ドテラ撫子さん(こんなに酷く乱れる中華を支配するなんて、どだい無理な話ですよ。あの毛むくじゃら動物は特にわかってないようですが…)

ジョンブルさん(あそこを直接支配するのは無理だろう。極東の憲兵たる日本がいれば当面はどうにかなるが。分割して間接支配にするか…)

815 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:25:19

ドテラ撫子さん「あのー、そちらが租借した広州湾についてなのですが」
マリアンヌさん「あら、なにかご不満でも?雷州半島の非武装化は日中の問題であって、わたくしは関係ありませんわよ。こちらとしてもそちらの海南島の存在は気になりますけれど」
ドテラ撫子さん「そうですね。では、海南島および雷州半島周辺での現地戦力の相互通告ではいかがでしょうか?」
マリアンヌさん「ふう。仕方ないですわねえ。そのくらいでしたら許してさしあげてもよくってよ」
ドテラ撫子さん(おや?こじれるかもと思っていたんですが…意外に話がわかる?)
マリアンヌさん(ここでこじらせたら清国権益の維持に支障が生じかねませんもの。いざというときの極東の憲兵ですし、少しは機嫌を取っておきますわ)

ドテラ撫子さん「そろそろロシアに対する戦略的包囲を始めましょうか。イランは英国の影響下にあるのでまずはいいとして…」

ドテラ撫子さん「国交を樹立しませんか?」
オスマンさん「えっ…」
ドテラ撫子さん「いまなら治外法権なしでお得な平等条件となっております」
オスマンさん「えっ…」
ドテラ撫子さん「当然、関税自主権も侵害いたしません」
オスマンさん「えっ…」
ドテラ撫子さん「司法体制の整備が条件ですが、領事裁判権も設けない予定です」
オスマンさん「いやいやいやいや」
ドテラ撫子さん「いやといわれても、これ以上条件は緩められませんよ?」
オスマンさん「いやそうじゃなくて!条件が良すぎないか!?」
ドテラ撫子さん「いえ、これはロシア帝国に対する牽制の一手ですから」
オスマンさん「ロシア?ロシアが極東で勢力を伸ばしているのは知っているが」
ドテラ撫子さん「今度戦争になりますからね。その前に出来るだけのことはやっておかないと」
オスマンさん「なんだって!?それはやめておくべきだ!悔しいがあの熊は強い。列強の名に恥じないんだぞ!」
ドテラ撫子さん「戦争を望んでいるのはあちらです。ならば、全力で戦うのみですよ」
オスマンさん「(この覚悟した目…これが東洋のサムライか!)わかった。だが死なないでくれ。エルトゥールル号の恩はまだ返していないのだから」
ドテラ撫子さん(あれー…?なんだか誤解されてしまったみたいな?そんな目で見られると恥ずかしいじゃないですか…)

しろくまくん「あのこしゃくな女、あの斜陽の帝国までつかってこっちを牽制してるクマ。でも所詮は有色人種の国だクマ。そもそも弱ければ何をしても意味がないクマ。それはともかく満州利権おいしいクマー」

ドテラ撫子さん「うーん…もう一手いりますか。ちょっとネーデルさんに電報しましょう」


816 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:26:15

ネーデルさん「こっちこっち!」
ジョンブルさん「いや待ちたまえ!こんな奥に勝手にはいっていいのかね?」
ネーデルさん「お呼ばれしてるんだからいいんだよ」
ドテラ撫子さん「構いませんよ。およびだてしたのは私ですし。おこんばんは~」
ジョンブルさん「ごきげんよう。しかし何の用かね?それにこの布団で覆われた低いテーブルは一体?」
ドテラ撫子さん「これぞ、こたつ。日本が産んだ至高の暖房器具です」
ネーデルさん「いや~冬はこれに限るね~ぬくい~」
ドテラ撫子さん「本日お呼びたてしたのは、新須賀について確認したくて」
ジョンブルさん「なるほど。この面子になるのもそれかね。たしか君がアラスカを買収したときの代理人が…(む、確かにぬくい…)」
ネーデルさん「うん、僕だね。当時の日本はロシアと正式な国交もなかったし」
ドテラ撫子さん「それはともあれ、新須賀においている第十三軍管区の兵力を少々増強しようと思います。そのことについてご理解いただきたくて」
ジョンブルさん「アラスカはカナダと接するからかね。まあそういうことであれば問題はない」
ドテラ撫子さん「それと、これから激しく訓練するかもしれません。着上陸などを」
ジョンブルさん「ほう。なるほど。つまり戦争準備か。(だがそれくらいならこんなところでなくとも…)」
ドテラ撫子さん「ところで、私がこたつ部屋に人を招くのは、滅多にありません。近年は友人が少なくなりました」
ネーデルさん「家族同然の付き合いをする本当の友人に選ばれたって事さ」
ジョンブルさん「!…ふむ。実に興味深い。つまりパートナーか…(この侮れない国があの熊の属国になったら私の世界戦略が壊れるのも確かだ。信頼もされているようだし、ここは思案のしどころか…)」


817 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:27:10

チャイナさん「ちょっとこっちに来るアル」
チョゴリアン「ウリは中立を守らないといけない立場ニダ。そういうのは困るニダ」
チャイナさん「属国風情がいい身分アルね。長年の恩を忘れたアルか?さっさとこっちに来るアル!」
チョゴリアン「アイゴー!乱暴はやめるニダー!」
しろくまくん「よくきたクマ」
チョゴリアン「アイゴー!どうしてロシアがいるニダー!?ま、まさか…」
チャイナさん「察したようアルね。あの大鬼征伐に誘ってやるアルよ」
しろくまくん「クマはいずれ日本を侵略するつもりクマ。それには通り道が必要クマね」
チャイナさん「ワタシのように日本侵略を手伝うアル。そうすれば助かるアル。長年の属国だからの特別扱いアルよ!」
チョゴリアン「に…日本侵攻の手助けをすれば…日本を売れば……ウリの命を…助けてくれるニダか?」
しろくまくん「当然クマ。クマは日本を征服したいだけクマ。それ以外に興味はないクマよ!(嘘だけどクマ!)」
チャイナさん「当然手伝うアルよね?属国なんだからそれ以外の答えはないアルよ?」

チョゴリアン(ここで断ったら、確実に征服されるニダ!でもこれに乗っても、『助からない』ニダ!中華の宗主国はいつだってウリを徹底的に搾取してきたニダ!それだけならまだしも西洋文明で最も貪欲な熊が上についているニダ!どうあっても『助からない』…それが事実ニダ!ならば答えは決まってるニダ!)

チョゴリアン「だが断るニダ」
チャイナさん「ちょ、ちょっとまつアル!お前を使うことでワタシの負担を減らす目論みをパーにするつもりアルか!?」
しろくまくん「なにをいってるクマ?冗談だとしたら面白くないクマよ?」
チョゴリアン「むかーし、ウリが宗主と仰いだ国があったニダ」
チャイナさん「お前の宗主国はワタシアル!狂ったアルか!?」
しろくまくん「一体何をいってるクマ?」
」チョゴリアン「その国は他のどんな国より戦争に強く、お前達ロシアや清の先祖も易々と飲み込んだニダ」
チョゴリアン「だけど、そんな怪物が本気を出しても征服できなかった国があったニダ」
チャイナさん「!」
しろくまくん「!」
チョゴリアン「その国、『元』もやがて衰え滅んだニダ。でもあの国『日本』は、その頃からずっと、あの海の向こうで繁栄しているニダ。そんな化け物中の化け物に、おまえら風情が勝てると思ってるニダ?お笑いぐさニダよ!ウェーハッハッハ!」

ドテラ撫子さん(あ、壊れた)


818 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:28:14

しろくまくん「戦争準備は順調クマ!コケにしてくれた半島は徹底的に滅ぼしてやるクマ!」
チャイナさん「そ、そうアルか…(でも考えてみれば、宝物も略奪されて父祖の土地の満州もとられて…もしかして組む相手を間違えたアルか?いやそんなことはないはずアル!)」
チョゴリアン(ももももうだめニダ!正真正銘死ぬニダ!やけになってあんなこといわなきゃよかったニダ!!!)
ドテラ撫子さん「ところでちょっとお聞きしたいのですが。朝鮮の中立化はどうなりましたっけ?(棒読み)」
チャイナさん「あ、あれは我々二国間の話アル。ロシアが浸食する分にはワタシは口出ししないアル!(ワタシは無関係としておいて、土壇場で宣戦布告して美味しいところをいただくアルよ。中華復権の第一歩アルよ!)」
しろくまくん「朝鮮がクマに征服されるのは既定路線クマ。お前はそれを温和しく見ていればいいクマ。(次はお前クマね!)」
ドテラ撫子さん「なるほど…そうですか。(無表情)」

チャイナさん(ロシアの名前は効果抜群アル!あの大鬼が怯えを隠して振る舞う様は胸が空くような気がしたアルよ!)
チョゴリアン(ウ、ウリにはわかるニダ!あの無表情は『心底怒った』無表情ニダ!い、いったいどうなるニダ!?(じょわ~))
ドテラ撫子さん(なるほどなるほど。そういうつもりですか…ふふふ。ならばこちらにも考えがありますからね?)

ジョンブルさん「えー、世界の皆さん。これから極めて重大な発表を行います」
しろくまくん「?」
チャイナさん「?」
ジョンブルさん「我が国は、栄光ある孤立を捨て、大日本帝国と軍事同盟を結ぶことを決定いたしました」
しろくまくん「な、なんだってー!!」
チャイナさん「あ、有り得ないアル!あの英国が他国と組むなんて!」
ジョンブルさん「なおこの同盟では、片方が複数の国家と戦争状態に陥った場合に、他方が即座に参戦するものとします」
チャイナさん「どういうことアル?これは同盟というには少し弱くないアルか?」
しろくまくん「クマー?…クマ!これはやられたクマ!!」
チャイナさん「なにをいってるアルか?(これでワタシは参戦できなくなったアル…逆に助かったような気もするアル)」
しろくまくん「クマが日本と戦争になっても、あの腹黒は中立を保つといったクマ!」
チャイナさん「そうアルね」
しろくまくん「だからこれは戦争を抑止するための同盟じゃないクマ!あの腹黒、中立を装って徹底的にクマへ嫌がらせをするつもりクマ!戦争にはならない程度で、列強国として軽挙ではない範囲で、全力で援護する、そのつもりだといってるクマ!!仮にこっちが非難しても同盟国だから支援するのは当然と無視されるクマ!!」
チャイナさん「アイヤー!は、腹黒過ぎるアル!」
しろくまくん「ハッ!これが公表されるからには、日本は徹底抗戦する気になってるクマ!まだ日本を潰すには極東の戦備は足りないクマ!」

ドテラ撫子さん(ふふふ。思ったよりうまくいきましたね…これで憂いもなくなりました。戦備も十分です。全ては計画通り…)


819 :わかる?の人:2013/11/11(月) 00:29:47

以上です。撫子さんの内心の黒さと、聖属性的清らかな視線への弱さをだせたと思っておりますw


>>823
この後、司法体制が整っていないとの指摘をし、領事裁判権は当面ありということになったということで。
まだ青年トルコ革命が起こってませんしね。

>>831
この世界の朝鮮は日本大陸の存在のせいで、史実以上に小国根性が染みついてます。
仮に背後からの一撃を狙っても、史実の旅団が師団になる程度に巨大化している日本にとっては、がんばれば対応可能な範囲かと。

>>832
小人さん情報により、柴中佐が指摘したとされる馬蹄銀・玄米の鹵獲イベントは、ロシアにやって貰うことになりました。
代わりに防備強化は公使館の権限が許す範囲で行われているでしょう。島津がいるとか。

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最終更新:2014年01月11日 17:18