291 :わかる?の人:2013/11/16(土) 23:20:28

ネタ優先のスーパー系SSいきますよー
今回は幕間編です。戦争はあまりありません。

日本大陸の鉄道軌間について等をつじつま合わせにちょっとだけでっち上げてます。
鉄道にはあまり詳しくないので、あれこれ結構適当です。

あと旅順要塞陥落を直接描写してなかったので、チョッパヤでねじ込んでおきます。
陥落したと思わせつつ描写しないことで、あとで「いつ旅順要塞が陥落したと思っていた?」ネタにつなげようと思っていたわけではありませんw

ついでにショックで迷走したクマ関係で英国紳士を暗躍させてみます。
どうせネタ系だし!リアル系はひゅうが氏や他の方にかなわないからいいんだもん!


292 :わかる?の人:2013/11/16(土) 23:21:04

ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 戦争編(2)

参謀本部「鉄道連隊による南満州支線の調査結果がでました」
ドテラ撫子さん「どうだったのですか?」
参謀本部「適切な保線が行われている条件下であれば、我が日本標準軌(1515mm。旧呼称:5尺軌)の車両は、ロシア広軌(1520mm)路線を運行可能であることが確認されました」
ドテラ撫子さん「おお、それはめでたいですね」
小人さん(軌間でわずか5mmの違い。単純計算では許容範囲内で片付けられるんだけど、実物がどうか分からなかったからね。運行していると軌間は少しずつ狂うものだし、保線の実体も国によって違う)
ドテラ撫子さん「ですが朝鮮半島南北縦貫鉄道を、わざわざ四尺二寸軌(1272mm。日本狭軌の一つ)にしたのは、こうしてみると無駄になりましたね」
小人さん(余剰車両を転用するという名目で当面狭軌としたんだ。改軌を見据えての名目で車両限界はとったけど。だけど尺貫法で決められた軌間とか、変な気分になるよ)
参謀本部「あの時点では適合可能と断言できませんでしたから。適合しない場合に備え、ロシア広軌との三線軌条も視野に入れたのは、当時であれば致し方ありません。さすがにロシア広軌そのもので建設するわけにもいきませんでしたし」
ドテラ撫子さん「まあそうですね。縦貫鉄道の日本標準軌への改軌もいずれしましょう。それよりは今後の兵站です」
参謀本部「はい。これで次期兵站体制は甲案となります」
ドテラ撫子さん「ええと…大連を新たな基幹陸揚げ港に指定。本土からそのまま持ち込んだ機関車と貨車を投入し、兵站を展開。なお釜山からの貨車は遼陽で止めるか、必要とあれば台車交換ののち北上すること、ですか」
参謀本部「はい。大連港の港湾能力については、特別工鉄兵団が総力を挙げて復旧中であります。あとは旅順が陥落すれば、安心して使えます」
小人さん(三十五式三十糎列車砲も、旅順軍港攻撃時は狭軌台車だったんだよね。狭軌台車だと安定が足りない恐れがあるのでアウトリガを出したけど…これで折を見て標準軌台車に載せ替えか。ちなみに日本標準軌があるなら、日本広軌もあるわけで。僕らのなかでも鉄分多めの人たちは大ハッスルだよ…)


ドテラ撫子さん「それにしても盛大に弾薬を使いましたね。新聞でも『我が軍火砲は恰も大噴火の様相。露軍勇戦すれども敗退す』などの文字が躍っていますし。ご機嫌ですね」
小人さん(単位時間あたりの最大投射能力は、同じ師団同士で比較しても史実の5倍を軽く超えるからねえ。史実とは逆に陣地攻撃に向かない榴散弾ではなく榴弾を主流としたから、効果の点では5倍どころじゃないはず…なのにこの大量消費。いやん)
ドテラ撫子さん「それにしても、本格的な駐退復座機を備えた砲というのは、次元が違いますね」
参謀本部「はい。速射性が違います。思い切って砲あたりの一基数を50発と定めましたが、それもあっという間に消費されてしまいます」
小人さん(なんだか基数が第二次大戦前の水準に似てきたんだけど…それも砲兵の射撃能力が高まったからか。そしてもっと砲弾を、と堂々巡り。大戦でも起きることだ、これは)
ドテラ撫子さん「火力主義というのはかくも大変なものなのですね」
参謀本部「各師団の輜重大隊や弾薬大隊の陣容は強化していますが、大規模会戦や要塞攻略となると、厳しいですな」
小人さん(歩兵の近接支援火力としての歩兵砲と、陣地を制圧するに向いた迫撃砲もある。それに意外に使い勝手のいい列車砲のような大口径砲もある。兵站への負担は増すばかりだ。輜重兵站を馬鹿にする風潮が芽生えることはこの日本では有り得ないね)
ドテラ撫子さん「そのために、鉄道輸送を活用し大規模な兵站集積所を複数構築。師団兵站は兵站集積所からの輸送を旨とする、ですか」
参謀本部「はい。ただし末端の兵站は馬匹輸送なこともあり、作戦級柔軟性が制約される懸念がありますな。将来への課題ではあります」
小人さん(未来の概念で現在を戦うのが僕らの常だけど、やはり限度はある。せめてもと輜重車(要するに馬車)の改良もしたし、人力の軽輜重車(つまりリアカー)の配備もしたけど。これ以上は自動貨車(トラック)が実用化されなければ…)


293 :わかる?の人:2013/11/16(土) 23:22:30

第三方面軍「情け無用!撃て!であります!」
第三方面軍「鉄道兵站がつながったらこっちのものであります!糸目をつけずに撃ちまくるであります!」
旅順要塞「艦隊もほぼ壊滅した上、相手はまるでこっちの保塁の位置を知っているかのように対応している。それに火力は脅威的すぎる。さらには壊血病も…」
小人さん(まあ基本的な設計は同じだし、知ってるといえば知ってるんだよねー…病死した牛を投げ込むようなことをしないだけ、ありがたいと思っていただきたい…え、やったほうがよかった?)
旅順要塞「も、もう限界だ!降参する!」
第三方面軍「降伏を受け入れるであります!」

(旅順攻囲戦終了)

参謀本部「第三方面軍が旅順要塞を陥落せしめました」
ドテラ撫子さん「おや、予想外に早い。これもめでたい!」
参謀本部「その代わり、損害も弾薬消費損害も少なからぬものがありましたが」
小人さん(報告書、見たくない!特に弾薬消費の項目!)


しろくまくん「旅順の太平洋艦隊が壊滅して要塞も降伏してしまったクマー…」
しろくまくん「でも極東に向かっている第二第三太平洋艦隊があるクマ……!」
しろくまくん「列強を甘く見ないことクマ!!(クワッ!)」

戦艦
クニャージ・スヴォーロフ
インペラートル・アレクサンドル3世
ボロジノ
オリョール
スラヴァ (日本が大量発注した富士型戦艦に警戒して早期建造されていた)

シソイ・ヴェリキー
ナヴァリン
インペラートル・ニコライ1世

海防戦艦
ゲネラル・アドミラル・アプラクシン
アドミラル・セニャーヴィン
アドミラル・ウシャーコフ


294 :わかる?の人:2013/11/16(土) 23:23:36

しろくまくん「バルト海を空っぽにしてまで、最新鋭艦を組み込んだこの陣容なら負けるなんてありえないクマ!」
しろくまくん「イギリスとオスマン帝国に阻まれて黒海艦隊は出せなかったクマが…」
しろくまくん「ここは他国から購入してでも戦力をさらに水増しするのはどうクマ?引き渡しをウラジオストクでしてもらえれば、何とかなるクマ!」

英国諜報部「…とのことです」
ジョンブルさん「ふむ。なるほど。(根本的に一手遅い。いまから軍艦を入手したとしても、戦力化の時間がない。それ以前にそもそもウラジオストクで引き渡しなど無理難題以外の何物でもなかろう。とはいえ、妨害はせねばならん)」


しろくまくん「軍艦を売って欲しいクマ!それもできるだけ新しいものを!」
ゲルマニアさん「何を言っているのかね。大ドイツとしては、海軍拡張に忙しいのだ。新鋭艦は売れないな。ブランデンブルク型戦艦から1隻程度ならよいが」
しろくまくん「それはちょっと古いクマ!でも背に腹は…」
ゲルマニアさん「ああ。そういえばその艦は、機関故障のため長期ドック入りになっているが」
しろくまくん「う、動けない戦艦は困るクマ!動ける戦艦がいますぐ欲しいクマ!」
ゲルマニアさん「それならこの話はなかったことにしよう」
ジョンブルさん(うむ。ドイツへの要請がうまくいった。だがドイツ帝国の海軍拡張には目を見張るものがある。これが欧州の不安定要素にならねば良いのだが…)

しろくまくん「軍艦を売って欲しいクマ!それもry」
マリアンヌさん「同盟国のよしみはございますが、わたくしの海軍もイギリス海軍に対抗するため必死ですの。ほら、あちらも注視しておりますでしょう?ですので急に穴を空けるのはいささか…」
ジョンブルさん(にらみつけるのも同盟国の役目。こちらと歴史的に深い因縁があるフランスは厄介だな。私が干渉すると逆に激発しかねん。もし売約が決まったら、回航時にはせいぜい妨害をするつもりだが…)
しろくまくん「それは残念クマ…」
マリアンヌさん(戦艦ではイエナとシュフランあたりを当てにしていたのでしょう。あとは装甲巡ですが、ジャンヌ・ダルク以降は外洋航行性能をあげた新鋭艦。タンブルホームでないのが至極残念ですが、数も少ないのでこちらもちょっと出せませんわ)
ジョンブルさん(売約ならず、か。よし。ここが一番不安だったのだ)
マリアンヌさん(それに引き渡しがウラジオストクというのも。わたくしを戦争に巻き込みたいと?論外ですわね)

しろくまくん「軍艦を売って欲ry」
マカロニさん「あ、御免ね。いまの戦争中は売れないよ」
しろくまくん「ど、どういうことクマ!?」
マカロニさん「そっちに軍艦を売ったらアームストロング社から砲の引き渡しを停止するっていわれちゃってねー。それやられるとこっちの建艦計画がねー。いやー、きたない、さすが英国紳士、きたない」
しろくまくん「な、なんということクマ!あの腹黒、なんということをしてくれるクマ!こうなったら大西洋を渡るクマ!!」
マカロニさん(これでいいよね?なら例の約束はよろしく…)
ジョンブルさん(うむ。アームストロング社の件はこれで問題ないし、そちらのほうも問題なく根回ししておこう)
マカロニさん(ヒャッホー!撫子ちゃんとのお食事会だー!)


295 :わかる?の人:2013/11/16(土) 23:24:24

しろくまくん「軍艦を売ry」
ガンマンさん「こちらとしては中立を守るつもりでね」
しろくまくん「そこをなんとかしてほしいクマ!」
ガンマンさん「ふうむ…(難しいな。ここで売ったらロシアに荷担したと見なされかねない。儲け話ではあるが、講和仲介の名誉は金では買えない…)わるいな。その話は受けられない。中立が国民の望みだ」
しろくまくん「そうクマか……クゥマァ…あとは南の方にいくクマー…」
ジョンブルさん(うむうむ。いずれ講和仲介がアメリカに依頼されるかもしれない、と囁いた甲斐があったな)

しろくまくん「軍ry」
南米三人衆「「「売ってもいい!」」」
しろくまくん「ほ、ほんとうクマか!?」
南米三人衆「「「ただし引き渡しは、サンクトペテルブルクでだ!三国間での調整などに時間がかかるから、引き渡しは早くて来年の春だな!」」」
しろくまくん「そ、それでは間に合わんクマ!」
南米三人衆「「「ぶっちゃけ英国の圧力があってな!仕方ないんだ!」」」
しろくまくん「あ、あの腹黒ォォォォォ!!クゥマアアアアアアァァァァ!!」
ジョンブルさん(うむ。ちょっと露骨すぎたか…まあいいさ)


ドテラ撫子さん(はっ!なんだかどこかで勝手に空手形が切られたような気がする!?)


モンテさん「おいらも宣戦布告してるんだよー…誰からも気付いてもらえてないけどさー…」

モンテネグロ公国は、この後の日露戦争の展開を見たうえで宣戦布告した事実を『なかったこと』にし、結果として『21世紀まであの日本と戦争していた国』と変な意味で伝説になるのでした。


296 :わかる?の人:2013/11/16(土) 23:25:26

以上です。wiki転載OKです。

それにしても、しろくまさんにしあわせがおとずれるのはいつなのでしょうね。(いけしゃあしゃあ)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年01月11日 17:17