631 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22:23:53

では続いて、なごみ系を目指しているような気がするドテラ撫子さんでわかる?シリーズもいきますね。


632 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22:26:44

ドテラ撫子さんでわかる?戦間期~日露戦争 戦争編(3)


ドテラ撫子さん「えー、こたつ会議を始めますね。今日は熊鍋ですよ」
ネーデルさん「ちなみに今回の鍋奉行兼取り分け係は僕だよ!」
ジョンブルさん「(これは日本風のジビエシチューとでもいうものか?)うむ。おっ、これは美味だな。熊など野蛮かと思ったが、なかなか…」
ドテラ撫子さん「熊肉は臭みが強いといわれがちですが、素材を適切に処置して、さらに味付けを工夫すればこのとおり」
ジョンブルさん「(はふはふ)それは我が国の労働者階級にいってやりたい言葉だが。(これは、将来のロシアの扱いに対する暗喩か?ふむ…)」
ネーデルさん「あー…うん。まああれを変えるのは難しいと思う…(もぐもぐ)」
ドテラ撫子さん「肉ならたぁっぷりありますから、遠慮なさらないで下さいねー(熊を食べて熊退治の験担ぎですよ!)」

しろくまくん「はっ!…い、嫌な夢を見たクマ。食われる夢なんてとんでもないクマ…大規模ストライキも起こったし、戦争だけでなく下層民対策でも気が休まらんクマ……」
(しろくまくんに久々の幸せが!幸運にも血の日曜日事件不成立ですよ!まあ国内の不穏情勢は高まってますけどね!)

ドテラ撫子さん「さて、会議を再開しましょうか」
ネーデルさん「んー(締めはおじやにするか、それともうどんか…悩むよ)」
ジョンブルさん「そうだな。私が気になっているのは、君が、最終的にどのようにこの戦争を終えたいのか、ということだ。(それが我が世界戦略に反するものであれば……ええと、どうしよう?)」
ドテラ撫子さん「んー…周辺勢力との間に、緩衝地帯を作ること、ですね。安全のために。(引きこもりたいのです)」
ジョンブルさん「そのために、満州を、かね。我が至宝たるインドのように?」
ドテラ撫子さん「いえ。私が欲しいのは、緩衝地帯であって、利権ではないのですよ」
ジョンブルさん「ふうむ?それはいささか奇妙に聞こえるね」
ドテラ撫子さん「満州は、天然の要害と距離に守られたインド亜大陸とは異なりますから」
ネーデルさん「西にシベリア鉄道を持つロシアあり。南にやたらと乱れる清国あり、だね?(うーん…ここはうどんか?でも初心者もいるし…)」
ドテラ撫子さん「はい。満州を取ってしまえば、利権の多い満州を守るために苦労しないといけません。それは緩衝地帯というにはほど遠い。(そして引きこもりからもほど遠いのです)」
ジョンブルさん「なるほど。ではどのような終幕を考えているのかね?」
ドテラ撫子さん「それはですね……」
ネーデルさん「よし、おじやにしよう!熊肉の濃い味わいが溶け込んだスープを粥にするんだよ。半熟に蕩けた玉子と散らしたネギがたまらないんだ!」
ジョンブルさん「む、むむ!そういうのもあるのか!それを聞いたら黙っておれんな!」
ドテラ撫子さん「えーと、まずは、食べてからにしますか」


633 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22:27:32

ドテラ撫子さん「はぁ、美味しかった。さて、仕事にかかりますか」

ドテラ撫子さん「対露戦略は第二段階に入りました。第二段階の目的は、南満州の制圧。そのためには来寇するロシア艦隊を撃滅し、本土周辺の制海権を維持する必要がありま」
軍令部「情報によると、バルト海艦隊より分派されたる二個艦隊、第二太平洋艦隊と第三太平洋艦隊が、地中海航路とアフリカ周り航路に別れて東進中とのことです」
ドテラ撫子さん「黒海艦隊は動かせず、ですか。オスマン帝国もイギリスも予想以上にいい仕事をしてくれたようです。ふふ…」
小人さん(この周到さをどうして引きこもり以外のことに使えないのか…)
軍令部「この第二第三太平洋艦隊がウラジオストクに入港して戦闘力を回復し、その上で組織的に通商破壊を行った場合、我が方に経済的にも政治的にも大打撃を与えることが可能です」
小人さん(旅順攻防と樺太・シベリア東海岸制圧戦などの影響から、ウラジオストク軍港の海上防備はかなり堅くなってるようだ。洋上から軍港を直接攻撃するのは困難か)
ドテラ撫子さん「つまり、この第二第三太平洋艦隊がウラジオストクに入港する前に、洋上で撃滅するべきであるということですね」
小人さん(第二第三太平洋艦隊…これはいまいち呼びにくいッ!この小人さんが名付け親になってやるッ!そうだな…バルト海から来たという意味の『バルチック艦隊』というのはどうかな!)
ドテラ撫子さん「いいですね。そのロシア艦隊はまとめてバルチック艦隊と呼びましょう。海軍としてはどのように?」
小人さん(ナチュラルに受け止められた!?)
軍令部「海軍としては、聯合艦隊はバルチック艦隊迎撃を想定した訓練を重ねるとともに、新設分の特設哨戒艦艇および仮装艦艇を南方航路に展開し、バルチック艦隊の来寇を警戒します」
ドテラ撫子さん「具体的には?」
軍令部「南西諸島~台湾~海南島の航路およびその周辺、小笠原諸島~マリアナ諸島の航路とその周辺の哨戒。またフランス植民地の港湾の監視も進めます」
ドテラ撫子さん「ふむ。バルチック艦隊はイギリスおよびオランダ植民地への入港は拒否されていますし、アメリカは中立を堅持する模様ですから、ほぼ間違いなくフランス植民地に寄港しますからね」
軍令部「なお、仮装艦艇については海南島には近寄らせません。フランスとの現地戦力相互通告義務対策ですな。フランス経由でロシアにこちらの動向が知られるのはよろしくありません」
ドテラ撫子さん「よろしい。次は本題である陸軍側です」

参謀本部「はい。陸軍は、満州に展開する四個方面軍をもって満州総軍を編制済み。作戦指揮権を総軍司令部に委譲しております」
ドテラ撫子さん「大本営陸軍部(参謀本部)の所轄は、あちらへの増援の編制と、兵站管理および輸送計画が主になっていますね」
参謀本部「はい。おかげで『これじゃ参謀本部じゃなくて兵站本部だ』といわれる始末です」
ドテラ撫子さん「まぁ、腹が減っては戦は出来ませんからね」
小人さん(なんとなくいいにおいを漂わせてると説得力があるね)
ドテラ撫子さん「……(お土産がなかったのが悪かったかな?)」
参謀本部「さて、満州総軍は奉天南方に於いて防衛線を構築し、ロシア軍とのにらみ合い状態にあります。ロシア軍は我が火力を警戒している模様です」
小人さん(榴弾を大量使用したことで、向こうの負傷者が多いのもあるか。砲弾病も起きているようだ…パンドラの箱を開いてしまったか?これに対する次の戦備も練らないと。仕事が減らないよー!)
ドテラ撫子さん「ああなるほど、イギリスからの情報によると、シベリア鉄道も大忙しのようですし、何か起きそうですね」
参謀本部「はい。ロシア側の兵站能力については、単線であるシベリア鉄道を事実上の一方通行状態にする事を想定して見積もっております。それからすると、ロシア軍が大規模な行動に出る可能性があります」
小人さん(我々だって出来ることは、彼らにも出来る、ということで考慮するようになってた…)
参謀本部「また列車砲の存在が敵側にも響いたのか、ロシア軍の蠢動も、鉄道から離れた地域に重点を置くような嫌いがあるようです」
ドテラ撫子さん「兵站線と一体になりつつ機動的に使える大口径砲であるため、その実態以上に敵への重圧になるわけですか…」
参謀本部「はい。そのため、特別工鉄兵団の一部を投入し、大車輪で陣地を構築中であります」
ドテラ撫子さん「特別工鉄兵団の増強も著しいですね。このまま常設にしちゃおうかしら?公共事業にも使えるかもしれませんし」
小人さん(なにそのアメリカ陸軍工兵司令部…)


634 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22:28:26

秋山支隊「支隊といいつつちょっとした軍規模なんだが…しかし蒸気機械力というのは侮れんな」
特別工鉄兵団「掘るよー掘るよーざっくり掘るよーがりがり掘るよー掘って作るのが僕らのお仕事さー」
近衛後備師団「ありがてえありがてえ」
第八軍「助からの。凍った地面ば掘らのはうだで」
小人さん(念のためのオールスター陣営!でもなんで津軽弁?)

露騎兵支隊「日本軍の火力を支える兵站は鉄道頼りと聞く。ならばこれを脅かすことで、戦争の流れを掣肘できるはずだ!」
第二鉄道連隊「こんなこともあろうかと、馬賊対策として武装装甲列車を配備しておいて良かったわい!」
露騎兵支隊「むう!あれは一体…敵の兵站列車か?」
第二鉄道連隊「ドンキホーテさん、いらっしゃい!そしてさようなら、だ!」

露騎兵支隊「ぐぬぬ……兵站線防衛まであれほどの兵力を用意しているとは!だが偵察は果たせた!」

露第二軍「(ひょっこり)このへんが日本軍の一番の弱点だそうだが…なにこれ?」
秋山支隊「(きらーん☆)ちょっと運動戦につきあってもらおうか!」
第八軍「正面は任せてぐれ。塹壕サ使ったきや負痒いね」
近衛後備師団「よーしこっちゃこいこっちゃこい」
露第二軍「ゲェー!日本軍!?」

(黒溝台会戦)

ドテラ撫子さん「これまたひどい」
小人さん(場所的に弱点なのは間違いないけどね…だからこそ補強するのさ。後知恵万歳!)

 

おまけネタ


SHIMAZU「円匙はよかなあ!殴ってよか、突いてよか、首を落としてよか!」
小人さん(円匙って首を落とせるもんだったっけ…?)


チョゴリアン「ウ~リ~は中立~誰にも~縛られないニダ~」
小人さん(なんか風系のロボットが怒って地底世界から飛んできて迷子になって地球を何周もしそうなフレーズが!?)


須東九朗「迫撃砲弾が一発撃たれる度に1円もらってたら、今ごろ大金持ちだぜ!」
小人さん(それは史実でのストークス氏の逸話と、とある映画を知らないとわからないネタだね)


635 :わかる?の人:2013/11/17(日) 22:29:04

以上です。Wiki転載OKです。

まあいつもながら戦闘がダイジェスト化していてドテラ撫子さんのあれこれが中心。
いや掛け合いが基本のドテラ撫子さんシリーズはこれで良いのだ!きっと!

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最終更新:2014年01月11日 17:17