717 :名無しさん:2013/11/28(木) 02:59:11

【ネタ】 たぶん知らない人のほうが多いであろうマイナー漫画ネタ

――北米陥落。
そして、電磁波の障壁でやっとの思いで封じ込める。
そこまでは――原作通りであったといえよう。

「で、どうするんです? あいにく私はこれの原作とやらを知らないのですが……」
「アニメ化もされてない漫画ですからねぇ~知ってる人のほうがどうしても少人数なのは仕方ありませんよ。実際、私も知りませんでしたし」

某元魔王にその唯一無二の相棒とまで呼ばれる元宰相の2人の老人は
夢幻会の長老たち――と言う名の老人会――とカレーを食べながら今日も元気に会合をしていた。
最も、夢幻会の意思決定の『会合』は既に自分たちの子供世代に移っている。

だが、それでもなお、彼らは長老会を色々と充てにしているようで、あれこれと助言を求めてきたりとそのことに対する不安の様な物を感じざる得ないのは仕方ないだろう。

だが、まさか、この世界が漫画の世界であったのはびっくりだ。
「――『シャヘル』でしたか?」
「はい! 超遺伝子生命体などと出版社に煽られましたが、正式名称は『シャヘル・スウォーム』。
 私が覚えている限り、設定上では、カンブリア遺伝子の発見によりつくられた試作生命です!」
『カンブリア大爆発』と呼ばれている歴史的出来事がある。
簡単に言うと、ある年になると突然、生物の種類が増えた、それもものすごい数。と言うのがカンブリア大爆発である。
そのカンブリア大爆発が起きたとされる、カンブリア紀の地層に眠る微生物からある遺伝子がサンプリングされたことで世界は騒然となった。

人類の夢であった『不老不死』が手に入るかもしれない。


718 :名無しさん:2013/11/28(木) 02:59:55

そんな、遺伝子。カンブリア大爆発の発生はその遺伝子によるものであったと発見された当時は大騒ぎされた。
だが、そのニュースを青い顔で聞いていたもの達がいる。そう――転生者たちだ。
特に――それの熱心な読者であった転生者だ。

その遺伝子には一つ大きな欠陥があり、それ故に次代に引き継がれることなく消えていった。
と、されているが――ほどなく高度な遺伝子操作技術はそのエラーを修正。
『試作生命』……「シャヘル」が誕生した。
そして、それを聞いた転生者は確信した。
間違いない。

ここは――漫画『イ○ブンソウル』の世界だと。

何故か、日本が大陸化して夢幻会とかがいたりするが、間違いないと。

だが、ここでその転生者たちは大きなジレンマに陥る。
と言うのもその転生者は――作品のファンであったが故に、今ここで干渉すれば原作に登場するキャラクターやら架空兵器を見ることが出来ないではないかと言う……しょーもないジレンマに悩んだのである。
と言うのも、原作第1部は人間の遺伝子を与えられ、それを取り込んだことで『知性』を獲得したシャヘルがバイオハザードを起こした結果、2年で南北アメリカ大陸がシャヘルによって完全に支配されてから十数年程度たってから始まるからである。

今、ここで! シャヘルのバイオハザードを防いだら、あのロマン兵器!
人型二足歩行ロボット!(と言ってもパワードスーツ)が開発されないではないか!
……ある意味、ジオンが戦争に踏み切らなければモビルスーツが戦場で活躍するはずない! とでも言いたげな理由のせいで
悩んだ結果――

バイオハザードを止められるときは過ぎてしまった。
そして、夢幻会のお偉いさんは愚か、雲上人たる長老たちにまで睨まれ、事の始末をつけるために監視付きで、陣頭指揮を執る羽目に陥ったのである。

「で、原作通りになぞるだけなら放っておけばそうなると思うが、そんな事が許されるの思っていますか?」
「い、いえっ! と、とんでもありません!! げ、げ、原作の日本は日本軍を結成、南北アメリカ大陸を支配する怪獣じみたシャヘルの群れと、太平洋で長きにわたって戦う事になりますが! お、遅くても10年でしゅ、収束させてみせます!!」
しかも監視とは雲上人達。

「原作の日本はあくまで普通の日本だったのでしょ? 大陸ですから、もっと色々出来ますね。さて……お手並みを拝見しましょうか?」
実は、東条さんと近衛は原作を読んでいる事を知らない転生者に明日はあるのか!

「と、とりあえず、げ、原作に出てきた、ぼ、ボイドフィールド技術をじ、実用化します!」
「へぇ? で、それって何?」
「げ、原子を強制的に分解させる、り、力場、ボイドフィールドと言うのが、ありまして、原作では、原子分解時に放出されるエネルギーを動力に用いたり、ボイドフィールドそのものを兵器として使用してました!
おまけに、原作日本政府は、戦後の復興需要のさい、大量のエネルギーが必要になるとしてボイドフィールド関連技術でエネルギー関係を独占する気でした!
あ、あれをじ、実用化すれば!」
「まぁ……がんばってくださいよ? ああ、そうそう……で、大陸だから2年もあれば出来ますよね?
ところで、そのなんとかフィールド関係技術で世界を云々のところ、詳しくお願いできますか?」
「」

て、転生者に明日はあるのか! よりにもよって、マイナー漫画だったが故に
小心者の転生者に降りかかる様々なあれこれをクリアできるのか!

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上で大陸日本ならBETAも楽勝的な物をみて唐突に思いついた。
知名度の低い作品だから、自己満足なのは反省している(キリッ

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最終更新:2014年01月20日 21:14