628 :yukikaze:2013/11/17(日) 22:19:02

ひゅうが氏乙です。
極東ロシア軍は完全に消滅ですか。これ・・・第一次大戦で、ロシアは碌に動けずに、ドイツ軍は冗談抜きにシュリーフェンプランそのままでやらかすかも。

では返礼としてアメリカ赤化の続き。日本海軍の動向もちょっと出るよ。

日本によるガワール油田、ブルガン油田の二つの大油田の開発の報はアメリカ石油業界を文字通り崩壊に追い込んだ。
これまで世界の石油産出量は、約半分近くがアメリカ国内で産出されており、そうであるが故に、石油ゲームにおいてアメリカは主導権を握ることが出来た。
報告が駆けめぐるが早いか世界の石油価格は大暴落し、世界中に石油を輸出していたアメリカは大損害を受け、アメリカ・ニューヨークの石油関連株は大暴落し、シカゴの先物市場は大混乱に陥った。
当然のことながら、事態は石油産業だけでなく、石油製油、石油加工品などの関連株も軒並み下落し、まさに大恐慌再びという事態に陥ることになった。

これだけでもアメリカ経済にとっては大損害であったのだが、止めを刺したのがノルマンディー上陸作戦に成功した直後に、日本政府から出された「近衛声明」であった。
この声明で、近衛は、大戦後の欧州復興計画に全面的に協力することを約束し、その為の資金を(精査は必要であるが)惜しむことはないと明言をしている。
この時点で、日本は既に戦争の帰趨ではなく、戦後について考えているという点で興味深い所ではあるが、この声明に対し、亡命オランダ政府やベルギー政府などはもとより、自由フランス政府も全面的に賛同を示したのはアメリカにとって大きな打撃であった。
これまでフランス市場を獲得するために多大な投資をしてきたのに、自由フランス政府はあっさりとそれを反故にしたのである。これは米国経済の壊滅を理解したことや、これまで独自の発言力を得る為にアメリカにすり寄っていたド・ゴールが戦争指導のまずさから日英政府に見限られ、完全に失脚をしてしまったことも大きかった。

ここにアメリカ政府は欧州市場から完膚なきまでに叩き出されることを宣告された。
もう一つの有望市場であったロシアも、このアメリカの体たらくに見切りをつけ、東欧諸国との枢軸体制確立に外交的努力を重ねるようになり、冷酷に捨てられることになった。
アメリカにとってのフロンティアは永遠に失われたのである。

無論、この事態を受け入れるほど、ロングは往生際は良くなかった。
彼は再建中の太平洋艦隊全力を以て日本を叩きのめすことを海軍に指示した。
確かに日本には、紀伊型2隻と長門型4隻の6隻が後詰として控えているものの、恐怖の的である空母機動艦隊はほぼ全艦が欧州海域であり、今ならがら空きと言っていい本土を叩けると主張したのである。
海軍上層部は、錬度不十分のモンタナ級とアイオワ級2隻づつで攻めても、相打ちが精々で、欧州から大挙押し寄せた空母機動艦隊によって東海岸が叩きのめされるだけだと、全力で説得したのだが、狂気に彩られたロングが受け入れるはずもなく、首脳部を更迭してまで強引な対日戦(限定戦)を行おうとしたのだが、彼の対日侵攻計画は幻に終わることになる。

1944年8月6日。日本の領土であるマーシャル諸島において、初の核実験が行われ全世界にその成功が配信されたのであった。


629 :yukikaze:2013/11/17(日) 22:21:08

本日はこれまで。
軍事的にも経済的にもアメリカは完全に詰みました。
ただ・・・現時点において大統領を罷免することはできませんので、大統領を更迭しようとする派は、後4年は待たないといけません。
そしてロングはその4年の時を待たせてやる程お人よしではありません。

アメリカ赤化が始まります。

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最終更新:2014年01月28日 21:12