424 :わかる?のひと:2013/12/09(月) 01:15:40

ドテラ撫子さんでわかる?戦間期 平和にぬくぬく編(1)


ドテラ撫子さん「ぬくぬくいー…うんうん。良い日常はこうじゃないといけませんねー」
小人さん(満州鉄道開業か…景気がいい話だね。こっちは復員後の社会を立て直さないといけないのに。こっちも台湾縦貫線と海南東西線は開通したけど、二島の同化政策の推進もあって手がかかるし…)
ドテラ撫子さん「その満州鉄道向けに、機関車とか客車とか貨車とかの発注が入ってるからいいじゃないですかー」
小人さん(まぁ、欧米蘭も日本標準軌(1515mm)やロシア広軌(1520mm)の車両をすぐには用意できないからね。改軌するにもロシア広軌から欧州標準軌(1435mm)は骨だろうし。鹵獲したロシアの機関車や貨車もあらかた返還しちゃったし、ロシアは大変だろうから、日本から手配するのが順当なわけで…)
ドテラ撫子さん「哈爾浜や奉天で山積みになってましたしねーあれだけ国内からなくなると大変でしょうしー」
小人さん(なんか君、甘いよね)
ドテラ撫子さん「ぬくー…日露戦争で重工業の振興と編成を同時に出来ましたし、がっつく必要はないと思いますよー…ぬくー」」
小人さん(ま、いいか。あまり余裕がないのも警戒される元だ。僕らも前の世界では…ね…)

しろくまくん(戦争は終わったクマが、国内の秩序ががたがたクマ!陸軍の再編と、海軍の再建もあるクマ。努々無駄遣いは出来ないクマ…)
ジョンブルさん「中央アジアにおけるお互いの勢力圏について再確認したいのだがね」
しろくまくん「しかたないクマねー…クマは中央アジアにはあまり興味ないクマ。(いま英国を敵に回す余裕はないクマ。バルカン半島方面でもオスマン帝国と日本の関係も気になるクマ。南下政策はしばらく見合わせるしかないクマ…)」
ジョンブルさん「ほほう、それは興味深い。(バルカン半島ねらいか?ふむ。それだけの余力はしばらくなさそうだが。オスマン帝国をどうするか…)」

(英露協商)

オスマンさん「来るべき時が来たか。ここは東洋の巨人(日本)を見習わねばならない。さもなくばこのまま蚕食されて滅びるのみ…(ギリッ)」

(青年トルコ人革命)


425 :わかる?のひと:2013/12/09(月) 01:16:16

隕石「どどーん!」

しろくまくん「クマッ!?」
しろこぐまさん「くまーっ!(ころころころりん)」

ドテラ撫子さん「きゃっ!?」
小人さん(え、『きゃっ』って…かなり久々に女性らしい反応を見た気がする…)

(ツングースカ大爆発)

しろこぐまさん「ぅー……(ぷるぷる)」
しろくまくん「大丈夫クマ。クマがいるかぎり安心クマ。(日本の攻撃クマ?うーん…それにしては僻地過ぎるクマ…いまいろいろ大変だからあとで調査するクマ)」

小人さん(うん。概算位置は史実と大差無しと…)
ドテラ撫子さん「(ぷんすか☆)隕石ですか。人騒がせな。調査団を出したいところですが、ぎりぎりロシア領内のようですね」
小人さん(もう少し東寄りならこっちの領域に入っていたんだけど。ヴェルフネチョンスクやタラカン、チャヤンダの押さえまでが目的だったからね)

東京自動車製作所「丁型ダット号発売!新方式の生産技術により驚くべき低価格!」
小人さん(あー、そういえば、対ロシア戦備を整えてる時機、軍需産業にアセンブリライン生産方式を導入して生産量をあげてた気がする…)
ドテラ撫子さん「ほうほう……これは良さそうですねえ。私も一台…」
小人さん(え、君って運転免許もってたっけ?)
ドテラ撫子さん「…もってません。そもそもとれるんでしょうか?」
小人さん(さあ…)


(グレート・ホワイト・フリートの世界周航→『ドテラ撫子さんでわかる?シリーズおまけ どれっどのーと☆しょっく編』参照)

ドテラ撫子さん「うーん、四隻ずつというのが何となく微妙ですね。どうせなら戦艦と巡洋戦艦八隻ずつにしたほうが末広がりが二つで縁起がいいと思いますよ?海軍も八隻単位が一番といってましたし…」
小人さん(弩級戦艦の八八艦隊って誰得…じゃなくって、列強とのパワーバランスを考えないといけないの!これだって弩級戦艦の数でいえば瞬間風速とはいえ英国より上になったんだからね!)
ドテラ撫子さん「(ぷくー)ちょっとくらい贅沢してもいいじゃないですかー」
小人さん(だから贅沢とかいう話じゃなくってね…おや?)


426 :わかる?のひと:2013/12/09(月) 01:16:51

ゲルマニアさん「ボーア戦争でイギリスが勝てたのは、我が大ドイツの側面支援のおかげである!また我が海軍拡張は、東洋への備えである!イギリスに対するものではない!むしろ東洋との同盟を破棄し、独英同盟を結び対抗すべきだ!英国はいずれこの助言に耳を傾け、大ドイツに感謝することになるだろう!」
ジョンブルさん「お、おまえはいったいなにをいっているんだ。いや本気で…(デイリー・テレグラフ事件)」

小人さん(うわあ。やっぱりあそこはいろいろ残念すぎる…)
ドテラ撫子さん「ほほう…(なるほど。敵認定を外す必要はなさそうですね…ふふふ。次はあなたですか?)」


小人さん(度量衡法改正が通ったか。当面は尺貫法を基本とし、中長期的にメートル法へ移行。ヤード・ポンド法は主に英米と関係する方面で補助的に用いられるものとするが、内部的にはメートル法に換算して扱う。江戸時代からの活動がやっと…)
ドテラ撫子さん「うーん、なれた尺貫でいいと思うんですが?(はむはむ)」
小人さん(科学や工業の分野ではメートル法が最も合理的なんだよ。日露戦争のおかげで科学工業を尊ぶ風潮が強いから、ここで一気に普及を図るべきだ)
ドテラ撫子さん「むー…フランスは敵認定が残ってるのに…でも英国経由の同盟関係で一応友好国…むー(もぐもぐ)」
小人さん(メートル法を、フランス産というだけで排するのは短絡的だよ?コロッケだって元はフランス生まれだよ)
ドテラ撫子さん「む、それなら仕方ありませんね(はぐはぐ)」
小人さん(食べ物がらみで説得するととたんにチョロくなるのはどういうことなの…)
ドテラ撫子さん「それは民族性なので仕方ありません(あぐあぐ)」
小人さん(ところで、さっきから何を食べてるのさ?)
ドテラ撫子さん「ロシアパンです。大きくて食べ応えがありますね、これ」
小人さん(あー、これってこの時代に産まれたんだっけ…)

しろくまくん「(げっそり)ひ、久しぶりクマ…」
ドテラ撫子さん「おや、お久しぶりですね。ずいぶん様相が変わりましたね。どうかしましたか?」
しろくまくん「(ぜ、全部おまえのせいクマ!)……た、たいしたことないクマ。ちょっと忙しいだけクマ。それよりも、東ユーラシアの安定のために、協定を結びたいクマ…」
ドテラ撫子さん「ふーむ…では、交渉は倫敦あたりでどうでしょうか?(ここでシベリア鉄道沿線や満州とかにすると、先の戦争のことを搦めて威圧してると思われますから、気遣いをしておきましょうかねー)」
しろくまくん「ぐぬぬ…それでいいクマ…(英国との関係を武器に威圧する気クマね!悔しいがここは我慢するクマ…)」

(日露協商)

小人さん(この世界では列強の利権を錯綜させた満州が緩衝地帯になってるから、協商の重要性がそんなに高くないんだよね。ロシアの視線を欧州方面に向けるために受けるけど。
半島は中立国だし、念のため交渉場所を倫敦にしたことあってで、伊藤翁の暗殺も起きなかった。経済も順調に伸びてきてるし、まあ安泰かな?)


427 :わかる?のひと:2013/12/09(月) 01:17:53

ドテラ撫子さん「おお、これはなかなか。綺麗な帚星ですね」
小人さん(おー、ハレー彗星かぁ…ってのんきに見てるのは君だけだよ!地球の大気が失われてみんな窒息死するだとか、尾のガスに含まれるシアン化合物で毒死するとか、風説の流布ばっかりでいやになるよ!)
ドテラ撫子さん「あの手の星はこれまで何度も来てるんですから、心配することはないでしょうに…(ぷー)」

(ハレー彗星の尾を地球が通過)

ドテラ撫子さん「そういえば、オスマン帝国から戦艦の受注が来てましたねー」
小人さん(世界帝国たる英国への仁義通しもしてあるから安心だね。戦略的価格とはいえ工員の技量維持も必要だし、ありがたいよ)
ドテラ撫子さん「どうせならここで開発中の36センチ砲をドーンとのっけた戦艦を建造してあげたらどうでしょう?」
小人さん(駄目)
ドテラ撫子さん「えー」
小人さん(超弩級戦艦を他国に売るのはまだちょっと早いの!まったくもう…)
ドテラ撫子さん「といいつつ、念のため36センチ砲への変更もできるようバーベット径を確保してあった小人さんでした」
小人さん(ギクッ!いやほら、僕らの親オスマン・トルコ派閥の横車が入ってさぁ…あの戦艦の建造費用の少なからぬぶんも国民の募金から出てるって話もあったし…)
ドテラ撫子さん「甘いですねえ、まったく。でもそういうの嫌いじゃありませんけど」

後のオスマンさん「…弩級戦艦を発注したものの、世界の趨勢が超弩級戦艦に移り変わったので残念と思っていたら、発注中の戦艦が超弩級になっていた。この恩は絶対に忘れない!」

ドテラ撫子さん「それはともかく、次期超弩級巡洋戦艦の共同開発はどうなりましたかね」
小人さん(なんだか開発の現場では紛糾してるみたいで……)
ジョンブルさん「まぁ、我が海軍にも持論というものがある。衝突はやむを得まい」

日「攻撃力、防御力、機動力の高度なバランスこそが今後の海戦では不可欠だ!」
英「攻撃力と機動力については同意しよう!しかし防御力はある程度間引いて価格を重視すべきだ!数こそ力だ!」
日「数が多くても統制がとれなければ戦場が混乱するばかりだ!十分な性能を持つ統制された戦力集団を維持するためにも先に挙げた要素の調和こそ重要だ!」
英「なにをいう!高速性があれば敵主砲弾の散布界を潜り抜けることができる!単純な防御力の強化など不要である!」
日「当たったらどうするんだ!?我も努力していると同様に、彼も努力するんだ!それを軽視すべきではない!」
英「当たらなければどうということはない!」


428 :わかる?のひと:2013/12/09(月) 01:18:24

小人さん(多国間共同開発が揉めるのはいつの時代も同じだけど、これは…こっちが金を出す立場じゃなくて、対等関係というのが不味かったか。どうしよう?)
ドテラ撫子さん「で、結局、基本設計はある程度共通化したものの、武装や装甲などについては各個におこなうことに…」
ジョンブルさん「まとまったような、まとまらなかったような感じだな。ふむ」
小人さん(こっちの36センチ砲塔の砲弾・装薬分離揚弾方式を『複雑であり実用性に疑問あり』と一笑に付されたし!防焔設備の概念や水平装甲の強化も、議論が白熱化しすぎてスルーされたみたいだし!うわーどうしよう…英国戦艦の事前強化フラグが折れた!)
ドテラ撫子さん「私たちに出来ることをしましょう。とりあえずは建造を始めましょうか。巡洋戦艦と、あと国内で設計が進んでいた戦艦も)

金剛型巡戦×4 (正36センチ砲連装四基、28ノット、30000トン)
扶桑型戦艦×4 (正36センチ砲三連装三基、25ノット、35000トン)


オージーさん「日本には注意しろ!やつらは危険だ!俺は知ってるんだぞ!」
ジョンブルさん「うんうん、そうかね。忠告ありがとう。(有能な敵より無能な身内のほうが危険とはいうが、この国際感覚のなさ、なんといういなかもの!さしたる展望もなく思いついたまま黄禍論を唱えるイエロージャーナリズムも目障りだ!ふむ…私が思っていたよりも黄禍論は正しいのかもしれん!『イエロー』ジャーナリズムこそ禍いなのだから!)」

つづく?

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最終更新:2014年02月02日 19:28