575 :わかる?のひと:2013/12/24(火) 00:47:02

ドテラ撫子さんでわかる?戦間期 平和にぬくぬく編(4)


チャイナさん「事ここに至ってようやく気づいたアルよ!もはやこれまでの体制では立ちゆかぬアル!革命をもって天命を改め、夷狄の侵略に対抗するしかないアル!!」

小人さん(おや?あー、そういえばあのイベントの時期だったねー)
ドテラ撫子さん「…毎度毎度思うんですが、決断するのが遅すぎですよ。何をやるにしても無意味に大げさすぎますし。あーまた面倒なことをしでかしそう…」
小人さん(そういえば、英蘭のふたりがなにやらあっちの大陸のほうにいってるみたいだけど、何か知ってる?)
ドテラ撫子さん「さあ?近頃連れ立ってあっちの方に良くいってるみたいですけど…ちょっと覗きに行きますか?」

ネーデルさん「始まったみたいだね」
ジョンブルさん「うむ。こんなこともあろうかと、こういうものを用意しておいたのだよ」
ネーデルさん「用意がいいね。さすがだよ」

ドテラ撫子さん(T字型の棒がついた箱と、虎模様に囲まれた赤いボタンがついた箱?)
小人さん(……なんとなく、危険な臭いが…)

ジョンブルさん「そちらの用意はいいかね?」
ネーデルさん「ちょっと待ってー!よいしょ、よいしょ!(T字棒を上下して発電)…そろそろいいよ!」
ジョンブルさん「ではやるとするかね。ぽちっとな!(ボタンぽちっ)」

チャイナさん「臥薪嘗胆の時を終わらせるアル!新たな中華の徳の元、再び世界をひれ伏させるために!大中華の威力をもって回天をもたらすア(CABOOM!!!)」

ドテラ撫子さん(あっ、爆発した)
小人さん(えっ)

ネーデルさん「よし、成功だね。他国との折衝は任せるよ」
ジョンブルさん「任せたまえ。我が英国の誇りに賭けて、最後までやり通して見せよう」

ドテラ撫子さん(……見なかったことにしましょうか?)
小人さん(……うん)

(辛亥革命、不発…?)


576 :わかる?のひと:2013/12/24(火) 00:47:42

ジョンブルさん「いや、大変なことになったようだね。香港と旅順と威海衛に駐留している現地兵力は警戒状態にさせた。租界警備と邦人保護が急務だな。もしかすると増派の必要もあるかもしれないな」
ネーデルさん「(何食わぬ顔もいいところだ!さすが英国)うーん、僕は現地に兵力がないから、保護をお願いするかもしれないなあ…(ちらちらっ)」
小人さん(うわー、無茶苦茶うさんくさーい&わざとらしーい)
ドテラ撫子さん「はぁ…そうですねえ。まあいざというときは手を貸しますが。でもどうしましょうか、ねぇ…」
ジョンブルさん「おや?何か気になることでもあるのかね?(いつにもまして消極的だな?権益はろくに持たぬとはいえ隣国だというのに)」
ドテラ撫子さん「いえ……こちらの安全保障に影響を与えない範囲でなら、あそこなど、どうなっても構わないとはいいました。ですが、これでは…」
ジョンブルさん「ふむ?(さすがに看過できないのか?それは困る。日本の積極介入はないと判断していたのだが…)」
ドテラ撫子さん「内乱で発生した流民を追い返すのが面倒になるじゃないですかもー!(ぷんすか☆)」
ネーデルさん「あ、ぶっちゃけた」
ジョンブルさん「(ずるっ)そ、それでよいのかね!?」
ドテラ撫子さん「え、他に何かあるんですか?毎回こうですよ?」
小人さん(内戦終わり際のまっとうな亡命者は別なんだけど…まあそれも元までだけど…)
ジョンブルさん「…そうなのかね?(日中関係はわかったようでよくわからんな!)」
ネーデルさん「そういえば新しい中華王朝が安定すると、日本侵攻が起きるのが通例らしいけど、大丈夫?」
ドテラ撫子さん「ええ。次があったら洋上で撃滅してやりますよ。防衛線は、敵国港湾の後ろに引け、でしたっけ?」
ジョンブルさん「あー、うん。まあ海洋国家らしくてよろしい……(南シナ海と東シナ海が赤く染まるな!まあ起こせないようにするつもりだが…)」
小人さん(うーん、辛亥革命の勃発に乗じた老獪な英国の策謀か。こっちにまで飛び火しなきゃいいんだけど。念のため、国内を固めるか…)


ジョンブルさん「待たせたね。ああ、オランダは来ないが、本件は私に委任されているから問題ない」
マリアンヌさん「やりやがりましたわね!この腹黒!ジョンブル!」
ゲルマニアさん「まったくだ!ここでこう来るとは!こうなれば、支那権益の保護のためにも現地兵力を増強せねばならんぞ!」
ガンマンさん「革命が起こったかと思ったら、それがあっという間に四散五裂で混乱で内乱に…全部そっちの仕業だろう!いったいどういうつもりだ?」
ジョンブルさん「いやいや、待ちたまえ。この内乱は現地人が起こしたものだ。私が扇動したわけではないよ。権益を守るために慌てて多少の干渉はしたが、それはごく場当たり的なものさ。安心してくれたまえ」
マリアンヌさん「疑わしいですわね。阿片戦争やアロー戦争のこともありますし?(こちらの権益をどうこうするつもりはなさそうですわね?これはひとまず安心ですが…)」
ガンマンさん「ふーん?まあ、そういうことにしておいてやろうか。(限りなく黒に近い灰色だがな。とりあえず、ここは一つイギリスの話を聞いてみるか?)」
ゲルマニアさん「ふむー…まあ、ここで罵っているだけというのも非生産的だ。それで、支那地方をどうするつもりなのか?(さらなる権益の拡大は可能か?それならば大ドイツとしてもありがたいが)」


577 :わかる?のひと:2013/12/24(火) 00:48:21

ジョンブルさん「うむ。まず、我々が支那地域の問題を扱うに当たって、最も考慮せねばならない軸は、日本であると考える」
ガンマンさん「ちょっと待ってくれ。日本は支那への進出に興味を示していないんだぜ。それなのに問題になるのか?むしろ資材の輸入には手頃な位置にあるから助かってるくらいなんだが」
ジョンブルさん「いやいや、そういった皮相的な面での話ではないのだよ。皆、1868年のあの事件を覚えているかね?」
マリアンヌさん「日本の…あの不可解きわまりない、明治の復古ですわね。あれには驚きましたわ…」
ガンマンさん「革命と内乱が起こるかと思ったら、ショーグンが従容として権力を返上し、それを受け取ったあの謎めいたミカドがブラインドスクリーンの向こうから出てきて、か…まるでおとぎ話の世界のようだった…」
ジョンブルさん「うむ。あのとき我々英仏は日本大陸に於いて権益を得るべく、様々な工作を行ったが、あの…政治機構のあまりにも素早い刷新により、常識的範囲で踏みとどまらざるを得なかった…」
マリアンヌさん「正直に申しまして、日本のミカドとショーグン、それにサムライ達を見くびりすぎていましたわね…」
ジョンブルさん「ふむ。あれからまだ半世紀と経っていないのか。驚くべき事だ…」
ガンマンさん「考えてみると、すげえ話だな…」

ゲルマニアさん「同窓会はそこまでにして貰おう!あれしきのこと、黄色人種らしい不合理的な思考のなせる業に過ぎん!それより支那問題についてだ!」
ジョンブルさん「(非合理の極みがその支那で、日本は対極にあるように思えるのだが?)…うむ。問題となるのは、だ。この清国で起きた革命を放置して、日本のような巨大国家を新たに誕生させることを、我々が受け入れられるのか、ということだよ」
ゲルマニアさん「ふん。黄色人種の強国が二つだと?何ともおぞましい未来だ!許しがたいぞ!」
マリアンヌさん「革命そのものは人々が産まれながらに持つ自然権によるものですわよ。ですが、日本がもう一つ…(それは、いささか…)」
ガンマンさん「エンペラーが交代して新しい王朝が出来るか、民主主義国家が誕生するか…どっちにせよ、商機だな」
ジョンブルさん「だがその結果として、支那地域が一つに団結し、さらに近代化したとする。彼らはどのように動くだろうね?」
ガンマンさん「…ん?そりゃあ、日本のようにいい付き合いが……」
マリアンヌさん「そうは思いませんわね。日本の時には、わたくしたちはかの大陸に不動産としての権益を持えちませんでした。それだけは断固として弾かれました。ですが、支那には…」
ゲルマニアさん「ああ。我々の租借地や鉄道といった権益が存在する。それが、どうなるかだな」
ジョンブルさん「ふむ…支那の民は誇り高い上に欲深いからな。ともすれば現実が見えなくなるほどに。皆も身に覚えがあるのではないかね?断っておくが、日本を我々の権益保持のための戦争にかり出すのは無理だぞ。彼らも主権国家だ。暴動に対する租界警備程度ならまだ受け入れるだろうが、我々の走狗となっての侵略など御免被るだろう」
マリアンヌさん「…確かに。清国には過去の実例がありますわね。結果として、わたくしたちの支那利権が危険にさらされると」
ガンマンさん「うーん…まぁ、そりゃ面倒かもな。場所がちょっと遠いしな。(排外的になられたら市場としての値打ちもなぁ…確かにそれは不味いな)」
ゲルマニアさん「…それに、支那が日本に匹敵する近代国家となり、もしもアジア同士で連帯しようとしたらどうするのだ?欧州文明の危機になるかもしれんぞ!」
ジョンブルさん「(この黄禍論者のいうようなことは万が一にも有り得ないだろうが…)うむ。私もそれを恐れている。今のところ日本は私の手綱の元にあるが、隣に同じアジアの列強が成立したらどうなるか分からん。アジア全体が解き放たれることは、我々欧米列強として、避けねばならぬことだよ…(よしよし、ひとは権益を失うことを最も恐れる。うまく誘導できそうだ…)」

578 :わかる?のひと:2013/12/24(火) 00:49:18

ガンマンさん「んで、世界の覇権を担う英国としては、どうすべきだと思うんだ?」
ジョンブルさん「うむ。まずは支那が強国として近代化するための前提条件を崩しておくべきではないか、と考えている。もちろん、日本を使わずに、だ。日本は我が同盟国であるし、支那への進出は望んでいないようだからな…(実際には前提条件もなんでもなく、まず有り得ない仮定の話なんだが。日本と支那を同一的に論じるなど愚かしいことだ!)」
マリアンヌさん(あらまぁ。あっさり相手の手の上に…)
ゲルマニアさん(いささか迂闊に過ぎるな)
ガンマンさん「ぅん…?(支那地域の近代化を阻害する?それじゃ市場にならないしな。まさか権益を返還する?有り得ない!だとすれば、俺たちの権益のほうに目を向けられないようにする?団結して俺たちへ反抗できないように?まさか!)ま、まさか、支那地域の分割を考えているのか!?」
ジョンブルさん「(おやおや。そちらからそれをここで漏らすとは迂闊だぞ。ヤンキー君!)いやいや、さすがにそこまではね。しかし君が言うとおり、かの地域は、少なくとも四つか五つくらいに分割されたほうが扱いやすくなるかもしれんな。皆はどう思うかね?(にやり)」


チョゴリアン「アイゴー!満州への出稼ぎで小銭を稼いでたのに、また中華で革命が始まったニダ!国境警備を厳重にするニダ!ウリは永世中立国だからどの軍閥にも関わらないニダ!!」


ドテラ撫子さん「海南島と台湾、あと極東シベリアの警備、それと周辺海域の海上警備も固めないと。ああ面倒…」
小人さん(この日本ではアジア主義者がアジア趣味者になるくらいあっちの大陸との隔意が酷いから、僕らも気は楽だ。仕事は楽じゃないけどさ……とほほ)
ドテラ撫子さん「うわーん!全然のんびり出来てないー!支那とか嫌いですーっ!」


しろくまくん「うーん。ここはどこかの辺境民族を支援して傀儡国でも作りたいクマ…どこに介入すべきクマ?出来るだけ楽なところを選ぶクマ…」
しろこぐまさん「くまー!」
白くま軍「\くまー!/」
しろこぐまさん「くまーくまー!」
白くま軍「\くまーくまー!/」
しろくまくん「なにやってるクマ…」
しろこぐまさん「くま?軍事訓練?」


ハプスブルクさん「わたし、ちかごろ影が薄くありませんか?もっと存在感を…!」


オスマンさん(かつて欧州全ての前に立ちふさがり、寛容をもって栄えた我が帝国も、今や瀕死の病人と嘲笑される始末…)
オスマンさん(このまま漫然として居れば、貪欲な周辺列強に蚕食され続け、いずれ解体されるは時間の問題。それどころか小国さえも我が領土を虎視眈々と見ておる…)
オスマンさん(故に、なんとしても再建までの時間を稼がねばならぬ!)
オスマンさん(だが我が帝国をどのように再建すべきだろうか?どうすべきだろうか?)
オスマンさん(国論を統一し、近代国家として脱皮する。その道筋は正しいだろう。だが我が帝国の、多民族・多文化が混淆している現状こそが障壁となる…)
オスマンさん(長き歴史そのものが我が身に重りと鎖として絡みついているといっても過言ではあるまい。憲政と内政による内部改革だけではもはや足りぬ)
オスマンさん(東洋の帝国は、それまでの伝統を旧弊として捨て去り、全てを一新することを選んだ。故にあれほどの強国になったのだ…)
オスマンさん(いいだろう。全てを握りしめて滅びを迎える前に、私も旧き伝統を捨てようではないか!)
オスマンさん(我が帝国は…再編されねばならぬ!)

つづく?


579 :わかる?のひと:2013/12/24(火) 00:52:50

以上でした。
中国名物といえば爆発。というわけで爆発させてみました。

歴史的にあっという間に欧州的近代化を果たし、あまつさえ列強の末席に座るようになった日本大陸という特大級の幻想的存在のせいで、早急に支那分割の方針を固めるようになった列強…
それを使嗾した英国は故意犯ですが。まあ英国ですし。

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最終更新:2014年02月02日 19:31