861 :237:2013/12/24(火) 22:07:44
―――12月

これは、年の瀬であり、師走でもある。一年の締めくくりとして、忙しい月でもある
倉崎も例外なく、皆忙しく働いていたが、ある日に近づくと、ある人はうきうきと、ある人は不機嫌になっていくのであった
そう、クリスマスである。

ギアス世界ではちょっと違うのであるのだが、特別な日でもあった。

僕も、真由とのデートに余念がなかった。仕事をこなしつつ考えていたのであった
(よし、これでクリスマスは楽しめそうだ)

今年のクリスマスは特別な日になれる







          • そう思っていた・・・・・時期がありました

「24日頼むよ」
「え?僕はむ「た・の・む・よ!」・・・・はい(涙)」
飛鳥主任のお願いを断る事が出来ませんでした



24日

倉崎工場近くの空き地で子供たちを呼んだクリスマスイベントが行われていた
子供たちはおおはしゃぎであった

ふと、ある子供たちがある方向を見て大声を上げた
「あ!サンタさんとトナカイだー!!」

その声に他の子供達も一斉に向けた。すると、そこには


『ジングルべ~♪ジングルべ~♪鈴が鳴る』
四足型KMFに橇を牽引されながらサンタカラーをしたダガーが
大きなプレゼント袋を持ってきていたのであった

子供たちの近くに止めるとダガーが手を振りながら
『はーい!サンタさんだよー!』
「「「「サンタさーん!!」」」」

子供たちが大喜びしながら走り寄って来た

『危ないから、離れててねー。みんなはげんきー!?』
「「「「げんきー!!」」」」
『よい子にしてたー!?』
「「「よいこにしてたよー!!」」」」
『よーし。そんな子にはプレゼントをあげちゃおう!!』
「「「「わーい!!」」」」

ダガーは子供たちに潰されないように注意しながら、プレゼントの袋を降ろして
中からお菓子をあげたのだった

子供たちはもちろん、笑顔で喜んでくれた

『それじゃあ、残ったお仕事あるから、行かなちゃいけないんだ。みんな、バイバーイ!』
「「「「「ありがとう!サンタさーん!!」」」」」

こうして、サンタさんダガーは子供たちから見えなくなったのであった




「お疲れ様です」
「ありがとうございます。童心に帰るってのはいいですね」
「そうでしょう。とにかく、子供たちに夢を届けてくれる仕事は楽しいですよね」

僕は、サンタさんのカラーを塗装したダガーに乗って、子供たちを怪我させないように
十分気を付けながら、お菓子を配るという仕事を何回もこなしていたのであった

こうして、一日中乗りっぱなしであったが、かっての戦争と比べて楽しい仕事であった

「でも・・・・・怒っているだろうな。真由は」
僕はデートできなくなったことで、真由は怒っているだろうと思った。



後日、真由に会った僕だが、意外に怒ってはいなかったそうだ。
但し、高級料理などと奢らさせて、懐が軽くなってしまったのは余談であろう

また、クリスマスにあえなくなった原因であるパパに、真由はママにチクリ
再びお小遣いカットとへそくり没収させたのであった

862 :237:2013/12/24(火) 22:10:08
終わり

こうなりましたwこうなると予想できた人はいないんじゃないんでしょうかw

四足型KMFは、種のバクゥをモデルとして、試作してみたものの、実用性がなくて没になったものです
で、トナカイカラーにして、角をつけているという設定です。

他にもイベントに出ているかもしれませんねー。

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最終更新:2014年02月22日 16:12