968 :ひゅうが:2014/01/10(金) 22:51:42
【ネタ】 「インドラのパラドックス」
日本の大作盤上遊戯(TRPG)『ラーマーヤナ』における状況を由来とする表現。
同作には、インドラの矢と呼ばれる超兵器が存在し、これを用いれば一都市が廃墟と化す強烈な熱線と爆風を放つ。
問題はこれを敵味方が手に入れたときに起こる状況で、双方はこの超兵器を力の限り量産し、互いのすべての都市を破壊しつくしても足らないくらいに作り続ける。
発射前に配備されている基地をすべて叩き潰し、万が一自国も先制攻撃を受けた際に報復で相手を全滅させられるだけの量を欲するためである。
この段階に至れば、超兵器は「安全保障上の装置」と化し、恐怖と破滅と一歩隣りあわせの平和という名のこう着状態が発生する。
すべてを破壊しつくす超兵器の大量配備という破滅的な状況が、逆に双方の破滅を抑止するという矛盾した状況が生まれるのである。
これを「インドラのパラドクス」と称する。
古くは第1次大戦時の化学兵器や戦略爆撃の登場により有名となり、チャーチルの「第1次大戦回顧録」に登場したことで定着した。
のちに核兵器の登場とともにこの言葉は大きな意味を持つことになる。
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修正者:Call50
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