124 :四〇艦隊の人:2013/12/07(土) 20:48:54

2010年8月13日未明 世界線変動率 0.337187%

戦士は提案した。
「私と一緒に1975年にタイムトリップしてほしい」と。

青年はその提案に応じた。
「同じ時を延々繰り返し続けるよりは遥かに希望に満ちた話だ」と。

そして二人は一台の自転車と共にタイムマシンに乗り込み、1975年に向けて装置を起動させた。
しかし彼らはあることに気がついていなかった。
装置の隙間に小さな虫、もっと言うと体長2センチほどの茶色くて平べったくてすばしっこい不快害虫、いわゆるゴキブリが潜り込んでいたことに。
そしてそのゴキブリが装置の回路をショートさせた結果、彼らは思わぬ事態に巻き込まれることになるのである。


【ネタ】オカリン(withバイト戦士)の奇妙な冒険


一九四四年一月四日朝 世界線変動率 9.999999%(計測不能)
この時期としては異常な、20℃を超える天気の下、駅前で号外を配る新聞売りの声が響き渡っていた。
駅の看板には『秋葉原駅』の文字がある。

「号外!号外!連合艦隊は敵将パイ提督を討ち取ったよ!そしてわが陸軍はハワイに上陸!現在ホノルルを攻囲中だ!」

我先にと号外を奪い合う人ごみから外れた場所に白衣を羽織った青年の姿があった。彼は風に乗って飛んできた号外を手になにやら難しい顔で考え込んでいる。
それを見た一人の中年の男が青年に声をかけた。

「オゥ、若けぇの!そんな辛気臭ぇ面してどうした!?」

青年は声をかけられて初めて男に気がついたのか、驚いた表情をしたがすぐに答えた。

「いや、しばらくラボに篭っていたので運動がてら駅に来てみたら、世界がこんなことになっていてな。ちょっと驚いていたのだ」
「へぇ、あんた学者さんか?」
「いや、まだ学生だ」
「おぉそりゃ良い、たくさん勉強して、帝國の将来に貢献してくれや!」

ハッハッハッと大声で笑いながら金髪碧眼(・・・・)の男が去っていくのを見ながら、岡部倫太郎は内心頭を抱えた。
いつもの紅い携帯電話を取り出して耳に当てる。

「俺だ、どうやら機関に精神攻撃を受けているらしい。……これが運命石の扉の選択か。エル・プサイ・コングルゥ」

125 :四〇艦隊の人:2013/12/07(土) 20:49:54

岡部が昨日タイムマシンが漂着したビルの屋上へ戻ると鈴羽が待っていた。

「お帰り、岡部倫太郎」
「今戻ったぞ、バイト戦士。何かわかったか?」
「とりあえず原因は判明したよ。装置の隙間にゴキブリが入り込んでた。こいつが原因でどっかの回路がショートしたんだと思う。で、そっちは?」

首尾をたずねる鈴羽に、岡部は駅前でもらってきた号外を差し出した。

「………………ナニコレ。ねえ岡部倫太郎、あたしは歴史の勉強はしたこと無いんだけどさ、確か1944年ってもうこの国は負け初めてたよね?しかもこの地図。日本ってこんなに大きかったっけ?」
「……俺も歴史を詳しく勉強したことは無いが、本土空襲が始まったのは確か1944年だったはずだが……」

二人の若者は頭を抱えた。

一方その頃、この国の真の内閣とも言える集団もまた頭を抱えていた。

「古賀さんが戦死したってだけでも頭が痛いのに、この上今度はシュタインズ・ゲートかよ!?」
「諦めよう、モンハンとかにつながってなかっただけまだましだ」
「転生者が確認したところどうやら原作の鈴羽ルートからやってきたようですね」
「タイムマシンの存在は非常に危険だ。あれが敵国にわたると取り返しのつかない事態になりかねない」

こうして、夢幻会は岡部倫太郎、阿万音鈴羽の両名の保護とタイムマシンの回収を選択したのである。

2010年と2036年からタイムマシンに乗ってやってきた男女と、異なる歴史をたどった世界から精神のみがやってきた者たちが出会うとき物語が始まる。

でも続かない。


126 :四〇艦隊の人:2013/12/07(土) 20:52:26

以上、ここまで。
ぶっちゃけシュタゲはかなり前にやったのでいろいろうろ覚えだから、なんかこれじゃない感が満載……。
ちなみに戦犯は前スレ941と嫁。


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最終更新:2014年05月27日 00:36