―――ついに攻撃が始まった。
まずは、数日前から民間業者と装って、基地内に入って密かにしかけた爆弾を爆発させる
もちろん、重要施設には仕掛けることはできなかったが、それでも動揺させるには十分すぎた
動揺するＥＵ基地に山の上からガンスリンガーナンバーがバスターダガー・パンツァーフンメルに搭載された
ロケット・無反動砲・キャノン砲などの武器でありったけの火力を叩きこみ、
攻撃準備中だった戦車・ＭＴＦ・ＫＭＦ・ハンガーなどに直撃して、大爆発を起こさせる
そして、ＥＵ軍は攻撃位置を特定して、反撃をするも、すでに有人の機体は下がっており
無人機のみが撃破されたのである
その合間にアサルトナンバー・ソードナンバーの順に基地に突入し破壊してまわる
彼らの機体を見て慌てて出撃したオルレアンは建物の角から出た瞬間に横合いからの攻撃によって吹き飛ばされた
そして、続いた後続機も同じ運命にたどった
攻撃をしたものの正体は森の中に隠れたガンスリンガーナンバーで彼らはスカウトナンバーの
スピオトフォズと組むことで、狙撃銃を持って正確な狙撃を行っていたのである
生き残ったボーイとオルレアンは森の方に反転し、照準を付けようとした瞬間１機が後ろからの銃撃によって撃破されたのである
慌てて、反転した次の瞬間には斬り飛ばされてしまったのである
もちろん、斬撃を加えたのはソードナンバーで、サザーランドと105ダガー、デュエルダガーで結成された彼らは
重斬刀とアサルトライフルで切り込んでいく。その後を続くのがアサルトナンバーのオルレアンで彼らは持ち味の火力で叩き込んでいく
その後、装甲車が突入し、歩兵達が建物の内部に侵入し制圧していく
―――弱い
それがイムカが持った感想だった。
敵も反撃してくるのもあったが、訓練した時よりも弱く、狙いも荒かった。
だから、私は余裕を持ってかわして、ヒートソードで両断することが出来るのだ
それでも、アイツにはまだまだだと実感させられる
イムカが見た先にいたのは、リエラが乗るユーロアレクサンダだった
彼女は、ボーイに走り寄ったかと思うとトンファで殴り、身を崩した所でコクピットに一刺し
更に、体を一回転させたかと思うとジャッジメントを持ち、パンツァーフンメルを2機纏めて掃射し
すかさず、スラッシュハーケンを建物に突き刺して、体を浮かしたところで、ボーイの上から踵蹴りでコクピットを潰していく
彼女は、最小限の動きで次々と敵を破壊していく様は鬼神のようだった
「・・・・負けない」
イムカは熱く呟くと、前に飛び出して行った
基地全体を見回しながら、指揮を執っていたのが、リード01のクルトであった
彼は次々と入って来る情報を捌きながら、指揮を執り続ける
制圧率はもう70％に来ており、あと一歩であった。勿論、反撃により、撃墜されるＫＭＦも出るが
全員脱出に成功しており、クラフトナンバーのスピオトフォズに拾われて後方に送られていくのだった
不意にモニターの片隅が赤く灯し、緊急情報が入って来る
「どうした！？何があった？」
『こちら監視班04、進路Ａ－5より、敵の増援です。敵の数はＫＭＦ20機、装甲車・戦車も含む模様。到着まで約15分』
「了解した、そのまま監視を続けろ。危ないと思ったら直ぐに離脱しろ。リード03！聞こえるか！？」
『こちらリード03』
「予想通り増援が来た。進路Ａ－5から来た。ポイントＣでプランＢを行う。敵はＫＭＦ20機で戦車も含む部隊だ
リード03なら大丈夫だろうが、無理はするな。こちらもいくつか増援を送る」
『了解しました！我らスカー部隊の活躍にご覧あれ！』
「頼む。ガンスリンガー03！04！は直ちにポイントＣに援護に向かってくれ！」
『『了解！！』』
一通り指示を終えた後で、ふうっとため息をついてポツリとつぶやいた
「・・・・死ぬなよ・・・・」
幸いにも敵の増援部隊は撃退に成功し、基地司令部が投降を意思表示したことでついに基地が制圧した
他の基地も同様に制圧に成功しており、負傷者は出たものの、死者0という素晴らしいスタートを切ることができた。
こうして、北欧の国境線から数十ｋｍ解放することができたのであった。
- しかし、これはＥＵが戦争準備に取り掛かっていなかったおかげでもあり、戦争はまだ始まったばかりだった
ネームレスも戦争の渦中に巻き込まれるのであった・・・・・
終わり
ついに開戦です。戦闘シーンを一部簡素化しましたが、分かりやすかったでしょうか？
しばらくは、戦争構成を練りたいと思いますので、戦ヴァルは遅れるかもしれません
ではでは～
最終更新：2014年08月17日 20:41
