ようやく落ち着く事が出来たサクラは気になった事を尋ねる
「ところで、お父様、先ほどお帰りなさいと仰いましたが、私に帰れる手段なんてあるのですか?」
「うむ、それなん「私がご説明しましょう」・・・辻さん、話途中ですよ」
突如、ふすまが開けられたかと思うと、男が一人入って来た。
お父様は苦言を漏らしているようだが、顔は笑っていた。
「まあまあ、堅い事言わないでくださいよ、嶋田さん。あ、サクラさん初めまして。
ご存知かと思われますが、辻政信です。気軽に辻さんでも辻―んでもお呼びください」
「は・・・はあ・・・」
サクラはそう返すのが精いっぱいだった
「先ほどの説明なのですが、結論からいえば、帰れる事は可能です。
貴方が、出てきた神根島に残された古文書をですね、皇族の方と共に調査を行いましてね
ようやく、ある程度の解析が可能となりました。それによると2日後の夜に異世界へと
つながる扉が開かれるそうです。その扉を使う事で帰れますよ」
サクラにとっては、辻さんの説明は荒唐無稽な物だった。
自分の常識には当てはまれないオカルト的な力が働いているから、無理もなかった
「か・・・帰れるのですか?」
「ええ、貴方が強い意志を持てれば、可能です。では、私はこれにて」
そういって、辻は帰ってしまった。
お父様も夜遅いから体をお休みしなさいと言われて、寝室に入った
サクラは先ほどのセリフをグルグルとリフレインしていた。お父様もそうだが、辻さんのも衝撃的だったからだ。
二度と帰れないと覚悟したから、ブリタニアと戦う決意したのだ。でも、帰れないと分かるとそれが本当に正しいのか?
と思い始めたからだ
見えない答えの中で、一つだけ疑問があった。
それは・・・・・
「辻さん、貴方は別世界の人なのに、姿が私の世界と変わらないってどういう事ですか?」
サクラは人類の神秘を垣間見たのであった・・・・
終わり
みんなのアイドル辻さんを登場させましたw
サクラちゃんはこれからも悩むでしょう。最後まで答えを見つけれるか否か・・・
最終更新:2014年08月18日 18:11