234 :四〇艦隊の人:2014/01/29(水) 23:03:43
一応ローレライネタができた……できたのだが……これを果たしてローレライと言っていいのだろうか?
まあとりあえず投下してみます。

235 :四〇艦隊の人:2014/01/29(水) 23:05:10
ローレライ

ローレライとは、一九XX年に公開された映画作品。藤原映画製作所製作。
太平洋戦争末期の絶望的な戦況の中で自らの祖国を守るべく生還の望めない作戦に挑んだ、アメリカ兵たちの姿を描いた作品で、当時特撮映画しか作れない会社といわれていた藤原映画製作所が当時の世評を見返した作品である。

・あらすじ
一九四五年五月、ハワイ、そして一年近くにもわたる西海岸防衛戦の末に、かつて精強を誇ったアメリカ合衆国海兵隊は壊滅、わずかな残存部隊が西海岸に残るのみだった。
その海兵隊最後の残存部隊である、ジェームズ・カールトン大尉率いる第一海兵師団第二大隊第二中隊は祖国の滅亡に瀕して何もできることが無いという事実に、合衆国陸軍が敷いている防衛戦の最後尾で燻っていた。
そんなカールトン大尉の下にワシントンから旧友、アメリカ合衆国副大統領トーマス・デューイが訪れる。
彼はカールトンにこう頼んだ。
「アメリカに訪れつつある最悪の敗北を回避するために力を貸してほしい」
これを聞いたカールトン大尉は祖国と家族のため、生還の望めない戦いに赴くことを決意する。作戦名は『ローレライ』。
一方アメリカ合衆国陸軍情報部のモリング准将は、日本軍相手に敗北を重ね、本土への大規模爆撃まで許し、挙句に欧州各国が祖国を分割占領統治しようと魔手を伸ばしているこの期に及んで、くだらない白人至上主義や惰性で、この国の未来を担うべき若者たちを死地に追いやるだけの無能な連中を、連邦政府の中枢から一掃。精神的支柱がへし折れてもなお精神的侵略に屈することのない人間が、これから先のアメリカには必要だと考え、自分の職責で集めたアメリカの暗部の情報と引き換えに、ニューヨーク、ワシントンD.C.への攻撃を日本軍に要求する。
一方日本では、第二次西海岸沖海戦で稼動海上戦力の全てを失ったにも関わらず、降伏どころか講和の申し入れすらないアメリカに対する『最終攻撃作戦』が決議され、実行に向けて調整が進められていた。
『最終攻撃作戦』では第一目標はラスベガス、第二目標はニューヨーク、そしてこれでもアメリカが講和の席に着かない場合の第三目標としてワシントンD.C.を設定、そして七月、『最終攻撃作戦』に使用される『新型爆弾』が新須賀、庵枯自基地に搬入された。
三者三様思惑が絡み合う中、カールトン大尉と最後の海兵隊は祖国の破滅を阻止できるのか!?

236 :四〇艦隊の人:2014/01/29(水) 23:06:09
・登場人物
この作品は群像劇の形態をとっているため各勢力の中心的な人物のみあげる。

アメリカ合衆国海兵隊
・ジェームズ・カールトン海兵隊大尉
アメリカ合衆国海兵隊第一海兵師団第二大隊第二中隊隊長
開戦以前から各地で戦い続けてきた歴戦の海兵隊将校。ニューヨークに妻と二人の娘がいる。

・ロナルド・ハートマン海兵隊軍曹
アメリカ合衆国海兵隊第一海兵師団第二大隊第二中隊先任軍曹
カールトン大尉が率いる中隊の先任軍曹。カンザス州出身。
余談だが、この役を演じた俳優は、後年会社の映画、フルメタルジャケットでも同じハートマン軍曹役を演じている。

アメリカ合衆国陸軍
・アンドリュー・モリング陸軍准将
アメリカ合衆国陸軍情報部次長
祖国の自裁をもくろみ暗躍する。

アメリカ合衆国首脳部
・トーマス・デューイ
アメリカ合衆国副大統領
ワシントンとニューヨークに対する日本軍の攻撃が迫っているのを知り、祖国の最悪の破滅を阻止するべくカールトンに協力を求める。

・ドワイト・D・アイゼンハワー陸軍中将
アメリカ合衆国陸軍参謀総長
デューイの同志。カールトン大尉達のためにB-29改造の輸送機を提供する。

大日本帝国陸軍
・岩崎保陸軍少佐
大日本帝国陸軍庵枯自基地守備隊隊長
庵枯自基地守備隊隊長としてカールトン大尉たちの前に立ち塞がる。

大日本帝国海軍
・大西瀧次郎海軍中将
大日本帝国新須賀方面軍総司令官
アメリカ本土攻撃の総指揮官。

・山本五十六海軍大将
大日本帝国海軍海軍大臣
ニューヨークへの新型爆弾の投下に反対するが、第二目標とすることで妥協する。

大日本帝国首脳部
・嶋田繁太郎海軍大将
大日本帝国宰相
今後の世界戦略のため、アメリカ合衆国を完膚なきまでに叩き潰すことを考えている。

・辻正信
大日本帝国大蔵大臣
嶋田の腹心。世界の物流を抑えるべく、もう一つの目になりうるニューヨークの壊滅を意図する。

・評価
いくつかの場面で事実と矛盾が生じている(例としては劇中に戦艦下総が登場するが、この頃下総は米潜水艦アルバコアに雷撃を受けて大破、修理中であった等)が、ストーリーとしては概ねよくまとまっている。
日米で同時公開されたが藤原映画製作所のそれまでの評価もあり、初期の売り上げは振るわなかった。しかし、口コミで徐々に売り上げを伸ばし、最終的にかなりの売り上げを記録した。

237 :四〇艦隊の人:2014/01/29(水) 23:07:42
以上ここまで。
……うん、やっぱりこれはローレライじゃない気がする……。

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最終更新:2014年12月21日 01:54