「ねえ、一繁。私ね出来たみたいの」
「・・・・え?」

嶋田家のしげちーの部屋に部屋の主しげちーと幼馴染みである春香がいたが
春香の発言にしげちーは固まってしまった

「私ね、あれが来ないの」
「え・・・・え・・・?」

しげちーは頭が追い付かないのか、言葉にならない
ようやく纏まってきたか、しげちーが言う

「え・・・?でも・・・・やった記憶ないんだけど・・・・」
「ウフフフ・・・・ねえ、去年のクリスマスの時の事覚えてる?」
「・・・・・」

実はあの時の記憶がすっぽりと抜けている為、強く言えなかった

(や・・・・やべえ!あの時、やっちまったのか!?お袋とサクラねーちゃんに殺される!!
親父に・・・ダメだ!親父も経験者だった!!ど・・・どうするんだよ!?)
ダラダラと汗をかき始めたしげちーに

「なーんてね、嘘に決まってるでしょ」
「え・・・ウソデスカ?」
「当たり前でしょ。今日は何日だと思ってるの?」
「今日は・・・・・四月一日・・・・あ、そうかー。エイプリルフールの日だったんだ」
「安心した?」
「そりゃ勿論!!」

しげちーが大声で力説してると

「実はこれも嘘なのよ」
「・・・・はい?」
「さあ、どれが本当で嘘でしょう?私はこれからサクラ様に用があるから帰るわね」
「え・・・・ちょ・・・出来たのが嘘ですよね?ねえ?そうだと言ってよ・・・
嘘だと言ってよ!!ハルカアアアア!!」



本当の事は春香ただ一人知るのみであった

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最終更新:2015年05月28日 16:30