19 :Aodの人:2015/03/20(金) 14:08:37
同君連合日本ネタ 投下します。転載はOKです。


「米帝が敵じゃなければ人生イージーモード、そんな風に考えていた時期もありました」
「Hoi2クリアしたと思ったら次はハウスオブカードだったでござるの巻き」
「まあ私たちに比べたらフランシスはかわいいものですしね」
「?嶋田さん、私の顔になにかついていますか?」
「もういいです…」
どの世界線になっても神は我々をEXハードモードに叩き込みたいのだろうか?と思いながら嶋田は気を取り直して話を進める。

もう何度目になるかわからない転生の果て、夢幻会の面々はついに米帝を戦う運命を捻じ曲げることに成功した!
なんとこの世界は産業革命前夜に日米が合邦していたのだ。
19世紀末の時点で米本土+太平洋諸島+日本列島+台湾+フィリピン+舟山群島という超最強米帝モードの一員になっていた彼らはついに安念の時と、100%の趣味に時間をかけられる!と期待していた。
まあその期待は覚醒1時間後には悉く打ち砕かわれわけだが。

この世界では夢幻会は合衆国内部の有力派閥として日系が多数派を占める太平洋西部諸州と夜火州(史実カリフォルニア、州名はカリフォルニアに存在したインディアン部族のヤヒ族が語源)~中部諸州までの範囲を中心として活動していたた。
そのため開発は東部主導で西に西にと開発していった史実とは異なり、東西から挟むように開拓を進めていくことになり、自然と西部と東部で競い合うような状態が発生していた。

おまけに南北戦争後には競い合いから対立にまで発展している状態だった。
というのも日系勢力には常に支那という強力な脅威があり、その脅威を減らすために合邦直後から、支那人を奴隷として南部に輸出していたのだが、それが原因で南北戦争後に開放された支那人解放奴隷が反西部政治勢力として台頭。その結果が「さっさと支那を植民地として確保しろ」という今嶋田たちを悩ませている政治圧力になっていた。

「まあ、自分たちの祖先を奴隷として売った人種に敵意が向くのはわかる。それは我々の自業自得だ。」
「だが東部の連中の案は泥沼への片道切符だぞ?今まで国内開拓で需要が満たさえていたステイツには植民地経営のノウハウなんかないのにいきなり億人単位の植民地なんか作れるわけ無いだろJK…」
「近衛さん、中西部諸州と東部の状態はどうですか?」
辻が近衛に具体的な話を聞くと、眉間にしわを寄せながら近衛が答える。
「上院では早期に支那に進出すべしという声が有力になりつつある。西部諸州の議員の中にもその意見に賛同する勢力は増えている。なにせフロンティアが消滅してからもう結構経つ。そろそろ新しいフロンティアを開拓しないと急激に伸びる供給力に対応できないと考えているようだ」
「まだまだ中部の開拓余地はあるでしょうに…」
「もっと手っ取り早い手段を、ということだろう」

いかにして深入りを避け、東部勢力を抑えるかを悩む夢幻会。
しかしそれをあざ笑うかのように新たな災難が降ってくることになる。
「なんでこのタイミングで船山襲うんだよ清ェ…」
アヘン戦争・アロー戦争以降下がり続ける威信を回復すべく、列強の中で一番地味な勢力であるアメリカに対して清のほうから喧嘩を売ってきたのだった。

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最終更新:2016年02月17日 20:48