759 :Aodの人:2015/03/29(日) 23:32:55
同君連合ネタ
ユタ州とホンガンテンプル~インディアン・イッコー教徒と宗教要塞都市ロックマウンテン~
中部劇(史実西部劇)の定番といえば
無法者との決闘、
インディアンとの決闘、
なんかその辺を転がってる丸い草
だが、同君連合世界では全く違う定番がもう一つある。
「無法者がインディアンを襲い、インディアン・イッコー教徒が報復に来る」
バッファローの跨がりドラムを鳴らし踊躍念仏を唱えながら
爆弾をばらまいて悪役を蹂躙するインディアンイッコー教徒の暴風は
のちのハリウッド映画の爆発好きにつながると言われている。
東部西部問わず近世三大おっかない存在と言われるインディアン・イッコー教徒。
源流は、日本の一向宗だ。
織田信長による天下統一後、国内での迫害により、衰退した本願寺一向宗。
史実ではこの期東西に分裂してしまうのだが、本能寺の変が起こらず、
織田政権が海外進出を指向した結果、一向宗には海外という新天地が提示された。
国内にとどまってもこれ以上に好転しない状況を感じていた一向宗は新大陸を目指し
現在のユタ州に定着、日系勢力圏の東端として独自の文化圏を築く。
この流れを織田政権は日本本土の安定化が図れるとして黙認。
その結果、17世紀中頃には一向宗のほとんどが新大陸に移動することになる。
一向宗の終着地として本土から続々と教徒が集まっていく中、
アメリカ大陸東部ではインディアン戦争と呼ばれる制服戦争が史実どおりに始まり、インディアン部族が次々に住む場所を奪われつつあった。
そして、流浪の身となったインディアンが一向宗勢力圏に流入し、一向宗となってから、史実とは異なる様相を見せてくる。
一向宗は元々鉄砲大国日本の中でも特に鉄砲をうまく利用していた勢力だった。
その風土は新大陸に逃げ込んでからも変わらず、周りすべてが敵同然という意識から更に煮詰まったそれは火力至上主義の狂信者と化しており、そこにインディアン部族というマンパワーが合わさった時、戦国時代に恐れられたシグルイが新大陸で目を覚ました。
はじめは改宗したインディアン部族を守り、白人層と対決、蹂躙。
アメリカ合衆国成立後は無法者との戦い、蹂躙。
南北戦争では日系諸州が中立を宣言する中で北部につき、止める日系諸州をなぎ倒して南部諸州を蹂躙。
その後も何らかの紛争が起こるたびにインディアンの敵を仏敵として蹂躙していき、合衆国内で狂犬の地位を確かにしていった。
その系譜は近代化の過程で合衆国軍最強の部隊「イッコー師団」として受け継がれ、グルカ兵波の伝説を着々と築いていくことになる。
その過程で日系勢力圏の権力者たちの胃壁をゴリゴリと削っていったのだが、その代わりにインディアンの人口激減が抑制され、20世紀初頭ではインディアン人口が200万に達し、アメリカの副文化の一つとしてユタ州を中心としたインディアン文化が花開くことになる。
中でもユタ州の州都であるロックマウンテンはインディアン文化に融合した一向宗という、悪夢だが一目見たい光景が町中に広がっており、トーテムポールに南無阿弥陀仏と掘ってあったり、該当ラジオで念仏がインディアン音楽風に奏でられていたりと忍殺世界じみた中部諸州の中でもひときわ異彩を放つ文化圏になっている。
余談だがcivシリーズではイロコイのユニークユニットとして
コスト激安の騎兵隊としてインディアン・イッコー兵というものがあり、
日系由来チートの一つとされている。
最終更新:2016年02月18日 09:58