78 :弥次郎@帰省中:2016/07/24(日) 22:25:22
大日本企業連合がログインしたようです 幕間『真鍮の乙女の休日』

「よう、ウィンディー」
「久しぶりだな、ロイ」

日本列島、東京区。嘗ての東京都と呼ばれた県は、日企連本社のある地として、古から続く首都としての機能を維持していた。
その東京にあるビルで、二人の元リンクスがレストランで顔を合わせていた。
インテリオル・ユニオンのトップランカーであったウィン・D・ファンション。そして、インテリオル系の支援を
受けていた独立傭兵ロイ・ザーランド。どちらも、元リンクスであった。
ロイ・ザーランドは旧知の中であるウィン・Dに呼ばれる形でこの日企連の首都で食事をとることになっていた。

「で、どうしているんだ?」
「……まだ決まっていない。ORCA旅団に誘われたが、どうにも気が乗らなくてな」
「意外だな。ウィンディーの腕なら引く手数多だろ?」
「いくつか名指しでスカウトもきているんだがな……」
「戦場が嫌になったのか?」

いや、と言いながらウィン・D・ファンションは日企連から送られたワインに口を付ける。

「自分ができることに限界を感じてしまったのかもしれないな……企業に身を置いては出来ないことが多い。
 企業という規範の中にいるときはそれを窮屈と感じるが、規範なき行為は行為として成立しない……」
「企業仕えが長いと辛いもんだなぁ……ウィンディー」
「そういうお前はだいぶ気楽だな、ロイ?」
「ま、俺は企業仕えに向いてないと思ったしな……日企連の仕事は割がいいし、アフターサービスも良い。
 そのおかげか独立傭兵の間じゃ、日企連の仕事は奪い合いになるくらいだから、報酬分くらい仕事してやると思うさ」

ロイが思い浮かべるのは、旧カラードにおける日企連の依頼の奪い合いだ。
情報はきちんとしているうえに、独立傭兵としてはありがたい体のメンテナンスもしてくれる上に、報酬の払いもかなり良い。
不測の事態が起こればその分も上乗せしてくれる。それだけに、リンクスの間では垂涎の物だった。
何の幸運か、何度か日企連のリンクスから共闘の依頼が来ることがあり、その恩恵を受けることができた。
そういったつながりのあったロイは、日企連の誘いを受けてあっさりと企業連を見限った。今では再び傭兵として
日企連から提供されたACを駆って用心棒の真似事をしていた。

「日企連のVシリーズ、アレは確かに使いやすい。元リンクス向けにAMSに対応したモデルもあるしな。
 何かと治安維持には人手が必要な時代だし、身元がしっかりしている傭兵ってのは仕事には困らない」
「皮肉だな……ネクストにのってコジマ汚染をばら撒いていたリンクスの方が、身元がしっかりしていて信用できるとは」
「……しょうがないだろ。地上にはテロリスト崩れがうじゃうじゃいる。それにまだあちこちで戦闘が続いてる。
 いざって時に身を守る手段がないってのはつらいもんだぜ?」
「……守る、か」

それきり、食事が終わるまで両者は黙ったままだった。

「なあ、ロイ」
「ん?」

食事が終わった後、真鍮の乙女は誘いをかけた。

「少し旅行に出ようと思う。お前も来い」
「へぇ。どこに?」
「桜の24時間監視業務だ」

なんだそりゃ、とロイの声を聴きながらも窓の外を、夜空を見上げる。
瞬くのは星々。日企連の努力が維持してきた、天然の美しさ。

「世界は広いな、ロイ。私たちの知らないところで、どんどん動いていく」

そんな言葉は、ビルの谷間に消えていく。
夜は更けていこうとしていた。

80 :弥次郎@帰省中:2016/07/24(日) 22:27:04
以上です。wiki転載はご自由に。
日企連が名前しか出てこねぇ……!
というか、これがやりたかっただけだろってレベルのパロしかない……!
ゴーストが囁いたのが悪い。あと、少佐の中の人(ゴースト)が悪い。

しかし私は反省しない。アンサラーを作ったオーメルとインテリオル並に反省しない。
コジマを垂れ流しにするアクアビットマンwithアサルトキャノンで遊び半分にクレイドルを撃墜した時くらい反省しない。
パッチ、ザ・グットラックが降伏してOBで逃げ出していくところにコジマキャノンを打ち込んだ時くらい反省していない。

細々したネタは随時投下しようと思いますので、よろしくです
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最終更新:2016年08月08日 12:30